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居場所がない、男たち。
「クリオネってカワイイけど、捕食する時の姿はキモいよね」
どーも、ガモンです。
ちなみに捕食する時の姿をバッカルコーンと言います。昔から飼育してみたいと思ってましたが餌を確保するのが難しく飼育できないことを最近知りました。残念。(知らんがな)
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今回も「女性活躍」のテーマ、その4。
「ウチの旦那、子供のことに興味ないっぽい」
というこれまた奥様側からよく聞く話しでございます。
今回も、アナタの心をぐりぐりエグッて参ります。
覚悟しやがれ!(それやめ)
ではどうぞ。
その3はこちらです↓↓↓
#ストレス発散問題
日本の既婚男性が、ある時期から必ず漏らす言葉があります。
「俺は何のために働いているのか?」
「家に帰ると居場所がない」と。
部下や同僚からは、共感と同情。
そしておっちゃんの得意技、付き合いという名目の「飲み会」をすぐやるのです。で、小遣いが少ないと、さらに嘆くのです。
あるいは、仕事のストレス発散を自分の趣味などに傾けていて、なかなか家事育児に気が向かない男性も少なくないと思うのです。
僕の後輩はゲーマーで、帰宅後は自室に籠ってオンラインゲームなどで発散している事を、奥様から聞いたことがあります。
個人的には奥様もゲーマーだったら多分問題にならないのにな、って思うのですがそうもいかないのでしょう。
仕事などのストレス発散は絶対に必要だと思うので、飲み会だろうとゲームだろうとやるべきだと思うのです。
しかし自分のストレス発散だけでは、家庭の中の問題解決も、そして女性が活躍する機会も時間も永遠に創出できない、と思うのです。
男性諸君は、自身のすべての欲望や家族の為にという言い訳を一旦やめて、家庭での居場所をゼロから考え始めることからスタートするべきだと思うのです!
#変化に対応してきた女たち
「男は結婚しようが、子供ができようが、ずーっと仕事だろ」
おじさん飲み会でよく聞くフレーズでございます。
ようやく男性の育休取得率は30.1%まで上昇してきましたが、
1年以上の取得率は、わずか1.6%。
取得しにくい理由の第1位は、やはり収入面です。
という事は、結局、共働き世帯が増えている時代であっても、育休期間を長く取らざるを得ないのは女性の方で、80%以上はずーっと変わらないのです。
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今は積極的に家事育児をやる男性は増えているものの、その期間は1カ月程度がほとんどで、よく聞く「カタチだけ育休」になりがちです。
なので、経営者の方、人事担当の方、そして男性諸君に、今一度女性の立場になってよく考えて頂きたいのです。
女性は結婚する時点で、否、そのずっとその以前から、人生をリセットさせられることを覚悟しているということを。
結婚すれば、
姓が変わる。
場所も変わる。
仕事も変わる。
環境も変わる。
住居も変わる。
家族の作法も変わる。
気づかうことも変わる。
子供を産む。よって体調も変わる。
家族が増えれば、
子供の成長に合わせて、時間の制約など様々なことが変わる。
私自身も男性なのでこれくらいのことしか書けませんが、女性はこれ以上の変化を強いられ、そして柔軟に対応して乗り越えてきたと想像するのです。
尚且つ、周期的に生理の苦痛と不調を抱えながら生きているのです。
この事を男性諸君は、どのくらい理解しているでしょうか?
僕なら、体調面も限界ですが、メンタル的には完全に崩壊してしまいます。
もし男性のあなたがこれだけの変化を求められても、それでも同じ生き方を貫けるかを想像してみて下さい。
かく言う僕もこのことを理解するのにかなりの時間がかかりました。
男は一家の大黒柱であるべきと思い、仕事人間だったし、そうあらねばならないと思っていたからです。
ところがやはり、居場所はなく、衝突を繰り返してバツイチにもなりました。
僕の場合、運よく再婚できましたが、同じ過ちを繰り返さないように今も必死です。
ではどうすれば家庭での居場所が創れるのでしょうか?
#家に父の姿がなかった、ガモンの例
僕の育った家庭には「父」という存在がありませんでした。
別に両親が離婚していた訳ではないのですが、高度成長期ということもあり、父は海外出張ばかりでほとんど家にいることはなかったのです。
中東やアジアの国で工業プラント建設に携わっていたので、
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出張に出ると1年〜2年帰って来ません。
父が帰って来てもしばらく馴染むのに時間がかかり、でも父と一緒に遊びたい気持ちはどこかにあって。
休みの日たまに父から「キャッチボールしよか」と言われると、めちゃくちゃ喜んで飛び出し、「もう終わりや」と言われても永遠に帰ろうとしなかったことを思い出します。
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しかし数か月したらまた別の国へと行ってしまうので、ほとんど母子家庭のような家庭で育ったのです。
幼い頃はそれが普通で何とも思っていなかったのですが、小学3~4年生くらいでしょうか、よその家に行って夕飯ご馳走になったりすると、どの家にも「お父さん」が一緒にご飯を食べていて、我が家に父がいない事はおかしいことだと思い始めました。
同時に心の奥底にとてつもない寂しさを感じてもいました。
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高校2年の頃に父から進路を聞かれ、その時文化系の部活でたまたま全国優勝したこともあり、その道に進みたいと答えたらめちゃくちゃ反対され、その後、険悪な関係が続きました。
これまで寂しさの裏返しで何かで頑張って結果をだせば父から認めて貰えるとばかり思っていたので、反対されたことは僕の中ではかなりショッキングなことでした。
間もなく父は、また海外に渡ったのですが、その後真剣に進路を悩んだ時
「なんでオトンは大事な時に居てくれへんのや」
と号泣して母を困らせました。
そのことが反骨精神となり、その後勝手にその道に進み就職するのですが、父とのわだかまりは長ーい時間をかける事でしか解消することはありませんでした。
自分が親となった時、そんな父を反面教師として絶対に子供に寂しい思いをさせたくないと思っていましたが、1度目の結婚は数年で離婚となりその時の息子は母親と一緒に暮らす事になったため、結局父以上に息子に寂しい思いをさせることになりました。
今、2度目の結婚で授かった息子達には絶対に寂しい思いをさせたくないと、家事育児も仕事も全力で頑張っています。
親となってかなりの時間が流れ、数年前、父が古希のお祝いの時に一言こう言いました。
「君らが子供の時居てあげられなくて申し訳ない」
そう言って涙を流したのです。
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仕事一筋の父でしたが、きっと子供と、家族と一緒に過ごしたかったのだろうと思いました。
同時に「自分の居場所は職場ではなく、この家族の中にあるのだ」と改めて強く思いました。
そして「子供と過ごせる貴重な時間は限られている」ということも思いました。
これは僕の個人的な体験ですが、男の仕事は、決して職場にだけある訳ではないと思うのです。
お金を稼ぐことは、言わずもがな、めちゃくちゃ大事です。
しかし、子供や妻と過ごす、家族の時間は、人生の中で最も大事な時間ではないかと思うのです。
#家族という感情論、その距離感
「正直、家事育児は苦手です」そういう親御さんは僕の周りにもいます。
だけど子供が可愛くないと思う親は基本的にはいません。
逆にどんなに離れていても子供は親を求めているものです。
だから正論を言えば、子供の頃はなるべく同じ時間と空気を経験して共有する時期だと思うんです。
しかし、どう接するべきか、愛情表現をどうするべきかは常に悩ましいものです。
家族というのは、論理的なことよりも、感情論で繋がっているものだと僕は思います。
いくら正論を並べても感情的な方が上回ってしまいます。
だとするならば、逆に感情表現を上手くコントロール出来れば良い関係性は築けると思うのです。
僕には家族同然に長〜く付き合っている親友が数人います。それぞれ遠方に住んでいますが、ほぼ家族のような存在です。
なぜ何十年も付き合えるのか自分でも分からないですが、基本どいつとも性格は合いません。
たまーに本音を言い合う時もあれば、音信不通の時もあります。
それでも何だか分からないけど、頭の隅の方に棲みついていて思い出して連絡すると何にも起こらないけど、声を聞くだけで安心する存在なんです。
そして振り返ったら何十年も居るんです。
不思議なものです。
実家族でも同じ距離感は必要だと思うのです。
文字にするのは極めて難しいですが、友達ではないが、支え合い過ぎず、頼り過ぎず、依存し過ぎず、それでいて何より大事な存在で、認め合うこともあり、誰よりも味方。
そんな存在にお互いに成れれば、良い関係性を築けるんじゃないかと思うのです。
その関係性を築くまでには大変なんですが、僕は他の親子関係にあるヒントを得たのです。
#「親プレイ、だけじゃなく、いっしょにやるねん」
僕は、
「育児は子供と遊ぶこと」
「家事はパートナーとの時間を作ること」(※喧嘩も含む)
と思っています。
特に育児は
親だからといって、「親」らしく子供と接する必要はないと思うのです。
もちろん「親」として注意をしたり、先の見通しを促したりします。いわゆる「躾(しつけ)」ですかね。
だけど、そもそも体たらくな人間の自分が、偉そうに言えるはずもありません。
ちなみに「躾」とは、「身」を「美しく」と書きます。
つまり、「礼儀作法の事」に他なりません。
礼儀作法は基本的に自分がやって見せてれば、子供は親を見て学ぶと思いますが、ついつい口が出てしまいがちです。笑。気をつけましょう。
こうしろああしろを言うのではないのですが、目の前でだらしない子の姿を見ると、感情論で繋がっているのでつい苦言が出てしまいます。
でも僕はそういう一連の行為を「親プレイ」と呼んでいます。
あくまでも「親」の振りをして「プレイ」しているに過ぎないからです。
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ただし、大きくなっても親子関係が良好なところには幾つかの共通項とヒントがあるように思います。
それは
同じ趣味や趣向を一緒にやっていて共有していたり、子供の関心があることのサポートをしている親子関係です。
僕の周りにはこんな実例があります。
相撲が好きな父の影響で、
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幼い頃から相撲観戦や部屋の稽古を見ていた息子が大きくなって、相撲部屋の「床山(マゲを結う人)」さんになったり、
はたまた
釣りが趣味の父といつも一緒に釣りに行っていた息子が、
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魚の事や海の事などに興味を持って海洋学に進み、サケの養殖研究に携わっていたりします。
また、僕自身の経験を言えば初婚の時の息子とは、離婚後も一緒に趣味のサッカー観戦応援に行っていて、
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高校生くらいから海外サッカーに関心を持つようになり、大学で英語や韓国語などをオンラインで学び、様々な国の友人を作り交流しています。
今年就活になりますが、いずれは海外で働いたり外国の人と仕事がしたいそうです。
ちなみにこの子も発達障害があります。
これは僕の周りの一例ではありますが、
家事は苦手であっても、
自分の好きなコトを一緒に楽しんだり、お子さんの興味のあるコトに寄り添いサポートすることならできるんじゃないかなと思うのです。
ポイントは「おとうさんといっしょ」です。(丸パクリ)
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「何のために働いているか」は、
ほとんどの場合は「家族のため」なはずです。
「家族」という縁や絆を大事にするのなら、
「家事育児」に携わるのは男性側にも当たり前に訪れる変化だと捉えて、
家でのお仕事にも重心を置いてみてください。
そしてお子さんと一緒に楽しい時間を共有してみてください。
そもそも居場所は家族の中にあるのだから。
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今回はここまで。
最後まで読んで頂き、ありがとうございます。
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