サッカーのピリオダイゼーション~Football Periodization~
ピリオダイゼーションとは
スポーツ医学に基づいて時宜(じぎ)に応じたトレーニング計画を立てる手法です。
フットボールピリオダイゼーションとは
サッカーというスポーツに特化したトレーニング計画を時宜に応じて立てるもので近年注目されている考え方です。
トレーニング計画
今までのサッカーのトレーニングでは戦略的、技術的なことはサッカーの中でトレーニングし、フィットネスはサッカーとは切り離してトレーニングすることが多いと思います。
フィットネス:強さ・速さ・持久力・コンディションで成り立つ身体機能
試合の中で90分走り切れない選手がいたらどんな分析・評価、それに対してのトレーニング選択を行いますか?
→単純に持久力をつけるために走り込みを行う?
戦略・技術・フィットネス・メンタルなど全ての要素が相互関係と相乗関係にあって成り立っています。
単純に90分走り切れないからといってフィットネスのみにアプローチするのではなく、サッカーで必要な一要素としてフィットネスにアプローチすることが必要です。
例えば通常11対11で行っているトレーニングマッチを9対9、8対8で行うことで、スペースが増えスプリントの回数や距離も伸びることとなります。結果として、サッカーの中でフィットネスを高めることができます。
フットボールフィットネス
サッカーに必要なフィットネス
・最大限の爆発的なフットボールアクションをより速く行える
・アクション間でより早く回復して次のアクションを行える
・最大限の爆発的なアクションを維持できる
・アクション間でより速く回復できる状態を維持できる
シーズン中のピリオダイゼーションの一例
サッカーは運動強度が高いスポーツです。より高いレベルの試合になると少ないスペースと短い時間でのアクションを要求されるため、これらを持続的に実行できることが大切となります。そのため、80%の強度で週に6回練習するよりも、100%の強度で週に4回練習する方がよいという考え方もあります。
【ピリオダイゼーションの一例】
・試合翌日にはリカバリートレーニングを行うか、オフにする
・オフ明けは低負荷の練習からスタート
・連続2回の高強度トレーニングは行わない
・試合前の最後の練習は低負荷
・もし一日に2回セッションするなら
AM:戦術的トレーニング PM:中~高強度トレーニング
・同週に2回負荷をかけたトレーニングをする場合は同負荷で行う
・週中に試合がある場合には調整が必要
・PM試合であれば前日練習はPMに行う
・試合の日のトレーニングは個々の調整
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