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公認会計士・税理士が教えるー売上が上がった時こそ注意するべき罠

こんばんわ、皆様と一緒に成長していく公認会計士・税理士のガッツです。

今日は基本オフにしてます(このnote記載と、チャットで問合せ来たお客様には回答していますが)が、ある事情から、この土日、僕自身の売上見込みを考える機会があり、いろいろ思いを巡らせておりました。
また、そのあたりに関する無料プレゼント動画もジャストタイムでいただき、参考に見させてもらってました。

1.事業者であれば、売上獲得を目指す⇒これは当然のこと

当たり前のようなことを書いていますが、何か事業をやるにあたり、売上獲得を目指す(正確には利益につながる売上獲得を目指す)ことはいうまでもありません。
ですから、売上獲得が目標にもなりますし、多くの事業者の悩みにもなります。

僕自身も会計事務所としてお客様と接する時は以下のようなことを会話に出したりしています。
・今までの売上いくらぐらいですか。
・今後の売上見込みってどれぐらいですか。
・増収するためにどんなことをされる予定ですか。
・資金繰りのためには○○ぐらいの売上は欲しいですね。

なんだかんだ、売上があがった、伸びた、増収になったというのは喜ばしいことでは間違いないです。

2.めでたく売上上昇になった⇒そこに罠があることも頭にいれるべき

売上上昇時って非常に望ましい状況なのですが、以下のような罠があるのも事実です。

【資金繰りや利益】
・増加した受注を賄うための経費に対する資金が担保できていない(黒字だけどお金がない)
・低価格戦略を取ったせいで、結果的に利益がとれていない(売上が伸びているだけで、利益につながっていない)

【サービス品質】
・既存顧客へのサービスがおざなりになっている(返信が遅い、接触がない、納品物が中途半端)
・当サービスを受けるのに望ましくない顧客にまで無理して売り込んだ結果、トラブルが頻発
・いろんなところでひずみが出たせいで、設備故障や、物理的な事故が発生

【人繰り】
・増収したサービスを提供するに足る人員が十分に確保できていない
・既存の人員に対して、増収対応や営業活動で過度な負担をかけている(最悪のケースは退職者増や長期療養必要者増)

【経営者のマインドや健康】
・とにかく売上重視、偏重(その結果、利益、資金繰り、人繰り、品質がぐちゃぐちゃ)
・それで経営者自身幸せなのか(家族自身と時間が取れない、休んでいないなど)と自問する⇒イケイケに見えて、よくみると、溜息や「疲れた」ばかり言っている方っていますよね。
・忙しそうな人って、寄り付きにくい

上記のような兆候があったり、顕在化している事実があるのなら、その売上上昇待てなのでしょうね。

3.銀行や税務署も売上増加に対してはマークをしている

上記2が一番注意するべきことは確かですが、売上上昇って、銀行や税務署もマークはしています。
・銀行:貸出先の債権を自己査定という形で定期的に銀行は審査していますが、いろんな査定要因の中に、「売上急増」という要因なんかもチェック項目で含まれます(それだけで不良債権とはならないですが)。
・税務署:税務調査対象先選定時に、売上増加という要因も考慮されるようです(売上増加要因のある時って、上記2のようにいろんな歪みが起きやすいですから、申告が誤っているというような可能性も高くなりやすいのでしょうね)。

4.最後に(増収を目指すにあたって)

子供の成長と同じだと思いますが、子供にいろんな経験をして成長していってもらう時に、その経験に伴う「心技体」ともに整えることが大事だと教えると思います。

会社の成長(増収など)も同じだと思うのです。
経営者ら構成員のマインド、人、金(利益含む)、物(設備、品質、成果物)の体制をきちっと整えていることを確認することと抱き合わせで、増収(売上獲得)を目指すべきなのだと、自分の売上やプレゼント動画をみてて思ったことですね。

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