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R7.2/1きょうのことば

百人一首に少し興味を持っている。
頭に怪我をしたからか、長い文章を理解するのが大変で、そのせいなのか短い文章の方がとっつきやすい。

百人一首は当たり前で誰もが知っているとは思うのだけど、短い文章の中に情景やその時の感情の動きとか、季節の移り変わりとか、そういった言葉で伝えるには難しかったり、きちんと説明すると長くなってしまいそうな状況を短歌という形で短い文章で表現している。

百人一首は、小学生だか中学生だかの頃に暗記をさせられていたので、今でもいくつかの短歌には記憶がある。まだ暗唱できるものもあった。
読書はあんまりできないが、百人一首を日々読んでみようと思ったのは年明けのこと。日々一首ずつ覚えては、意味を調べて噛み締めている。
百人一首のいいところは、リズムがいいので覚えやすいものがいくつもある。パッと聞いただけでは意味はわからないけど、暗記をしてしまうくらいリズムとか語呂がいいし、口に出しても気持ちがいい。

覚えているということは、意味がわからなくても意味を想像することができる。だから、まずは意味を調べるというやり方ではなくて、まず暗記をするところから始めている。

今覚えていて、もうだいだい暗唱できるかなーというのはこちら。

山がはに 風のかけたる しがらみは 流れもあへぬ 紅葉なりけり
春道列樹

百人一首

山と風と紅葉が出てくるので、きっと山の風景を詠んでいるのだろう。
山の裾野を吹く風が紅葉を散らしていく様子なのかな。しがらみっていう言葉が気になるよね。

今覚えたのは7首。

もう一つ紹介しよう。

秋の田の かりほの庵の 苫をあらみ わが衣手は 露にぬれつつ
天智天皇

百人一首

これは稲刈りの時期の句。昔は稲刈りの時に仮の作業小屋を作っていたみたいで、その作りが雑で露が漏れて休んでいた時に濡れちゃったみたい。忙しい時期だから、仮の小屋を作るのも手間だったろうな。

百人一首はまだ93首あってまだまだ楽しめそうである。

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