エンジニアと案件

エンジニア=ITエンジニア?

世間ではエンジニアというとなぜかITエンジニアを指すことがほとんどのようだ。
本来の意味は工学者なので自動車エンジニアとか電気エンジニアとか色々あるはずだが、エンジニア=ITエンジニアという風潮はモヤモヤする。

システムエンジニアも同様だ。自動車だってシステムだし電気回路や電子回路を使った製品だってシステムだ。エンジニアというとまだIT以外のエンジニアも含まれる気がするが、SEなどと書かれるともはやITシステムエンジニアしか指さないのではないかと思うくらいだ。

海外ではEngineer、Technician、Technologistは明確に区別されると聞いたことがある。どこまで一般的に浸透しているのかまでは分からないが、少なくとも日本では技術者、技能者という言葉は日常では聞かない。

案件って何よ

もう一つモヤモヤするのが「案件」だ。
「事案」なんかは多少ネットミーム的なニュアンスがあるとはいえ、使われ方にそれほど違和感はない。
対して「案件」は「仕事」とか「注文」でいいじゃないかと思うケースが多い。当事者間で決まったものを指す分には良いが、「案件募集」や「案件受注」「案件依頼」みたいなものは別に言葉を短縮できるわけでもない。
PR記事やステマ記事の事を指す場合なんかはまた別のモヤモヤを感じる。

なんとなく業界人っぽい雰囲気なのが良いのか、自分が馴染みないだけで昔からある言葉なのか、そしてそんなことにいちいちモヤモヤするのは年をとったということだろうか。


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