あなたには、熱狂的なファンっていますか?
『七縦七擒』という言葉、知ってますか。
(しちしょうしちきん)と読みます。
諸葛亮孔明(しょかつりょうこうめい)が敵将の孟獲(もうかく)を捕らえては逃がし、捕らえては逃がしを7回繰り返し、最終的に孟獲は心服して孔明に従った、という三国志の故事に出てくる四字熟語です。
ファン心理を考えた時に、そのアーティストの手助けをしたいとか、そのアーティストに自分を重ねての疑似体験とか、そのアーティストを仲間と一緒に応援する事による自己肯定感(喜び)などがあると言われています。
でも私は「心服」という一面も含まれている気がしていまして。
そのアーティストの服装や持ち物、場合によってはそのアーティストを見本にして生活のリズムや生き方まで変えてしまう。
それはそれは、もの凄い影響力だと思うわけです。
それをアーティストの側面から見てみると、それほどの熱狂的なファンや応援者をどうやって獲得できるかが大きなテーマになっているわけですが、かき集めた人たちを「ファン」と呼んだり、「満員御礼」「動員数何名」と表現している一部の方達がいて、それって大丈夫なのかなぁと考えてしまうわけです。
不祥事を起こしてしまったあるアーティストのファンがインタビューで「間違いは誰にでもあります。待ってます。私はファンです。」と言っていたのを私は忘れられません。
「無償の愛」であり「尊敬」であり、「誇り」でもある。
そのファンの方を凄いと感じると同時に、ファンにそこまでの感情を抱かせるアーティストの凄さを感じざるを得ませんでした。
「ライブに絶対来て下さい!お願いします!来ますよね!?」ではなく、「来てくれれば嬉しい。でも無理しないで。」
アーティストの皆さんは、諸葛亮孔明のような心持ちで活動して頂きたいなと個人的には思うわけです。
その方がずっと深く愛されます。