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R7.1/19きょうのことば
遅ればせながら、先日インフルエンザの予防接種にやっちゃんと一緒に行ってきた。僕はリハビリで病院に週に2回通っていて、そこは総合病院で大きいので、インフルエンザの予防接種は随時受け付けていて、すぐに受け付けてくれたので、昨年のうちにリハビリのついでに接種してきていた。
当時から猛威を振るっていると、テレビなどでよく言っていたし、年末に学校でも学級閉鎖になったりして、やっちゃんの予防接種も、と思っていたんだけど、結局このタイミングとなった。学校帰りにやっちゃんを迎えに行って、そのまま近所の病院に予防接種に向かう。
病院に着くと、窓口で問診票を記入する必要があり、その中で体温を記入する場所があった。すると、窓口の看護師さんが”入口に設置してある非接触体温計(カメラで画面に映った人の体温が表示される)をご利用ください”、と案内をしてくれた。
大人の目線の高さくらいに設置されている画面は、入口に行くと僕の体温をずーっと連呼していた。”36.5°です。36.5°です。36.5°です。”やっちゃんは、背がまだ小さいので、抱っこをして画面に映さなくてはいけない。
ここで問題があった。
やっちゃんを正面に向けた状態で、垂直に持ち上げなければいけないので、普通より持ち上がらない。左手が力があまり入らないので、今のやっちゃんは持ち上がらないのだ。そうこうしている間も体温計は、”36.5°です。36.5°です。36.5°です。”
思わず笑いが込み上げてしまい、お腹を抱えてしまうほど笑いが止まらなくなってしまった。僕は脳の影響なのか、急に笑いが止まらなくなってしまうことがこれまでにも何度もあった。その時は、怪我のことを知ってくれている人が周りにいたり、さきちゃんがいてくれたりしたけど、今回は僕とやっちゃんだけである。
看護師さんが”体温は何度でした?”と聞いてくれているけど、笑いが止まらない。気持ちの上では”すいません、笑いたくて笑ってるんじゃないんです”と思っているけど、止まらない。
やっちゃんが機転を効かせて説明をしてくれた。
「父ちゃんは山から落ちてから頭がおかしくなっちゃったんです」
彼女なりの配慮だったのだろう。
看護師さんは、???という感じで、僕もそれからすぐに正気を取り戻して笑いを抑えながら何とか言った。
「36.5度です。」
本当は結果的にやっちゃんの体温は測れなくて、僕の体温をそのまま伝えただけなのだけど、その場は何とかおさまったのだった。やっちゃんも熱はなかったのだから、よしとしてもらおう。
今回の怪我で、本当に考えたことのないことを考えざるを得なくなった。特に感情の部分である。どんな時に感情をあらわにするのか。一般の人でも笑っちゃダメな時に笑っちゃうというのはたまにある話。でも、僕は笑っちゃダメな場所は、行きづらいというほど、よくあることなのである。
病院には後日さきちゃんが何かのついでに説明してくるよと言っていた。