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宇多丸×春とヒコーキ

こんにちは、メンヘラ新規です。
冗談はさておき、前回の記事「泣き言」の中で映画を観にいったと書いた。何を観たかというと1月末に公開されたばかりの、『怪獣ヤロウ!』という岐阜県関市のご当地映画だ。なにも、傷心で現実逃避のために観に行った訳ではない。(実際に心が落ち着いたのは結果論である)

この映画は春とヒコーキのぐんぴぃが主演をつとめている。それだけでも絶対観に行きたいんだけど、なんと今週のアトロク2のゲストに春とヒコーキがゲストで出演する、というポストがタイムラインに流れてきた。アトロク2は、高校の頃友達に勧められて以来、私が一番長く聞いているラジオ(当時はタマフル)で、RHYMESTERの宇多丸がパーソナリティをつとめている。

少し前の記事で、アトロク2にぐんぴぃが出演した回を聴いて春とヒコーキにハマったという話をした。ぐんぴぃの喋りが好きで、そこからGERAでやってるラジオ『グピグパグポ』を片っ端から聴いた。相方の土岡もすごく話が面白い。これは私の持論なんだけど、ラジオは"雑談の方が面白いラジオ"と"コーナーの方が面白いラジオ"の2つに分かれる。グピグパグポは完全に前者。聴きやすくて下品なトークはアトロクとも親和性がありそうで、2人揃って出演するなんて嬉しすぎる。
おそらく『怪獣ヤロウ!』についても宇多丸は何かしら観た感想を言ってくれるだろうと思い、急いで観に行ったのだ。


公開からまだそんなに経ってなかったけど、京都では1つの映画館で1日1回のみの上映だった。
映画はめっちゃ面白かった。
秘書役の菅井友香がむちゃくちゃ美人で、その良さが表れてるシーンがあったんだけどネタバレになるかもしれないから言わないでおく。あと、私の中で安すぎると話題の「ピュアの森」が関市の商品というのを初めて知った。ご当地映画としての役割もしっかり果たされている。
観客はまばらで、カップルかソロの男性客が多かった。たぶんみんな春とヒコーキのファンっぽくて、相方の土岡が出演するシーンが一瞬だけあり、笑いが起きていた。


ラジオの話に戻る。
コーナーとしては用意されていなかったけれど、私の予想通り、宇多丸がこの映画の感想を喋って(褒め10割)くれて、それにぐんぴぃが突っかかっていた。シネマハスラー時代から宇多丸の映画批評を聴いていたぐんぴぃからしたら手放しで褒められることが違和感でしかなく、忖度なんじゃないか…?!とおろおろしていて面白かった。
土岡も大学生の頃からタマフルを聴いていて、(おそらくOKB (お気に入りボールペン)48総選挙の影響で)「僕もJET STREAM使ってます!」とテンションが上がっていて、こっちも嬉しくなった。土岡が、"utamaru@tbs.co.jp"とアトロクのメールアドレスを読んでるのもなんかすごいワクワクした。

漫画で得た無駄知識を披露するコーナーと、おすすめの映画を紹介するコーナーがあって、映画のコーナーが特に面白かった。
ぐんぴぃが勧めていたのは、石黒正数の漫画『ネムルバカ』を実写化した映画だった。
石黒正数といえば、「それでも町は廻っている」や「下天楼」の作者である。自分が紙媒体で持っている漫画は5作しかなく、そのうちの2作が石黒正数の漫画だ。うちの漫画の5分の2を占めるということはめっちゃ面白い漫画家ということだ。ちなみに残りは、「キングダム」「嘘喰い」「夜叉」。どれも面白いです。
せっかくぐんぴぃがおすすめしているので、これは見ようと思う。
土岡がおすすめしていたのは、数年前の作品でホラーコメディ『ザ・ベビーシッター』。
主人公の男の子が気になっていたベビーシッターの優しいお姉さんは、自分が寝付いた後、若い男女を家に招いて乱交パーティーをしていた…と見せかけて殺戮をしていた、というスプラッター映画で、話を聞く限り片腕マシンガールを彷彿とさせた。
土岡が宇多丸に映画のあらすじや面白ポイントを紹介しているのがなんか新鮮で、すごく楽しい空間だった。

前回のぐんぴぃゲスト回もめっちゃ楽しかったけど、コンビでの出演だと春とヒコーキの空気感も出てて、なお良かった。
普段宇多丸が読んでるところを二人が代わりに読んでいて、好きなラジオにこんな形で出られて楽しいだろうな〜〜と思いながら聴いていた。

ゲスト回というのは往々にしてつまらないと避けがちだけど、好きなもの同士だとシナジーがすごい。
楽しい空間をありがとうございました。


おわり!



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