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幼い頃のアイテムは真琴で溢れていた
幼い頃の記憶ですがはっきり覚えているイラストがあります。
それが高橋真琴先生のお姫様✨
小学校入学時に買い揃えてくれた筆箱や色鉛筆のケースは、高橋真琴先生のイラストが描かれたものだった。
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文房具だけでなく、塗り絵とか小物を入れるポーチとか、雑誌のおまけになっていたもので、真琴先生のイラストのものは全て集めていました。
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鍵っ子だったので、母親が帰ってくるまで飽きずにずっと塗り絵で遊んでました。
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最近までずっと、高橋真琴先生は女性だと思っていました。
私より年上の方で、きっと聡明な美しい女性が描いているんだろうな~と。
ところが調べてみて、御年88歳の紳士だと知り、ビックリ!
高橋真琴 (たかはし まこと)
1934年、大阪に生まれる。
貸本漫画でデビュー後、 雑誌『少女』にカラー連載「あらしをこえて」などを発表する。
以後、雑誌の表紙、口絵、挿絵を描くほか、スケッチブックや筆箱 といった文具類などで、数多くの少女画を手がける。
1992年から現在まで定期的に新作個展を開催し、精力的に作品を発表している。
数年前、地元の伝承館で『高橋真琴展』がありました。
行きましたとも!!
幼い頃の私が、懐かしさでウキウキしていました。
そして気付けばグッズを買い漁り、塗り絵はもったいなくて今でもまっさらなまま本棚にしまってあります。
イラスト集は宝物です。
そしてA4サイズのイラストシートを使って、レカンフラワーにしてフレームに飾りました。
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今では当たり前な少女マンガの特徴でもある、大きな瞳と瞳の中のキラキラの星は、真琴先生が確立させたもの。
くるくる縦ロールのブロンドの髪形や、レースやリボンで飾られたドレス姿も、背景に散りばめられた花たちも、少女マンガ界の前衛としてマンガのみならず、アパレル業界にも大きな影響を与え続けてきました。
以前、どんな思いで少女絵と向き合っているのか?というメディアからの問いに、答えた先生の言葉。
『気品があって優しく、頬を赤く染めるような恥じらいと清潔感をもっている。それでいて凛々しさもある。私が描き続けているのはそうした女の子です。今はジェンダーの時代ですから決めつけはよくありませんが、女性だけでなく男性も「気品」が大事だと私は思う。昔とくらべて軽視されがちな人間の気品を、私の絵から少しでも感じ取ってもらえたらと思って描いています。』
今でも現役のチャレンジャーなんだなと感じました。