よりきゆかり通信『ぼ』 #008 肩書の本領発揮

依祈縁(よりきゆかり)ファンの皆様、こんにちは。

8/17。久しぶりの関東でのLIVEでした。

実は、ちょっと前に歌わせて頂いた、南堀江Knaveでのセトリとほぼ同じセトリ(セットリスト)でした。

当初、本人は「新しい曲を入れたい!」と言っていたのですが、私が「ダメだ」と許さず。

理由は簡単。Knaveさんで歌った曲が、まだ全体的に仕上がって無いと感じたからです。

「もう一度歌え。いまの曲でお客様を魅了するんだ。」

そういって、変えたのは1曲だけ。

そういう事で8/17は以下のようなセトリとなりました。

1)Moon Crying/倖田來未(Cover)

2)真夏の果実/絢香(Cover)

3)歌うたいのバラッド/D-LITE(from BIGBANG)(Cover)

4)陽-ヒカリ-/依祈縁(Original)

5)Y/C&K(Cover)

凄い事をさせてます。私は。

Knaveさんの時、一番最後に泣いて歌った「Moon Crying」を一番最初に持ってきた訳です。

普通はこんな事しないでしょう。

だって「最初から泣いてる」って思われますもん。

お客様も「え!?」って思うでしょ?

はい、それ、作戦通りです。

自分の事を知らないお客様の前で歌う時、必要なのはまず〝興味を持ってもらう〟事なんです。

私も、知らない人の知らない歌なんて、あんまり聴いてません。

会場に来ていたあるファンの方も言ってました。

「知らないシンガーさんには興味ない」って。

では、その中でどう歌うのか。

それは、興味を持って頂けるような、演出をする訳です。

それが、とても大事なんです。

「Moon Crying」は依祈本人も自信を持っているカバー曲で、一番感情移入しやすい曲でもあります。

練習でも、ステージでも、9割以上 泣きます。

だから私は絶対に「泣く」と思って、最初に歌わせた訳です。

でも、その結果どうでしたでしょうか。

「Moon Crying」の歌い終わり、会場の空気がガラリと変わりました。

拍手、静寂、そして、ステージ上の依祈から目が離せないお客様。

そうです。それを演出したんです。

印象に残らないまあまあ上手い歌唱よりも、絶対に記憶に残す〝アクシデント〟や〝ハプニング〟の方が、大事なんです。

江頭2:50さんの言葉を使えば、
『1クールのレギュラーよりも、1回の伝説』です。

だから依祈に言いました。

「シクシク泣くな。泣いているとわかるぐらい大げさに泣け。」と。

凄い指示ですよね。

でも、お客様数名に「泣いてたね」と言われましたし、もらい泣きしていたお客様もいました。

皆さんにも、その印象がしっかり刻まれた訳です。

ただ、涙は演技ではありません。

依祈は、本当に感極まって(歌の世界に入りすぎて)泣いているので、本気の涙です。

私が知る限り、これだけ泣けるシンガーは日本にいないと思います。

誰にも出来ない事が、個性でありウリになります。

依祈のウリは、泣いて歌う事なんです。

結局、最後の「Y」の歌唱でも泣いていましたが、最初に泣いたというインパクトがあった為、お客様も泣く依祈を後半期待していたのではないでしょうか。

後から依祈に聴いた所、全曲泣きそうだったそうです。

それはそれで、化粧が全部落ちて、最後すっぴんで歌っていて、逆に凄いステージだったかも知れませんね。

さぁ、泣き歌いシンガー。

どこまで行けるでしょうか。


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