がんばれキリンジ

観る将歴16年、木村九段ファン歴5年の新参者です。

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最近の記事

「天使の跳躍」の読書感想文

注:ものすごくネタバレします。七月隆文著「天使の跳躍」(文藝春秋)をこれから読む方は、ネタバレなしの方が絶対楽しめるので、先に本を読むことを強くお勧めします。いいか絶対にだぞ! まさかこんな本が読めるとは思いませんでした。本当に発売日当日、あのツイートを目にするまで思いもよりませんでした。 将棋史に残る名著「師弟」の作者、カメラマンの野澤亘伸さんがポンと呟かれたのです。 「将棋ファンなら、主人公の姿がある棋士と重なるはず。ああ、言っちゃえ! 木村一基九段ファン必読!」

    • 帰省しただんなの実家に津波が来て避難した話

      いつもどおりの帰省のつもり、でした。 2023年12月31日、だんなさんの実家、石川県白山市に帰省しました。最寄りの駅は北陸本線の美川駅というところです。 ご承知のとおり翌日、2024年1月1日に地震が起こり、私たち家族は生まれて初めて避難ということをしました。できたこと、できなかったことが色々あるので、振り返っておこうと思います。 16時頃に地震の第一波が来たときは、テレビのついた台所兼居間のヨギボークッションでぐうぐうおひるねをしていました。おなかがいっぱいになった

      • 謎の音を追う話

        最近、窓の外でなんか鳴いてるんです。 ヒルヒルヒルヒルヒルヒル・・・という感じで。 音色が一定なので車の防犯アラームかなとも思いましたが、それにしては鳴りやむのが早いしけたたましくないし、鳴ってる時間の長さもまちまちでアラームっぽくない。 ちょうどだんなさんと一緒にいるときに鳴り出したので、これ何の音かねえと聞いてみたら、あれっユキちゃんにも聞こえるの?と驚かれました。自分だけに聞こえる宇宙からの音の可能性あるでと思っていたそうです。いや、だったらほったらかしにすんなよ(^

        • 推しがB級2組に落ちた翌日の話

          素晴らしい戦いでした。 時計がてっぺんを回っても両者にチャンスがある大熱戦で、「まだある! まだまだいける!」とファンは目を血走らせ時間を忘れて応援し続けていました。盤に身を乗り出し、鋭く四方へ視線を走らせる推しの雰囲気からも、全く諦めていない様子が伝わりました。しかしとうとう矢折れ刀尽き、2022年3月10日午前0時20分、私の推し、木村一基九段のB級2組への降級が決まりました。 翌朝の目覚めはまあ最悪でした。しかし食うためには仕事に行かねばなりません。オレは今、全国の

        「天使の跳躍」の読書感想文

          推しの対局を初めて生で観た話

          自分の座席に辿り着いた途端、体が震えました。 2022年1月30日、第28回岡崎将棋まつり。当選番号の通知と一緒に座席の配置図まで同封してくださるイベントは初めてでした。通知を見たらあーた、 (  Д )    ゚ ゚ 最前列でした。 将棋イベントに参加するようになって2年半、抽選で最前列が当たったのは初めてです。私の狂喜乱舞に付き合わされただんなさんは、さぞかしめんどくさかったろうと思います。 しばらくたつとオミクロンの大流行で状況が一変しました。マンボウは出るわ、

          推しの対局を初めて生で観た話