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農作業記 #14「苗間ハウス その5」
苗間のハウス作りも最終局面を迎えている。
午前中から仕事開始!と思いきや、近所の友人がちょっと大きめの岩を
動かしたいとのこと。それではと、ちょっと行って、一緒に岩を動かすことにした。手で動かそうとしてもびくともしない。
スコップなどで周辺の土を取り除きつつ、岩の下部にスコップを差し込み、テコの原理で持ち上げてみると、少し浮き上がった。
そこだ!とばかりに2人で押してみると、ようやく岩が転がった。
流石に持ち上げるのは2人でも無理そうなので、ゴロゴロと転がして、目的の場所まで移動させることができた。
終わったときに、苗間の作業のお手伝いにお誘いしたところご快諾いただいた。ありがたい。
これで、作業は僕ら夫婦と友人という強力な助っ人を得て進めることができる。
なにしろ今日の作業は力仕事。
螺旋杭を差し込む作業があるのだ。硬い地面に螺旋杭をねじって差し込んでいくのは、結構力のいる仕事。だいたい僕がやるのだけど、息があがって汗だくになりながらやってる。今日は友人の助けもあって、作業がサクサクとすすんだ。力仕事が終わったところで友人も仕事があるので、解散となった。残りは夫婦での作業。
螺旋杭の作業が終わったところで、直管を通して、そこにマイカー線を結びつけていく。このマイカー線でハウスに張るビニールを押さえつけるので、重要な仕事である。毎年のことだが、春は強風が吹くのでビニールが飛ばされないかヒヤヒヤする。昨年使ったマイカー線が劣化してないか確認しながら、結びつける。
さらに次は、ハウスの扉をつける作業。
ほぼ完了したところでお昼休憩となった。
友人のおかげで作業がはかどって、予定よりだいぶ早く終えることができた。ありがたい。
午後は打ち合わせということで、田んぼの植え付けに関する試験についての相談だった。植え付ける密度を変えて、収穫量や食味がどれくらい変わるのかを検証する試験である。我が家の場合は、地域の慣行よりもだいぶ密度を広く植えている。実は経験的に、この植え方だと気候によって出来不出来のばらつきが大きい。出来不出来というのは、収穫量のことである。
気候が適切な時に上がってくれている年は、密度の狭い植え方でも、広い植え方でも、収穫量に差は出なかった。ところが、気温が上がらず、寒い年はその差は歴然である。密度の広い田んぼは収穫量が少なく、密度の狭い田んぼは収穫量が多くなる。
これだけ気候の変動が激しい昨今なので、なるべくリスクを軽減しながら、かつ無駄に植えすぎないような密度を探るため試験をしたいと思っている。
がん!がん!がん!