流行り?の海外投資。投資はありだけど、税金のこと考えている?(株の例)
こんばんわ、皆様と一緒に成長していく公認会計士・税理士のガッツです。
総理の所得倍増計画もあり、投資マインドが高まってきているのかなあと感じています。高まっているというよりも、これから必須という感じなのかなあともいえます。
投資というといろいろありますが、「海外」というのも一つの選択肢になるのではないでしょうか。
1.海外投資でまず考えること
海外投資を紹介されたり、候補に入れる場合、考えることってこんなことではないでしょうか。
①投資案件として魅力があるのか(儲けになるのか)
②投資案件の支出の仕方、儲けの受け取り方
③投資案件は詐欺ではないのか
などです。
普通考えるこのようなところは、間違いなく検討すべき事項です。
2.海外投資される方が検討されるのを忘れているなあと思うこと
海外投資をされている方と話していると、考慮に入っていないなあと思うことが「税金」のことです。
どういうことかというと、
①現地で取られる税金はどうなのか
②日本で納める税金はどうなのか
③①②の税金を納めるために、どのような手続が必要なのか
3.僕もやっている海外株の場合、税金はどうなっちゃうのか(例)
僕も、フィリピン株をやっています。
日本の証券会社を介してではなく、フィリピンの証券会社を通じて行っています。
配当一つとってみても、こんな感じになります。
①フィリピンで25パーセントの源泉が取られる
②日本では①控除後の配当額に20.315%の税金が必要。ただし、①の税金の一部を戻してもらえる(外国税額控除というもの)
③①はフィリピンの証券会社で天引きされるから手続なし。②は日本の証券会社でいう「年間取引報告書」がないから自分で計算が必要。
この太字の部分です。自分で計算が必要なんです。具体的にはエクセルか何かで計算が必要です。
・配当額と源泉額を日ごとに洗い出し(外貨)
・それを円換算(円貨)
・円換算した配当を日本の確定申告で申告がいる。外国税額控除の計算が必要。
という感じです。
これ、確定申告が必要な方(例えば、サラリーマンでも給料以外で20万円以上所得がある人)は、この申告が必要になるんです。サラリーマンでも、フィリピン株で20万円以上利益が出ている方は申告がいりますし、自営業者で確定申告する人はフィリピン株の配当が少なくてもフィリピン株の配当の申告がいるんです。
日本みたいに、「年間取引報告書」はありません。
4.結局のところ、税金も海外投資をするには重要な考慮要素です。
海外投資をするなら、そこから生じる利益をどうやって確定申告するかもあわせて考えよということです。
どれぐらい税金かかるかもそうですが、どうやって確定申告できるのかということも考えておかないといけません。
そんなことも含めて、投資をどうしようか考えてみようという時代になりつつありますね。楽しんでやっていきたいものです。