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二重跳びの基礎感覚について

今年度、二重跳びが跳べなかった児童が半数以上の5年生のクラスを担任しました。

結果的に、12月から取り組み、2月時点でほとんどの児童が跳べるようになりました。



具体的には、

去年から跳べた・・・12人
今年初めて跳べた・・・13人

でした。


その指導について、以前研修資料にしたものを書いていきます。



1.基礎感覚


 以下の3つの感覚が、必要な感覚だと言われている。
  ①手首回旋感覚
  ②跳感覚
  ③手足協応感覚


1つずつ書いていく。




①手首回旋感覚づくり


 ・頭上回旋(片手にまとめて持った短縄を頭の上で回す。ヘリコプターのような感じ。)

 ・体前回旋(片手にまとめて持った短縄を体の前で回す。扇風機のような感じ。)

 ・体側回旋(片手にまとめて持った短縄を体の横で回す。動きとしては、前跳び・後ろ跳びの手の動きと同じ)

 ・8の字回旋(片手にまとめて持った短縄を体の前で横に倒した8の字[無限大∞]のように回す)



このように、色々な回し方に取り組むことで、回す感覚を身につけることができる。

これらは、低学年でも取り組むことができるので、低学年のうちから取り組んでいただきたい。



②跳感覚づくり


「1回旋1跳躍 30秒間で70回」


これを目標として示す。


「手首の返しを速くしなさい。」
「なわを速く回しなさい。」
と言っても、あまり変化は期待できない。


ところが、具体的な数値を示すことで、自然と「手首の返し」「なわを速く回す」動きが身についていく。


<ポイント>

1回目、30秒。2回目、32秒。のように分からない範囲で秒数をのばす。

児童が「がんばったら出来る」ということを実感できるように。



③手足協応感覚

ステップ1 手打ちジャンプ


なわを持たずに、その場で1回跳躍をしている間に胸の前で手を2回たたく。

跳躍している間に「タターン、タターン」とリズミカルに手をたたくことがポイント。



ステップ2 もも打ちジャンプ


次に、1回跳躍している間に手の平で自分のももを2回たたくようにする。

手の位置がより実際に二重跳びを跳んでいるのに近くなる。



ステップ3 グリップもも打ちジャンプ


今度は実際に両手に短なわを持ち、もも打ちジャンプと同じようにグリップでももをたたく。

なわを持つことで子どもが意欲的に取り組むことが期待できる。




ステップ4 ロープの空打ちジャンプ


手足協応感覚に①の手首回旋感覚を加える。

片手になわをまとめて持つ。

リズミカルに素早く回せるようになったら、両手に二つ折りにしたなわを持ったり、真ん中で切った跳びなわを使ったりして行うことで二重跳びの感覚により近くなる。





最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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