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人生で3年間だけしたヘルパーの話!


もう経験する事は絶対ないだろうけど。神父様のお世話。



私の子供が高校生の時、母子家庭で稼ぐのは私一人。
子供は年子。
お金は気が狂うほどいる。
多少の違いがあれど、どこの家庭でも避けては通れない時期だ。

当時私は仕事を2つ掛け持ちしていたが、それでも足りずハローワークでバイトを探していると、朝の1時間で時給1300円というのを見つけた。
そんなおいしい話はそうそうないだろうと疑ったが確かにそうだった。
それは朝1人30分でおむつ交換をする仕事でそれを2人するという内容だった。
それにはヘルパーの資格がないと出来なかったのだが、なぜか10年前ヘルパーの日曜日コースに通い資格だけは持っていたのだ。
でも全く経験がないのだからペーパードライバーと同じだ。

ダメもとで応募し、面接に行ったが経験ゼロだと言うと「ちょっと厳しいですね~」という返事にそりゃそうだよなと思い「大変失礼しました。今日は貴重なお時間を取らせ申し訳ありません」と深々とお辞儀をし帰ろうとすると、「ちょっと待って!」と言う声。
引き留められ30分程待たされた。もう完全に諦めていた私は「あの、本当にもういいです」と言い帰りかけたのだが、サービス提供責任者という肩書の女性が「もうあなたを育てるしかないわ」と意味深な事を言った。

最初に聞いていれば200%行ってはいない所だったのだが、その時はあまり深くは考えなかった。
契約書を交わし、よほど人がいなかったのか初日から実践。

それにもびっくりしたのだが、その3倍驚いた事はその訪問先だ。

そこはカトリック教会の偉い偉い神父様が最後を迎える施設だったのだ💦

私は「人類皆兄弟」人種や宗教は何も気にしないが、そこは介護士と看護師以外女性は入ってはいけない事、いろんな国の方が入所している事などにびびった(>_<)

さらに私が担当する神父様は一人が92歳、100キロはあろうかという巨体で胃ろう(胃に直接栄養を送る管がついている)の人と、93歳の筋ジストロフィーで体がかなり硬直している人の2人だった。

その二人を介護経験ゼロの私がおむつ交換?????
それ絶対ダメなやつだよね???

と思いながらもすぐさま仕事になり、一からメモ取るだけでも大変な作業だった。その後の事も書き尽くせない。

なぜあの時強く断らなかったのか。。。
後悔しかなかったが、時給の良さと仕事の前にバイト出来る事でその時は「まあ何とかなるか」なんて思い上がった自分がいたので自業自得だろう。

どれだけ大変だったかなんて書くと1週間はかかるので、そこはすっ飛ばしあまり普通の人が経験しなさそうな事だけ書いておこう。

まず担当する2人の神父様は介護度5なので会話も通じなければジェスチャーなんて全くの無意味。
とどめはそこの施設の一番上の人(偉い人?)がイタリア人なのだ。
ビー玉みたいな綺麗な水色の目をして吸い込まれそうだった。

とても素敵な方だったのだが、やはり文化が違う。

ある日一人の神父様が38.5分の熱があった。
慌ててそれを伝えに行ったのだが「ネツアル? 38.5ド? ウ~ンダイジョウブネ」と明るく笑いミサに連れて行った😱

他の日、胃ろうの薬が漏れそこに無数の蟻が集り床が真っ黒になっていた。
腰を抜かす程びっくりして呼びに行ったが「ア~アリネ、マイトシイマゴロクルヨ」とにっこり。

おおらかにも程があるがいちいち気にしては務まらない。
1年間毎日通ったが全て凄すぎて記憶から外されている💦💦

冬の朝まだ日が昇らない真っ暗な施設の玄関にいきなりマリア様の銅像がある。本来とても心癒される雰囲気をお持ちなのだが、石膏で出来ているような感じで目玉がないので暗いところに白く浮かび上がるマリア様は迫力200点満点だ。そして長い廊下、階段の両脇にびっしり白黒写真が張り巡らされている。みんなカメラ目線なので写真を見ると必ず目が合う😱😱😱

毎朝そこを通り抜けるとき動機が激しく、部屋に着くまではわき目を振らず一心に心を無にしていた事を思い出す。

神様見ていてくれましたか🌟🌟🌟
私頑張りました(>_<)

60分の1年の短い思い出だが記録に残しておこう。


あ、またこれより酷いところを思い出してしまった💦💦

そこを思い出すとここは神レベル?
上には上がある(-_-;)

ひとつずつ私の脳裏の隅に隠れている思い出したくない事を癒してあげよう。

あまりに酷いので明日まで一旦忘れよう!

また明日🙌



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