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入り口や接点をいかに作るか:飲むことで知って・気づいて・繋がる「 #KIFUBAR 」

社会貢献は遠い?

社会貢献は自分には関係ない。
社会貢献はハードルが高い。
社会貢献は自分にはできない。
社会貢献はどうやってやるの?
NPOとの接点がない。
NPOは何をしているか分からない。
NPOにいる人は意識が高い。

NPOに関わっていく中で、何度も目にしたし、言われてきた言葉。

正直、自分は意識が高いわけでもないし、やりたいからやっているだけ。
大した学もないし、スキルも経験もないし。

唯一あるとしたら人が好きで、コミュニケーションが好きで得意なことくらい。

でも、きっと社会貢献やNPOに抱くイメージや印象、前提が多くの人と分断を生んでいるし、きっかけや機会を減らしているんだろうなぁと思っていたい。

だからいかに入り口や接点を作って行くか、ハードルを下げるかということは考えて致し、自分なりにできることをやっていた。

それは例えば違う業界の人たちとのコラボであったり。

こんな社会課題があります。
このような状況に置かれている人たちがいます。
このような現状があります。

もちろんそういうアプローチも大切だけど。

色々な業界の人や、外部の人との繋がりが多くあるからこそ、そこを活かしていきたいと思っていた。

その一つが「the GIFT」であったり。

フローレンスとFCPのサービス利用者やファン層は年齢も嗜好性も違うけれど、共感する価値観は似ている気がする。ファッションと社会貢献。一見とても遠くにある2つだけど、お互いの強みを活かして一緒にカタチあるものを作ってみたい!との思いでイベントを開催。

こんな感じで色々な入り口や接点を作ってきた。

呼び出しは突然に⁉︎

そんな感じで違う業界の人と繋がったり、イベントを一緒にやったり、コミュニティを作ったりとしている中で。

9月のある日、いきなりの呼び出しが。

「今日って空いてますか?」

その一言から「KIFUBAR Special2019」が動き出した。

飲めば飲むほど寄付になる。
それって最高だよね。

その日集ったメンバーは

・ジャックアンドビーンズのしゅんちゃんとインターンの井原ちゃん
・READYFOR‎の徳永くん
・TOMOSHIBIのかけるくん

初めましてのメンバーもいる中で、それでも思いを持って行動している人は、実際に自分で事業を回している人は話が早い。

その日のうちにコンセプトや方向性、大まかな内容が決まった。

このスピード感や自分にない発想やアイディアがどんどん出てきてブラッシュアップしていく感じは本当に楽しいよね。

「アナタの1杯が未来をつくる」

テーマも決まって、そこから動き出していった。

そもそもKIFUBARとは

◼️KIFUBARとは?
”飲めば飲むだけ寄付になるスタンディングバー” というコンセプトのもと、社会貢献性のあるNPO法人の啓蒙活動と寄付活動を同時に行う、新しい形の社会貢献の場を提供します。
「社会のために、何かしてみたいけど私ができることって?」
「寄付には興味あるけど、どこの団体がよいのだろう?」
「NPO/NGOってそもそも何?」
そんな疑問を持つ生活者と、NPO法人の距離を縮めます。
◼️KIFU BAR の仕組み
①参加費の一部をNPO法人への寄付金にしております。  
(KIFU BARの運営に必要な金額を引いた金額をすべて寄付。)
②販売したドリンク代の40%を寄付しております。  
当日は一杯500円で販売しています。
そのうち200円をNPO法人へ寄付させていただきます。
※会場によって料金が違う場合がございます。

NPOに話を聞こう、NPOのイベントに行こうっていうのはきっとハードルが高い。でも飲みに行こうなら気軽に誘えるし、誘われた方も行きやすい。

だから飲むことで寄付になる、飲みながら知ることができる・繋がることができるっていうのは本当にいいなと思う。

詳しくはしゅんちゃんのnoteを!

動き出したKIFUBAR:まずは仲間集めから

運営メンバー4人で定期的に集まりながらKIFUBARについて詰めて行った。

苦戦していた場所も決まって、登壇者も徐々に決まって。

時には居酒屋で打ち合わせをして。

そして、今回KIFUBARを作っていく上で大事にしたのは余白を作ること。

それは自分たちだけで全てを作るのではなく、自分たちが全てを設計して作り込むのではなく、一緒に作り上げていく。そして参加してくれる人それぞれの形に、求めるものによって変わっていく余白を作りたいと思った。

そこでまずは仲間集めから。

仲間集めといったらかけるくんもいることだし、当然TOMOSHIBIに!

そうしてTOMPOSHIBIを使って仲間集めを。

どんな人が仲間になってくれるんだろう。どんな繋がりが新たにできるんだろう。

TOMOSHIBIの運用に関しては、かけるくんがいるから任せておけば問題なし!笑

楽しみにしていたところ、早速応募が!
一人目の応募があった時は本当に嬉しかったよね。

自分たちの思いが誰かに届いて、一緒に作ってみたいと思ってくれた。

それが本当に嬉しいよね。

最終的に10名の人から応募があり、誰とも繋がりがなく、それでも面白そう、やってみたいと思ってくれて応募してくれた人も。

新たなメンバーを加えて当日に向けて加速していった。

思いは繋がる。登壇者も決定!

仲間集めも行なって、集客も行いながら、当日に向けて確実に進んでいく中で、同時に登壇者も詰めていった。

登壇者の多くは最初の段階で決まってはいた。

KIFUBARのコンセプトに共感してくれて、それぞれが思いを持って取り組んでいて、多種多様な人たち。

自分たちが呼びたい人に声がけをして、そして4名はあっという間に決まった。

・認定NPO法人D×P 理事長:今井 紀明
・NPO法人Mielka 代表:徐 東輝
・NO YOUTH NO JAPAN 代表:能條 桃子
・NPO法人青春基地 代表理事:石黒 和己

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自分が声がけしたのは今井さんとわこちゃん。

今井さんはいつもお世話になっているし、起業家であり、ランナーであり、多様な人やコミュニティと繋がっている本当に面白い人。

わこちゃんは若手起業家として、アクティブに取り組んでいる人。

そしてもう一人、個人的にどうしても呼びたい人がいた。今回KIFUBARをやると決まった時にすぐに頭に浮かんで何としても呼びたいと思った。

noteを書けば必ずバズる。ユーモアがあって、表現が本当に秀逸で面白い。
車いすユーザーの母、知的障害のある弟との日々など、100文字で終わることを2000文字で書いている、エッセイストの岸田奈美さん。

ただなんせ忙しい。難しいとは思いながらも直接交渉を行なって、なんと登壇してもらえることに!

これはほんと嬉しかったし、岸田さんのハイカラな談話が本当に楽しみに。

こうして登壇者も揃ってた。

TOMOSHIBIから応募してくれたメンバーも加えて当日を迎えることに。

沢山の接点と繋がりと気づきを:KIFUBAR当日

いよいよ迎えたKIFUBAR当日。

どんな人たちが、どれだけの人が来てくれるんだろう。どんな繋がりができるんだろう。

そうして始まったKIFUBAR。

司会のかけるくんから始まって、しゅんちゃんからKIFUBARについての話を。

KIFUBARはこれまでの実績は

・42回開催
・寄付総額743,942円
・合計1469杯

何事も積み重ねだよね。

そしてここから登壇者によるピッチを。

まずはイベント慣れしていて、盛り上げも本当に上手い今井さんから!

二番手は能條さん!

「仕組みに問題があるのは間違いない。でも、オトナのせいにしてたって始まらないから。」

その言葉が本当に響いたし、その言葉を受けて何も感じない、動かない大人は大人ではないよね。

そして三番手はわこちゃん!

生まれ育った環境で縛られたり、諦めることなく、想像以上の、予測つかない未来を作っていく。そのわこちゃんの思いや、行動は本当に素敵だよね。

四番手は満を辞しての岸田さん!

月2回、文春砲を撃てる人は岸田さん以外に中々いないよね。笑

「親が活躍して欲しいから場を作る。」

岸田さんは思い、言葉、行動、全てに置いて一貫性があるし、貫いているよね。そして本当に面白い。最高の人です。

ラスト五番手はとんふぃさん!

氾濫している情報をどう見極めるか。
「民主主義は、自分のことを決めること、他の人もいるから調整はするよという考えかた」という民主主義の考え方もなるほどということばかり。

そうして登壇者のピッチを送りながら、この場に集った人たち同士の交流も。

この場に集った人たちの思いはそれぞれ。

・社会貢献がしたい
・NPOと繋がりたい
・社会課題やNPOについて知りたい
・何かしたい
・楽しみたい
・繋がりたい
・お酒が飲みたい

理由は何でもいい。この場に来てくれたことが大きいし嬉しい。

この場に来てくれたら知ってもらえるから。きっかけや機会ができるから。繋がることができるから。

社会貢献は決して他人事ではないことを。
社会課題に取り組むことが、NPOで活動することが決して特別なことではないことを。
NPOは決して遠くないことを。
一人一人にできることが沢山あることを。
楽しみながら知ることが、接点を持つことが、できることが沢山あることを。
無理なく、簡単に寄付したり、アクションを起こせることを。

最終的に60名の方に参加していただき、盛り上がりながら幕を閉じた「KIFUBAR Special2019」。本当に最高のメンバーと最高のイベントになったよね。

入り口や接点をこれからも

突発で集まったメンバーで始めて、TOMOSHIBIで仲間を集めて、60名の人に参加してもらい、終えることができた。

でもこのKIFUBARはきっと始まりでしかないよね。

この場で知ったことを、この場で気づいたことを、この場でできた繋がりを、この場で抱いた思いをどうしていくか。

ただ楽しかったで終わらせて欲しくない。

接点や入り口、きっかけは実は近くにある。
それでも多くの人が気づかなかったり、興味がなかったり、自分には関係ないと思ったり、見えなかったり。

今回KIFUBARに参加してくれた人たちにはその道ができた。

だからこそこれからに繋げて欲しい。

例えば知り合いに話すでもいい。
例えば社会課題やNPOについて調べてみるでもいい。
例えばNPOのイベントに行ってみるでもいい。
例えばNPOにボランティやプロボノとして関わるでもいい。
例えば寄付をしてみるでもいい。
例えば周りに目を向けてみたり、気にかけてみるでもいい。
例えば違和感を持つこと、変えたいと思うことに関して、声を上げてみるでもいい。

出来ることは沢山ある。

今回Twitterで繋がった知り合いが参加してくれた。個人的にはその人の思いや価値観が本当に好きで、これから先一緒にやっていきたいと思っているくらい。

その人のKIFUBARに参加してくれての感想。

普段なかなか接点のない課題を知れたり、NPOで活動している人たちが”自分とは違う特別な活動をしている”のではなく自分たちと同じくやりたいことを楽しくやっている人たちだと理解できたり。

そうなんだよね。決して遠い存在ではないし、特別な存在ではない。

普通にみんなの隣に、周りにいるんだよね。

そう思ってもらえるために。

これから先も沢山の入り口や接点を作っていこう。

自分がやりたいことをやりたいようにやっていこう。

最後に最初から最後まで一緒に、楽しみながらやらせてもらえたしゅんちゃん・かけるくん・徳永くんに感謝を。
本当に最高の3人だよ!

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文:がんちゃん


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