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ちょっとした旅 その9

今回は二泊三日。結構マジ旅なのでは。
たぶん、この記事長くなります。

初日。
新幹線で京都まで。今回は二泊つきのJRスマートEXのプラン。
今回も荷物は事前に送ったので、カメラリュックとおやつとか上着しか入ってない軽い手提げバッグで出かけます。ホント荷物が少ないって助かる。

まず、最近みつけた「だし巻き卵が絶品」というお店でお昼を食べたいなーと近鉄奈良に着きました。地図アプリとにらめっこしながらたどり着いたそこには「本日ランチメニュー終了しました」と「closed」の看板が。
まあもう1時半過ぎだったし、しょうがないのでそこから駅方面に戻る途中でお昼を食べて(前にも入ったことのある店で、竜田揚げ定食を食べたよ)、歩いて宿泊予定のJR奈良駅方面へ。余裕でチェックインの2時を過ぎてました。

部屋に入ってまずすることは、カメラのバッテリーの充電!
実はつい最近新しいカメラを買いました。とうとうミラーレス!今までのに比べてやたらと電池の減りが速いので、ふたつめの予備バッテリー(都合みっつ持ち)を買ったものの充電器は荷物で送っていたので、からっぽのまま持ってきてました。

荷物を広げたりなんやかんやして、さて、と。

今回、ひそかな目標があって。昨年の初めての若草山撮影教室で「鹿と満月」のシチュエーションだったにもかかわらずカメラを扱う腕がなくて不本意に終わってしまった…のリベンジを!
最初は、金曜日午前中に教室のロケでコスモス撮りに行って、夕方から若草山登ろう!という予定になってました。ほかの生徒さんにも「一緒に行きませんか?」とお声かけしたりして。

が。

金曜は天気が悪そう。
だったら今日行っとく?

迷った末に、単独登山を決行しました。

若草山近くまで行くバスはなかったので、東大寺前のあたりから徒歩。とりあえずお天気もいいし、寒くも暑くもない感じで。しかしひとりで行くのは初めてなので、一抹の不安は抱きつつ入山料を払って中に。
今まで写真教室のみなさんと一緒に、先生があれこれ説明してくれたりほかの方と喋ったりしながら歩くのはさほど苦にならなかったですが、…ひとりだとなんか道が遠い。歩いても歩いても着かない。こんなにしんどかったっけ?とぜーはーしながら石段とか登っていきます。そんなときに限って鹿もあんまりいなかったり。


ひとりだけ途中にいた。前はもっといたような気がする。

ようやく、一重のところに到着。
…やっぱりあんまり鹿がいない。
教室では、観光協会の方が鹿せんべい用意して鹿寄せしてくれていたのであって、…フリー客にはそうそう鹿写真は撮れないのか???と泣きたい気持ちになったところに、鹿発見。

出てきてくれた

とってもフレンドリーな鹿で、ずっと一緒に写真撮らせてくれました。


近い


ずっと近い

残念ながら月は雲に隠れてて、リベンジはなりませんでした。
彗星見えるかなとも思いましたがそっち方面も雲が厚く。月のない夜は日が落ちるとあっという間に暗くなって、手元にライトは持っていたものの帰り路がよくわからなくておろおろしながら下山しました。
周りにはまったくなんの明かりも持たないまま降りてくる人とかもいて、…勇気あるなあとか。

そのまま手元明かりを頼りにまた東大寺前あたりまで黙々と歩いて、バスに乗って宿に戻りました。
単独登山はやっぱり心細い。たかが若草山とはいえ。
あー。月見たかったな。

部屋に戻って、チェックイン前に買ってあったお惣菜中心の夕飯を食べて温泉入って寝ました。

疲れました。笑。

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二日目。

朝のうちに先生からLINE入って「予想外の雨予報ですが、現地集合の方もいるので決行します」とのこと。近鉄の某駅集合だったので、早めに出て近鉄奈良駅まで歩く。電車の中で同じ教室の方に会いました。
集合駅で先生の車に乗せていただいて目的地へ。…が、9時前には結構本降りに。薄い撥水パーカーと折り畳み傘くらいしか雨除け装備がない状態なので、どうしたものかと思っていたら、先生が「いいこと思いついた!」と。
結局、みなさんの多数決で現地集合場所から車で15分くらいのところにある「昆虫館」というところに変更が決まりました。

~教室の詳細は割愛。

帰りは、先生の車ではなく、ほかの方に乗せていただいてJR線の電車に乗りました。1時間に1本しかないのに、駅についたら2分で電車が来て、なんてラッキーな!と。
そのまま奈良駅のお店でお昼を買って宿に戻って。天気は意外と雨は止んで、ときおり青空も見える感じに。
えー、もう一回若草山行くべき???と迷いまくりましたが、結局予報で雨雲が消えないので諦めました。

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今回2泊した理由は。

明けて土曜日に、兵庫県立芸術文化センターで「三人吉三廓初買」を観るため、でした。12時半開場に間に合うためには奈良を11時前に出ればよくて、…早めに出てどこか寄る?どうしよう??と迷ってふと「そういえば初日に行こうと思ってた美術館寄れるのでは」と思い出して、9時の開館と同時に行きました。

エドワード・ゴーリー。
『うろんな客』しか読んだことがなくて、そのときはいまいち響かなかったんだけど解説とかじっくり読みながら原画みてまわると面白くて。最後に出口近くにちゃんと本も置いてくれてて、5冊くらい読みました。
…めちゃくちゃ面白いやん!
とくに『ギャシュリークラムのちびっ子たち』という本のブラックさにやられました。ひどい話。…中学生なら読めるかな。

「鹿愛護会」の会員証で割引がありました。ありがとうございます。

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そして兵庫へ。

本当はね、着て行こうと思ってワンピースをネットで買ったの。でも思ったよりも生地が厚くて、まあでも10月も下旬なんだからそんな心配しなくてもいいだろうと思ってたら…当日の気温予報29度。
朝になって諦めて、ワンピース荷物に詰めました。予備に持ってた半そでTシャツでなんとかして。

「三人吉三廓初買」舞台写真(右が推し)

こんなん、合わせに行くでしょ?計5回の観劇はいつも黒と赤の服を着ていきました。そして最後の日のためにスマホショルダーも買いました。赤いストラップの。笑。

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あー。
終わっちゃったなあ。

こんなにハマると思ってなかったお芝居。
5時間20分もあるし、そもそも「歌舞伎」全然知らないし。原作を読んだとはいえ5時間耐えられるのか?と思ってましたが…「三人吉三」パートの3人の義を結ぶシーンとかめちゃめちゃカッコいいし、「地獄」のシーンは推しの可愛さがあふれまくってたし、三幕はもうこっちがしんどいくらいの決意背負ってて、…ラストの立ち回りの重さは本当にすごい迫力で。「鎌倉殿」に出てたときも思いましたが、なんかああいう「切羽詰まった」場面での表現、身体能力の高さが本当にすごいと思う。大好き。

そして「推し」だけじゃなくて、「お嬢吉三」坂口涼太郎さんのことも大好きになってしまったし、なんならキャスト全員が大好きです!
「インヘリタンス(今年の2月。前後編6時間半)」も好きでいいお芝居だったけど、「朝日のような夕日をつれて2024」も良かったけど、…なんなんだ今年の芝居の当たり具合。どんどん財布(口座?)が軽くなっていく…

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芝居終わって、帰りの新幹線まで2時間近くあったので梅田で時間つぶそうかと思いましたがどこに行けばいいのかわからず、入ってみたデパート(阪急)では豪華さに気圧され(東京のデパートより全然大きくて広くて天井高くて華やかじゃない??大阪コワい…)、すごすごと新大阪に向かって、夕飯食べたりお土産屋さんじっくり見たりしました。最後にあったかい飲み物買いたくて自販機めぐって右往左往。結局、お弁当屋さんでようやく温かいほうじ茶見つけて、新幹線乗り込みました。

…こういうとこでは通年「あったか~い」飲み物売っててよくない?
(こないだ京都駅のスタバで買ったカモミールティラテがホットだったことに文句言っててすみませんでした…)

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そんなこんなで今回のちょっ旅も終了です。
とにかく気候、天候に振り回された二泊三日でした。10月も半ば過ぎでこんな真夏日とか思わんやん普通。急な雨だったり。
でもでも、そんな不満を超えてあまりある「楽しかった」気分。自分の好きなことのために旅に出る、こんな贅沢なことってあります?

次回は夫との一泊旅行です。

また盛りだくさんな内容になるはず。楽しみ。

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