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ハイバイ『て』(20周年記念公演) 作 演出 : 岩井秀人@ 本多劇場, 下北沢

12月23日はこちらでした。

ハイバイ『て』(20周年記念公演)
作 演出 : 岩井秀人
@ 本多劇場, 下北沢

出演 : 大倉孝二 / 伊勢佳世 / 田村健太郎 / 後藤剛範 / 川上友里 / 藤谷理子 / 板垣雄亮 / 岡本昌也 / 梅里アーツ / 乙木瓜広 / 岩井秀人 / 小松和重

できる限り内容には触れないように感想を書くが、気にする方は観劇後にどうぞ。


アフタートークで、逃げ道がないのはイヤだ、と。
もしも笑える部分がなかったら...。
想像するだに恐ろしい。

ふたりだけになった瞬間、ボロボロとこぼれ出す本心。
人は自分の見たいものだけ見たいようにしか見ない。
わかってもらえるなんて幻想でしかない。
それは相手が誰であろうと。
家族であるからでこその根深さ。

父親の人物造形(とセリフ)があまりにも見事。
忌嫌いながらも、それをおぞましいまでに受け継ぐ長男。
実際に岩井さんのお兄さんが観に来て、まんざらでもない満足気な表情を見せたという、アフタートークのエピソードはなかなかに強烈。

モラハラ、DVと、その行為に名前が付いたことで顕在化はするが、名前がなかった時代にはただただ醜悪な傍若無人であった。

そりゃ何度も再演されるよなぁ。本当に名作だと思う。

#2024て感想選手権

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