ワイルドベリーを食べてみる
6~7月に林道や沢を歩いていると,しばしば野生のキイチゴが自生しているのを見かけます。
こんな感じ。所々に赤い果実が実っています。
野生のキイチゴを食べるのロマンじゃん?ってことで食べてみました。
◎採集して食べてみた
6月某日,塩尻市の山奥にて3種類のキイチゴを採集しました。
種の同定には「美味しい木の実ハンドブック」,学名については松江の花図鑑 HP,三河の植物観察 HP を参照しました。
クマイチゴ Rubus crataegifolius
今回の採集場所では,本種が優占しておりました。
甘味とキイチゴ類特有のほろ苦さがあります。
写真の葉は典型的なクマイチゴの写真ではないかもしれません。
葉脈の主脈が3本に分かれていますが,本来はモミジ様に5つに分かれるみたいです。
※虫注意
甘いからかわかりませんが,果実内に虫がたくさんついていました。キイチゴを生で食べるときは塩水でよく洗ってから食べたほうがいいですね。
ニガイチゴ Rubus microphyllus L. f.
名前の通り,酸味の後にしっかりと苦味が来ました。
生ではなく加工に向いてそうな印象です。
モミジイチゴ Rubus palmatus
黄色い果実のキイチゴ。葉っぱがモミジっぽい。
酸味の中に少し甘味を感じました。
調べてみると,キイチゴにも数種類あるみたいです。山菜やキノコと違って,食べられない種類があまり無いみたいです(・・・あったらすいません,自分でよく調べてください)
◎ジャムをつくってみた
ニガイチゴ(58g)
クマイチゴ(71g)
モミジイチゴ(75g)
ジャム作り初挑戦なので,ジャム自体がうまく作れたかを確認するための対照区としてブルーベリーを用意しました。ブルーベリージャムはたべたことあるもんね。
ブルーベリー(70g)
山形村の農産物直売所で購入しました。
スーパーで買ってきた白砂糖を果実の半分の重量(g)投入し,20min放置しました。
その後,鍋で弱火で煮つめて水分を飛ばしました。味の比較をしたかったので,それぞれにレモン汁を等量(5滴)入れました。
煮沸消毒したビンに詰めて完成です。
◎ヨーグルトジャムを食べてみた
プレーンヨーグルトに混ぜてみました。果たしてお味は?
クマイチゴのジャム
種の存在感が強く,少し硬いです。生の果実と同様のキイチゴ風味があり,かなり独特な味わいです。
ニガイチゴのジャム
果実の時に感じた苦味は全くないです。少し甘味が弱い印象を受けました。ヨーグルトに混ぜて一番おいしかったです。
モミジイチゴのジャム
種は気にならないです。キイチゴ風味は無く,味に特徴が無い。色のせいかマーマレードジャムを食べている気分になりました・・・。ジャムとしては美味しいだけどなぁ。
キイチゴ風味を楽しみたいのなら,この3種の中だったらクマイチゴがいいかもしれません。
ちなみにブルーベリーは無難でした。よかったよかった。
次回はヘビイチゴでジャムをつくってみます!
◎参考文献
種の同定
・おくやま ひさし著(2011).「美味しい木の実ハンドブック」
文一総合出版
学名
・松江の花図鑑 HP
(https://matsue-hana.com/)
・三河の植物観察 HP
(http://mikawanoyasou.org/index.htm)
ジャムの作り方
・手作りお菓子とパン専門店 cuoca HP「基本のジャムの作り方」
(https://www.cuoca.com/articles/jam/)