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老犬介護物語 17歳1ヶ月と19日

自力で歩けるようになり、尻尾と顔に出ていた皮膚のムケムケ症状も回復。夜中のトイレと早朝(3時半とか)の朝食要請はあるものの、ほぼ通常営業。

ということで久々のキャンプへ。
少し遠出して海が見えて温泉もあるキャンプ場まで片道4時間。

順調にドライブ。ワンコも元気。

ところがキャンプ場に着いてチェックインを済ませサイトに駐車、ワンコを車から下ろした途端の異常事態。

軟体動物のようにクニャッとなり、失禁。
そして眼球が振り子のように揺れ続ける 眼振。

何が起こっているのか、見ているこっちには恐怖でしかなかった。
10分くらい続いたであろう眼振が治るまでググる。

前庭疾患というやつか?どうもそれっぽい。

その後わんこに何が起こるのか皆目見当がつかないため、帰宅決定。キャンプ道具を一つも下ろさないまま、来た道を引き返す。

帰りの車中で6回嘔吐。

午後8時半帰宅。ワンコはぐったり寝てしまったので一晩様子を見ることに。

翌朝9時、お芋のおやつを食べる。

午後3時、自分で立って歩き出す。

何事もなかったかのように自分で立ち、歩き、ご飯も食べる。
病院には行かず、様子を見ることに。

そして2週間後、脱力と眼振再び。朝一番の外トイレ要請に応じ庭に出た途端脱力。すでにおむつにおしっこはしていて、室内に入った途端の脱糞。そこから夜までずっと眠る。息も荒い。夫がそばで寝る。

その翌朝、10時、突然自分で歩いて寝床からリビングに登場。
排泄時にしゃがむこともできる。

眼振があるということは目が回っている状態と思われるので、気持ち悪くて嘔吐したり唸ったりする。なぜ眼振が起こるのか、原因は不明で老犬の場合は加齢によるものとされるようだ。かかりつけの獣医さんは前庭疾患という言葉は使わず、神経症状が出てる、と表現する。
症状が出て飲食ができない状態が長引けば命にも関わってくるが、この症状自体が命にかかわることはまず無いようだ。

ネット情報を鵜呑みにしてはいけないというが、経験者のブログなども参考にして情報を集めることで落ち着きを取り戻せることは事実だ。

うちのワンコの場合、ひどくぐったりしてハラハラさせられるけれども、1日かそこらで何もなかったかのように回復する。
不安でいっぱいになるが、突然その不安から解消される。
ただこの症状に前触れはない。いつ起こるのかわからないのでこれ以降キャンプやお泊まりなどの予定は一切立てられなくなってしまった。

ひょっこり立ち上がって、「治ったわ」みたいな顔してやってくるワンコ。
心配させやがって、と笑わせてくれる。

ヨボヨボしてても、お出かけなんかできなくても、いつも通り過ごせることが幸せだということを教えてくれている。

ワンコにとって何が幸せなのかな。
ワンコは私たちのことをどう思っているのかな。
言葉が喋れないからね、本当のところはわからない。
今日も美味しかった?今日は楽しいことあった?

明日もご飯食べられますように。うんことシッコがちゃんと出ますように。
老犬飼い主の切なる願いです。

#ワンコ #老犬介護#老犬との暮らし#ビーグル犬




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