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農作業記 #11「苗間ハウス その2」

昨日は位置決めをして、最初に使う直管という部材を配り終わったところで作業はフィニッシュとなった。
今日は朝からまずは納屋に入っている資材を軽トラに積むところからスタート。

主なハウスの部材は、田んぼの傍らに単管で作った置き場に収納してある。
細かい部材、例えばビニールをハウスに留めるためのパッカーとか、直管と曲がりの部材を繋ぐための部品=クリップなどは家の隣にある納屋に収納してある。それらを全部軽トラに積み込んで、いざ田んぼへ出発。

今日はさきちゃんも一緒に作業ができるのだけど、今日も今日とてお米の発送があるので、僕だけ先に現場に到着。

昨日位置を決めたときに、印として青いポールを刺しておいた。
これを目印に水糸を張って、いざ部材をバラして置いていく。

途中でさきちゃんも合流して2人での作業。
農作業はどう考えても2人でやったほうが効率がいいことが多々ある。
感情の昂りによって、ときに作業は遅延したりすることもあるのが玉に瑕だけども、それでも2人で作業をすることはいいことなのだ。

サクサクと作業は進み、とは言っても、色々と不備もあり、試行錯誤しつつ、3棟分の骨組みを作ることができた。
今日は午後は別の用事があったので、半日でハウスの作業は終了。
明日も午前中から続きをやる予定。

一見すると、ハウスの骨組みができるとできた!感がすごいのだけど、まだまだ序盤である。ハウス内の床(苗箱を並べる地面)をきれいにするために、箒で藁を集めたり、草刈機のヒモで飛び出てる藁を飛ばしたり、ハウスの扉面を作ったり、杭を打ったり、、、とまだまだ先は長い。

そうそう、夫婦で農業をやっていると何かと一緒にいることも多そうなんだけど、実はそうでもない。うちの場合は栽培は僕、出荷作業は妻と分担しているので、いつも一緒に作業をしてるわけではない。
特に稲刈り終了後の秋から冬にかけてはトラクタでの機械作業がメインなので、そうなると一緒に農作業という場面は皆無。

ということで、春先のハウスを建てたりする作業は久しぶりの共同作業。
日頃溜まっているうっぷんや、ストレス、愚痴などを吐き出せるいい時間なのである。作業しながら打ち合わせしたり、アイデアを言い合ったりなど。

機械化によって効率化はなされていくのだけど、その分コミュニケーションは減るよな、とふと気づくことがある。機械ともいい塩梅で付き合っていくのが、今のがんも農場にはちょうどいいのかもしれない。
多様化はいいことなのだが、終わりのない試行錯誤の道なのである。

がん!がん!がん!

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