秋の妊娠しやすいからだ作り -自律神経-
めっきり秋らしくなってきました。
この季節は、日中は暑いのに、朝晩は冷えていて、体温調整をするのが難しいというお話もよく伺います。
この体温調節のコントロールに深く関係しているのが、自律神経と言われていて、この季節の妊娠しやすい体づくりにとって「自律神経を整えること」は欠かせません。
秋は、春と同様、季節の変わり目に注意が必要と言われますが、実はその理由は、この時期に自律神経を乱してしまう方がとても多いことが関係しています。
暑さを感じているのに、内臓は冷えていて、その内側の冷えによってホルモンバランスが崩れ卵巣や子宮の働きが悪くなり、排卵や受精卵の着床にも支障が出てしまう事があります。
卵巣や子宮は体の器官の中で特に冷えに弱い部分で知られています。
一方で、冷えを気にするあまりに、むやみに温めると、のぼせて循環が悪くなることもあります。
実は、同じ25度でも、春の25度と秋の25度だと感じ方が異なります。
湿度も影響してきますが、寒さに対する身体の準備が出来ているかによって左右されます。この体温調節をうまくコントロールをするために、自律神経を整えることが大切になってきます。
自律神経はホルモンの分泌にとっても大切な役割を担っています。
自律神経は心臓を動かしたり汗をかくなど意識的にコントロールできない自動的に働く神経です。さらに自律神経は「交感神経」と「副交感神経」に分類され、この二つがバランス良く働くことで私たちは健康に過ごせます。
通常、仕事をしている時など日中は交感神経の働きで心身が緊張して活動的になり、夜寝る時になると交感神経が鎮まり副交感神経が活発になって心身がリラックスし、眠りにつくことができます。
仕事の変化などが大きいこの季節は特に交感神経が過剰に働いてしまうこともあります。4月に社会人になった方々が、5月に体調を崩しやすいのもこんな理由が関係しているといいます。
そして朝は交感神経の働きが優位になって目覚めるのが睡眠リズムの基本です。忙しい現代人は夜型生活やストレスなどで交感神経が優位な状況が多く、自律神経のバランスが乱れるとホルモンバランスも乱れ、卵胞の成長を止めたり排卵障害を引き起こす「高プロラクチン血症」などの原因にもなります。
妊活中の理想は午前0時までに寝て朝6時に目覚めることですが、現代人には難しいので気持ちが高ぶっている時はぬるめのお湯にゆっくり浸かるなど、リラックスすることを心掛けましょう。
その他には食生活の改善や腸内フローラの改善なども効果的といえますが、よくあるように食生活を改善することに努力しすぎて、かえってストレスとなると自律神経は更に乱れる可能性がでてきます。
大きな手間をかけずにできることを追加するのが理想ですし、
できることなら、今している習慣のうち、やっていないことを手放してみることも大切ですね。
僕は自分に甘いので、自律神経の乱れや身体のひどい疲れを感じた時には、ご褒美的に120分くらい鍼灸を実施してみたりします。
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