見出し画像

私がヘルパーを辞めた本当の理由


辛さが違う😭


いつかの記事で、訪問ヘルパーが凄く大変だった事を書いたが、それが嫌になって辞めたのではない。

確かに重労働だし、とんでもない家もあるので楽な仕事とは程遠いが辞めた理由は違う。


始めて訪問ヘルパーをした時は未経験からなので、もう無我夢中だった。
3つのアルバイトから訪問ヘルパー1本に絞ってがむしゃらに頑張った!

とにかく子供にお金がいる。
私一人の給料で2人の高校生を養わなければならない💦

多い日は1日9件行った。
オムツ交換、掃除、入浴介助、調理、何でもやった。

でも直行直帰だった為無駄な時間は出てくるが、誰にも会わずにそこの利用者さんの事だけ考えれば良いのでその点は楽だと感じた。

仕事は大変だが、いつも私が来るのを楽しみにしてくれている事が一番の励みとなり、やりがいも大きかった❢

なのでこの仕事は私の天職だと思う時もあり、やっと自分に合う仕事を見つけたと喜んでいた。

しかし、だんだん慣れてくると見えなかった物も見えてくるし、気づかなかった事にも気づくようになる。

だいたいの人が1時間か1時間半だが、挨拶をし、仕事に取り掛かり5分前には日報のような物に記録し、次のお宅へ行かなければならないのだ。

何がなんでも時間内に終わらせなければならない。利用者さんははひたすら話したいモードの人が多いが仕事のタイムリミットがあるのでゆっくりとかまってあげられない。

調理で行ったなら、冷蔵庫を開けて何があるのかを見た瞬間献立を考え、(しかも前日、
前々日の献立と被らないように)調理し、食べさせて片付けるまでをしなければいけないところもある。
入浴も一人で脱がし、お風呂に入れ、髪から全身を洗い、またお湯につからせた後、身体を拭き着替えさせ髪を乾かす。薬を塗ったり水分を取らせるのも全て一人だ。
誰も手伝ってくれる人も助けてくれる人もいない。全て自分の責任だ。
強靭なメンタルを求められる。

しかし、私のメンタルを崩させたのは仕事の辛さではなかった。

同じ家に通っていると、慣れ親しんで来るし向こうも頼ってくる。
時間が許す限り手助けをしてあげたい。

しかし、介護保険に縛られ利用者さんがして欲しい事と、こちらがするべき事がすれ違ってくる。

私が行ってた利用者さんの殆どは一人暮らしが多かった。
なのでとにかくみんな話しを聞いてほしい人ばかり。
調理しに行っても「ご飯なんか弁当でいいから一緒に食べよう」と毎回お願いされるが、ごめんなさいと謝りながら調理をする。

外の不燃物が重くて運べないのよと聞いても、介護保険以外の事はしてはいけないようになっている。

半年過ぎたくらいから、あれも駄目、これも駄目と言われる度に誰のための介護保険だろうと疑問を持つようになった。
帰り際何となく調子が悪そうだなとか寂しそうだなと思っても次へ行かなけれぱならない。
この人が近所のおばあちゃんなら。。。

毎日でも顔を見に行き、食べる物も持って行ける。とにかく気にかけてあげられるのに、訪問ヘルパーという仕事をしてるばっかりにそういう交流は違反になる😭

私が担当している利用者さんは全てプライベートでは交流出来ない。


ある日結構大きな地震があった。
その瞬間自分の担当している利用者さんの事が頭をよぎった。

あのお宅はご主人がいるから電話出来るすべがあるな。
あのお宅はワンちゃんがいるから、もしもの時は吠えて知らせるかも。
などと少しでも誰かの助けがある家を消去して行きながら、まず誰の家に行ったらいいのかを本気で考えていた。

それからもどんどん介護保険の縛りが私を苦しめる💦

その人がしてほしい事をするのが、本当の介護ではないのか。
出来ない所を代わりにする為に行ってるんではないか。
時間がくれば、はい終わりでは何の役にも立たないのではないか。

いろんな思いが駆け巡り、訪問ヘルパーの在り方をとても考えるようになった。


それと同時に、頑張れば頑張る程、利用者さんは私に来てほしいと言い出す。
有難い事だが、会社としてはいろいろと都合がある。

直行直帰で誰とも会わないのが魅力だったが、事務所には誰が何時にどこに行ってるかみたいな表が貼られていたのだ。

私はそれを見て何とも思わなかったのだが、ベテランヘルパーさんが「あの新人私の仕事を取った」とか「利用者を騙して自分だけいい人になろうとしている」みたいな噂を流され、会社も困惑していたようだ。


そう。
訪問ヘルパーをし、少しでも役に立ちたいと本気で思っていた私に、現実という逆らう事の出来ない事実を突きつけられたのだ。

一度でも仕事上の関係をもてば、勝手な行動は出来ない。
決められた事しか出来ずロボットのようにならなければならない。

決められた時間、決められた仕事、それが私のメンタルを崩壊していった。


もう天職とは思えない。
むしろやりたくない職業ナンバーワンになってしまったのだ。


仕事を引きづり、利用者さんの事を一生懸命心配したところで、私は何一つ国の方針に立ち向かう事は出来ない。


肉体的に辛いより、精神的に辛い方が何倍もキツイ。


結局、訪問ヘルパー2年、老人ホーム1年
で私の介護職に携わる月日は終わった。


今96歳の母が老人ホームに入所している。
そこの全ての皆さんに感謝致します!

これから第二の人生。
私って何が向いてるのだろう。。。


久しぶりにシリアスな顔をして考えてみるが、朝からTシャツを裏返しに来て何件もスーパーに行った自分が情けない。

絶対シリアスという言葉は似合わない(~_~;)

きっと答えは出ない。
という事は、今日の私が出来る事をするしかない!

私にはは一つ特技だと思っている事がある。

それは10年前から始めた1日一膳!

と言っても毎日何かたいそうな事をするのは難しい。

でも私はある日毎日続けられる一日一膳を思いついたのだ。


それは、褒めること!
相手は誰でもいい。
家族でもいいし、一度外に出れば褒めるターゲットはいくらでもいる。

私のターゲットはたいていスーパーの店員さんだ。
レジをしてもらう時に「綺麗に入れてくれてありがとうごさいます。 私カゴに綺麗に入れるの苦手なんですよね。」と言いながら受け取ると、例外なく喜んでくれる😊

お金もかからず、誰にでも出来て必ず喜ばれる。
こんな一日一膳はないんじゃないかな!

相手は何だっていい。
外に出ない日は、観葉植物のじゅじゅちゃんとうんちゃんを褒めちぎる(笑)
褒める相手なんて周りを見渡せば限りなくいる。
私のささいな言葉で誰かを喜ばせる事が出来るのだからやらないと勿体ない✨✨

褒めるって、褒められた人より褒めた人の方が気持いいって知ってた?

褒めた瞬間自分が喜びで満たされる。

そうか。
だから私は毎日幸せなのか\(^o^)/
幸せになるって簡単だな♡


いい夢見ながらまた明日🙌

いいなと思ったら応援しよう!