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アップ・ギア#1
2055年...6月...
世界は、マイクロチップ会社『アップ・ギア』の画期的な発明により、今までの人間とは少し違った、長寿命で賢く、硬い人間へと進化を遂げた。
産まれてくる子どもは体内にマイクロチップを埋め込まれ、全ての情報が一瞬にしてわかるようになり、身体はAIとリンクし、異常があればトランスヒューマンし、腕や手、内臓の至るところに機械が混じると言う状態になり、犯罪の激減、経済の発展、全てがこの日本の良いように動いていた。
2065年...3月...
日本は大きな利益を得たが、海外では日本の技術を奪おうとした者がいた。
それを恐れた天皇や首相は日本を鎖国し、日本の技術を守ろうと決めた。
2066年...4月...
鎖国により日本は守られたかに思えた。
しかし、日本に侵入していた他国のエージェントにより技術が奪われ、日本は他国と肩を並べることとなる。
他国との話し合いの結果、鎖国を破棄し、共に他国と協力し合う平和協定を結んだ。
[これは、ある新入社員が世界と戦う話である]
当時、私は大手企業の入社規定のID審査に受かり最終試験の講義を受けていた。
長い歴史の話の後、司会の人がみんなを誘導する。
『それでは、最終試験を実施しますので別室に案内します。』
20人ぐらいの社員希望者が別室へ向かった。
私もその1人だった。
私は、田村紫苑(たむら・しえん)
性別は男
年齢20歳
血液型O
薄暗い廊下を移動中、喋りかけてきた人がいた。
『この会社に入りたかったんだよねぇ
やっと最終試験まできたよ!』
そいつは喋ってほしそうに大きい独り言を言っていた。
私は後ろからそいつを見た!
内臓のAIが働き、そいつの情報が見えた。
名前は紫夕良樹(しゆう・よしき)
性別は男
年齢は20歳
血液型A+α
『お!僕に興味があるのかい?』
食いついたと言わんばかりに勢いよくこっちを見てきた。
『君は田村君って言うんだね!しかも+αがないね!
混じりっけなしの人間ということかっ!』
珍しそうにこっちを見ているのがわかった。
今の日本でトランスヒューマンしてないのは珍しかったのだ...
『そうだよ!僕は産まれてからあまりロボットが好きになれないから...』
『珍しいねぇロボットが好きじゃないかぁ』
そうこうしてるうちに別室へ着いた。
部屋は真っ白の壁とマジックミラーのようなものが1つあるだけでなにもなかった。
『それでは最終試験の結果を発表する!』
全員が驚きを隠せていなかった!
『すいません!これから最終試験なのでは?』
さっきの紫夕が質問をした。
私だけじゃなかった!みんな理解に苦しんでいた。
『いえ!もう最終試験は終わりました。名前を呼ばれたものは来た道を戻れば新しい会社の試験が受けれます。』
その言葉でみんななんとなく理解した。
名前を呼ばれれば不合格ということに...
次々と名前が上がっていく。
『以上!名前を呼ばれなかった者はここで待機だ!』
そういうと司会の人が部屋から出た。
私は受かった。
『よかったねぇ田村君!僕も受かったよ!』
紫夕も受かっていた。
周りには私と紫夕と女性が1人と脳まで筋肉でできてそうな男が1人の他には誰もいなかった...
??『どうだ?こいつらは...』
司会人『ええ、数値的には問題ありません!
後は、ギアがアップするかどうかですが...』
??『まぁいい!ダメなら次を探すまでだ!』
私たちは5分ぐらい無音の真っ白の部屋で待機していた。
ビービービービー!!
どこからか警告音のようなサイレンがなり始めた。
真っ白い壁の上側がいきなり開き、通気孔のような物が出てきた。
プシューーーーー!!!
なにかを放出してるような音が聞こえた時
私たちの意識が飛んでしまった...
次回予告
★目が覚めるとベッドに固定されている合格者達!
人体実験された合格者達に待ち受けるものとは...★
PS:初心者が妄想して考えたフィクションなんで
文章力の足りなさはご理解ください。
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