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9月の観劇『三人吉三廓初買』

本当は書きかけの「朝日のような夕日をつれて2024」感想があるんだけど、昨日この初日を観に行ってすっかりこっちに持っていかれたので、急遽更新。

公式サイトってこれ↑でいいのかな。

「歌舞伎」、って全然素養がありません。検索したら図書館にある本『古典を楽しむきっかけ大図鑑 第3巻』に登場人物のひとり「お嬢吉三」が載ってました。そして新潮社の『新潮日本古典集成 三人吉三廓初買(新装版じゃなくて昭和59年のやつ)』もあったので借りて、初日までにぎりぎり読み終えました。帰ってからも折に触れめくってます。

これ、内容は江戸の話なんですけど、戯曲では鎌倉が舞台になってて、めちゃくちゃ馴染みの場所が出てきたりするんです。花水橋なんてすぐそこ笑。なんで「鎌倉」が舞台で花水が出てくるのか距離感に疑問が残りますが、頼朝に縁のある地名ということで選ばれたのかもしれませんね。(全然知識がないので勝手なこと言ってます)


以下、ネタバレも少々含みます。


今回、「木ノ下歌舞伎」を拝見したのは初めてです。
冒頭から音楽とか演出が派手で、「コレ絶対好きなやつ!」と思ったらそのまま5時間20分行けました。現代人にも飽きずに観られる工夫満載で。衣装も和洋アレンジがカッコいい。お嬢吉三の振袖とかもすごい素敵。
推し田中さんが一応「主演」ということになってますが群像劇で、役者さんみんなひとり何役もやってて、その辺も楽しい。田中さんは和尚吉三のほかに「地獄」の場で朝比奈という役もやってます。戯曲の注によるとこの朝比奈という役は和田義盛の三男で母は巴御前とのこと。
…この「注」、じっくり読むと興味深くて、この「地獄」の場面は曽我兄弟の話に対応して書かれてるとか。田中さんは「鎌倉殿の13人」で曽我五郎を演じており、そこらへんのかすり具合もなんか面白い。
「地獄」の場面は、明らかに本編と外れた「コント」みたいなシーンなんだけど、…戯曲読んだら細かい演出までほぼ同じように書かれてて、昔も長いお芝居の途中にコント要素あったのね、とか。
で、この「地獄」というのは和尚吉三の夢、というオチなんだけど、この場所も「小磯宿」だったり。ほぼご近所噺やん。(今回の上演は残念ながら江戸に戻ってます笑)
今回、客席通路を使った演出も多くて、わりと前の方の席だったので見逃したシーンがたくさんあります。次は2階席なので、ばっちり見渡せるはず。

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そして昨日の帰りに、一日、買い足しました。
それ含めて、あと4回楽しみ待ってます。わーい。

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