見出し画像

見える化 その先へ....

「見える化」まで …

 

各領域にはエンジニアや専門家〜学者の方がいて、一方で データ解析を専門にされている方がいる。その方々が 先人として努力されたから、色々な仮説や処理モデルが作成され 検証され 利活用できる様になり、我々は 取得されたデータを  「見える化」 できる。
それは それで、すごいコトなのだ!と思う。
 
そう想う一方で ….
それを貰っても 上手く活用できない!と想うことはある。
私にとって "健康診断データ"なんかが そうだった。
採血から γ-GPT値が 今年は正常値範囲を少しオーバしている..と、呼び出しをくらって 保健師さんに 解説してもらうことまでして貰っても、"酒飲みすぎですかね!"と その場を誤魔化して 三歩 進んだら 保健師さんに言われた注意を すっかり忘れていた。
BMI なんか 毎年 数値が大きくなっていき、記録更新。今年は 一段と グッと上がりましたねぇ!なって、減らず口を保健師さんに言っていた。

そんな私が、バイタルサインデータを解析し 見える化して ユーザさんにお知らせする一助をしているのだから、思わず 考えてしまう。
この見える化…. で ユーザさんは価値を見出してくれるのだろうか!?… と。
 
急性での体調不良の場合、安静時の各種バイタルサイン計測項目で cautionやalertレベル が発生したら、それを知らせてあげる… という機能。
私が関わっているサービスでは、ユーザへのラスト1マイルを担当してくれているのが 看護師さんなので、看護師さんが その状況を知り ユーザさんに確認し、バイタルサインデータ(以下 ViSiDaと略す)での状況を説明する。 診察することになった場合、ここ数日の状況を 見える化 したモノを、持参して貰って かかりつけ医さんに 渡してもらう様に言って貰っている。
 ※本当にみせているのか?は不明だし、
 その見える化したモノをみて貰って 口頭説明以上に価値がでたのか?も
 今の所 不明なのだ。
 
ViSiDaを見慣れていない〜活用できていないユーザさんに見せる「見せる化」と、見慣れているお医者さんへの「見える化」は違う。ラスト1マイルを担当されている方が見たい情報も違うのだとおもう。
それをヒアリングしながら、UIを決めていくことが大事なのだろう。

情報提供サービスの もう1歩先へ!

ここまでのサービスなら いくつかの情報提供サービス会社が行なっていて、でも ビジネスとしては 厳しいモノがあると 私は 考えている。
岡山大学や慶應義塾の方が 折に触れて ヘルスケアビジネスは難しい! と言われていて、中でも ビジネスモデルを構築して 維持すること と 行動変容(生活習慣変容)を促すこと だとある。 まさに 同感。
 岡山では、こんな取り組みをされていて、
ユーザは スマホなどのweb画面での操作で、プロフィールを入力すると共に 改善したい検査項目を設定すると、「おススメ生活改善」提案がされる。提案が実施されると こんなになる…と 予測数値が示されるので、やる気もUpだろう!ということだ。SOMPOひまわり生命の協賛しているのなら、ビジネスモデル的には B to I to C ということになるので、マネタイズ的には安定することになるのだろう。

また、NTTドコモでは 地方行政と手をとって ウエアラブルでViSiDaを取得して、ナッジで行動変容を促すことを実証実験している。この度、広島県神石高原町では この地では高血圧者が多いということで この点を中心に  実施することになったらしい。

これらの試みには 総論賛成なのだが、QoLやヘルスケア改善に対する 動機づけ〜勇気づけ を行い続けるコトが最も大事になる。
個人的な要望やViSiDaから生まれた 提案/促し とは言え
 いち利用者という視点から見ると、まだまだ画一的な 提案/促し である様に見え、
 QoLやヘルスケア改善 という 個人的判断バイアス 〜 こだわりが強い 個人的な課題 では、 途中で リタイヤする方が多いのじゃないかな!と心配になる。
 
…だからと言って、ユーザ一人一人に 24時間365日 挫けそうになったら 動機づけ〜勇気づけ してくれる「伴走者」をつけることは もっと現実味に欠ける。
なので、アプリ や 愛玩ロボット のようなモノで その辺を支援できる様な仕組みができたら良いのになぁ!と思っている。