杉山和一から学ぶ②
破門された後、江島神社に向かった杉山和一。
そこで、断食修行を行います。
ある日、断食でフラフラになった杉山和一は石につまずきます。
その時、たまたま松の葉が自分の下に落ちていて、刺さってしまいます。
しかし、それが不思議と痛くなかったのです。
実は、刺さった松の葉が偶然竹筒に入った状態だったのです。
その上に倒れ込んだため、真っ直ぐに松の葉が自分に刺さり、痛みを感じることがなかったのです。
筒に入れて鍼を打てば、痛みがなくなる!
これを発見した杉山和一が発明したのが、管に鍼を入れて打つ「管鍼法」です。
これが今も続く、痛くない鍼治療法となりました。
この話(管鍼法)には諸説あります。
しかし、破門された杉山和一が、修行する中で発見したというのが、学ぶべきポイントだと思いました。
日々生活する中で、ある価値観やある視点から考えるといわゆる「落ちこぼれ」になることがあります。
ある評価基準において、一定のラインに到達していなければ、そうなってしまうのです。
しかし、この杉山和一の話を知ると、
その評価基準は何を測るものなのか
考えなければならないと感じます。
学校では、評価をします。
例えば、跳び箱を跳べることができればA、跳べなければC、のようなものです。
もちろん、このように単純なものばかりではありませんが、ある評価基準を元に評価するという意味では同じです。
しかし、Cばかりであっても、見方を変えたり環境を変えたりするとAになることはあると思います。
杉山和一のように。
評価はしますが、人間はそれだけではない、色んな側面があるということを意識して子どもたちと接していく大切さを改めて感じました。
杉山和一から学んだ話を書きました。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。