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スローダウンする選択

Newspicksを見ていて、とても共感できる記事がありました。
それがスローダウン思考です。

特に余暇を過ごそうとするとき、ゆったりとした時間であったり、何もタスクのない状態にいる時に、快適さを感じることはないでしょうか。
僕は限りなくその思考が強いです。

趣味であるキャンプで、夜焚き火をしている時などはまさにその感覚で、
スローダウンの極致だなとも思います。

速さ=正解なのか

僕自身の日々感じる一番の疑問はこれです。
すぐに答えを欲しがってしまいますが、それが正解なのか。
より僕なりの感覚であれば、唯一の正解なのか、という感じです。

例えば、映画を見る時に素晴らしい結末が待っているとして、
その結末を知ること=答えなわけですが、
答えにたどり着くまでのシーンで、感じるところは人によって多種多様です。
よく映画を見た後に、あそこが良かったね、いや俺はここが好きだな、
などと会話したことが思い出されます。

倍速視聴をしてしまえば、場面固有の間がすべて取り除かれてしまい、結果しか共有できない。結果を早く得るというリターンのために、プロセスの価値を消費しているんです。

音楽にしてもそう。
イントロからサビがガンガン流れる今の音楽もいいとは思いますが、イントロでうわー!っとなる音楽もある。
ライブに行った時、次何かな?とワクワクして、好きな曲のイントロが流れた時の高揚感と、ライブ会場にいる人達とのそのサビまでの時間の共有は素晴らしいですよね。

恋愛や婚活もそうかもしれない。
前時代的かもしれませんが、僕自身の恋愛体験として、好きな子のことを考え、MD作って、好きな服着て、ドライブする。少し背伸びして、食事して、うまくいかなくて、親友と飲む。なんてこともありました。
結果的には、僕がこの時ほしかった彼女との付き合いという結果はないけれど、全てに色があって、記憶に刻まれていますし、何より親友と飲んだ時間はプライスレスでした。
こういう価値が素晴らしいと言いたいんじゃなく、こういう価値もある、と思うんです。

速さ=目的が明確

速さに価値を置いている場合、目的が明確になります。
例えば、妊活の知識を知りたいと思っている状態であれば、
その知識を得ることに対して価値はあっても、その情報に普遍性はなくて、情報としての賞味期限は短いです。

どちらがいいということよりは、速さを求めている時は持続性を失うという性格があるんだというだけです。

働き方に目を向けてもそうです。
速さに目を向けるのであれば、不妊治療している女性、妊娠する女性は、
職場にとって負担の要素ばかりが強くなってしまいます。
短期的には休みがちになったり、長期間「穴をあける」感覚に近いでしょうから。

なので、速さ=唯一の正解、ではないんじゃないかと思うのです。

結果よりもプロセスに価値を求める時代

これはなんの確証もなく、僕自身がこんな時代が来てほしいと思っていることですが、結果に重きを置く資本主義の考えの次にプロセスにも価値を求める時代がやってくると思います。

結果を求め、安く、大量生産されたモノには、その分プロセスに影が生まれます。不自然なことをしようとしているのだから当然です。
それが労働者の搾取だったり、環境破壊だったりするんだと思います。

自分たちは、どんな思いで何をして、何を生み出しているのか。
プロセスだけがきれいで結果が伴わないものを受け入れられるとは思いませんが、やはりプロセスに目を向けたい。
プロセスの多くは失敗を伴うし、その失敗にこそ人の根源的な美しさがあると思っています。

急ぐばかりが人生ではない、と思えるようになりました。
追い抜かれていくのではなく、通り過ぎていくだけ。
別に人生の目的地は全員違うので、誰かと比較する必要もないと思います。

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