のどに骨が刺さったとき。 夏休み日記8/17
唐突なタイトルですが。
夕飯にサバの塩焼き食べてて、小骨を飲み込んでしまい「今のどに骨刺さって痛いとかなったらややこしいね」という話になりました。
このご時世、のどの痛みは全力で避けねばなりません。
でね。
昔子供の頃に「のどに骨がささったときに飲む薬」がありました。わたしの実家は古いくすりやだったので、謎の漢方薬が出てくるのです。
それは、薬包紙に包まれた白い小さい物体でした。何かもっと硬いものをカンナとか鰹節削りなどで削ったような状態のもの。量的にはかつお節の削り節、細かい方のやつひとかけらの半分くらい。とくに味はしないけど、ソレを奥歯で噛んで、唾液の混じった液体をちょっとずつ飲むことで刺さった骨が溶けてなくなる、という使用法でした。近所の人や友達が「のどに骨が刺さって何日も取れない」などと聞くとその薬を分けてあげてたような記憶もあります。
その白い物体は「象牙」だったらしいんですよね。
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夕飯どきにその話をしながら、冷静に考えると「象牙」を飲んだことがある人、ってそうそういないだろうなと思い当たりました。そもそもそんな薬効があるのか信憑性も不確かだし、とネットで調べたら
これを読むと「象牙でのどをこする」と書いてあります。象牙のハンコなどでのど(きっとこの場合の「のど」は首側、つまり外側のことだと思います)をこする…それはどう考えても迷信だろうと思います。
よく読むと「漢方では象牙の粉末を飲むことからきたのでは」、とあります。それも迷信ではないかと書いてありますが。
もっと調べたらこんな記述もありました。
やっぱり、普通に考えてこの用途で「象牙の粉末」を実際に飲んだことがある人、って現存してないのでしょうね。なので「~治るとされた」と伝聞というかそんな「言い伝えもあるよ」レベルの記述しか見つからないのかもしれません。
wikiだとこんな記述。
なんか今あったら飲んでみたいかもしれん。更年期のホットフラッシュなんかにも効きそうじゃない?(知らんけど)
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そんな、自分が歴史の生き証人みたいになってるのってどうなの?と思ったり。今なら「象牙」ってワシントン条約に引っかかるんですよね。そんな「飲んだ」とか明らかにしたら怒られそうだ。
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↑の見出し写真は、そんな在りし日の実家で撮ったもの。好きだった二階のガラス窓。