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WEEK 1: アメリカの「共同親権」制度とは? - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち

PROLOGUE

 子供は6歳と2歳。
 ふたりとも男の子です。
 長男は日本で生まれ。次男はアメリカで生まれました。
 二人とも、アメリカと日本の国籍を持っています。
 母親は生粋の日本人なので、日本の国籍しか持っていませんけど、アメリカ国籍のわたしと結婚したのを機に、グリーンカード(永住権)を取得しました。
 ここまでは、アメリカで国際結婚している夫婦ならよくある話ですけど、我々は日本で籍を入れていません。ですから子供たちの「親権」に関しては、日本では母親のみとなっています。
 日本の戸籍上、わたしは「認知」しているだけです。
 ちゃんと籍を入れるべきだったと後悔しています。
 日本に住むことはないと思っていたので、日本で籍を入れたりなどは、そんなに重要ではないと考えていたのです。
 日本が単独親権制度だということすら知らずに。
 あの時は「親権」のことなんて、一度も脳裏をよぎったことがありませんでした。
 子供ができれば、普通に両方の親に権利はある。
 そんな軽い気持ちでした。
 これが、大きな大きな間違いであったことに、後々気づくことになるんです。

DV関連の通報に関しては、専門の警察官が臨場するのがNY市警察のルールだそうです。

CHAPTER 1: POLICE

 火曜日

 午前7時頃、母親とわたしの口論が始まりました。
 理由は子供の躾に関して、でした。
 
 母親は、長男の弁当を作り、着替え、髪を整えてから「もうやってられない」と言い、家を出て行ってしまいました。
 わたしは次男を着替えさせ、長男と三人で、スクールバスのピックアップ地点に向かいました。
 長男をスクールバスに乗せ、家に戻ると警察が来ていました。
 同じビルに住むご近所さんの家に駆け込んだ母親が、そこから通報したようです。

 現場に来た警察官が双方から言い分を聞くと、母親の方は、数年前にわたしと喧嘩した時の動画を見せて、こうやって怒鳴るのがDVだと主張しました。
 そして今朝は「押された、足にアザがある」。

 次に、DV通報専門の警察官たちが到着しました。
 まず家の中に入り、状況を確認。
 物が乱れていたり、壊れていないか。そして暴力的なことが行われた形跡があるか、などを調べるためでした。
 例えばこの場合、オムツが床に散らばっていただけでも、危険とみなす場合もあるそうです。
 今回はそのような形跡は無しと判断。

 DV通報専門の警察官のトップが、双方の言い分を改めて聞きました。
 結局、暴力の形跡は無しと判断され、わたしに対しては何のお咎めもなしとなりました。

 最後に、この警察官から家庭裁判所にいく権利についての説明がありました。
 母親への説明は、そんなに怒鳴られるのが嫌なら、家庭裁判所に行き、次、もしも怒鳴ったらすぐに逮捕してほしいという保護命令(The Order of Protection)を要請することはできる。
 わたしの方へは、母親の「問題点」に関して気になるのなら、同じように、そのようなことをしたらすぐに逮捕してほしいと、保護命令を要請することはできる。
 とりあえず子供のためにも、一緒に上手く暮らすように。
 最後に、これから数日間は、安否確認のためにも、毎日ここに警察官が来るからと説明されました。

 それでも母親は、家に戻りたくないからと、次男を連れて、近所のスクールママ友の家へ行ってしまいました。
 その日は、長男もその家の子供と遊ぶ予定だったので、放課後、遊びにいきました。
 スクールママ友から「泊まってもいい?」と連絡があったので、わたしは「悪いけど、よろしくね」と返信しました。

 そのスクールママ友が後で教えてくれたことですけど、この日、長男は「ぼくは家に帰りたいだけなのに」と泣いたそうです。
 父親は暴力を振るう訳ではないし、危険人物ではないと思う。子供たちにとって安全なのは家なんだから、戻るべき。と、母親への説得も試みてくれたそうです。
 そのあと母親は、長々と日本語で電話をしていたそうです。

 そして次の日の朝、このスクールママ友の提案とは真逆のことを、母親は決行しました。

マンハッタンのダウンタウンにある家庭裁判所。

CHAPTER 2: FAMILY COURT

 水曜日

 午前中にマンハッタンの家庭裁判所に行った母親は、自分自身だけでなく、子供二人に対しても、わたしを近づかせないようにと保護命令要請の申立てを行ったのです。
 子供の学校、スクールバスのドロップオフ地点、それから自分の職場に近づかせないでください。
 母親は法廷で宣誓し、裁判官の前で事情を説明。
 裁判所は、要請を「一時的」の形でこれを受理。
 口頭審理は〇月〇〇日と、すぐに決まりました。
 約3週間後。
 次のステップは、裁判所の出した保護命令と、その審理の日時が記された召喚状(Summon)をわたしに送達(Serve)しないといけません。
 これも封筒に入った状態ではダメ。裁判所が発行した保護命令と召喚状の二つの書類を、相手が受け取ったらすぐにわかるような形で渡し、「これが召喚状です」とか「送達にきました」と言わないないといけないんです。
 保護命令の場合は緊急とみなされ、送達は保安官がその日か、遅くとも次の日に行ってくれます。
 これが他の申立てや訴状なら、わたしのことを認知できる友達に頼むか、またはプロセス・サーバー(Process Server)というサービスを使うこともできます。
 このプロセス・サーバーにかかる費用は様々です。
 送達する相手が何時頃どこにいるのかを、依頼するほうで突き止め、ただ送達してもらうだけなら、相場は75から150ドル。
 中には600ドルのような高額のところもあるそうです。
 アメリカだと、興信所も探偵もみんな一括りに「調査業」となりますけど、この調査業の派生業務の一つが、この裁判所の書類を送達するプロセス・サーバー。
 中には送達だけでなく、居場所を突き止める調査もしてくれます。そうなると値段がぐんと跳ね上がるそうです。

 できれば今日中に保護命令を送達したいと母親は考えたのか、午後1時半過ぎに、わたしの携帯に「今日は家にいますか」とテキストメールが送られてきました。
 「家で仕事をしていると」とわたしはすぐに返信しました。
 しかしこの日は、すぐに送達に行ける保安官がいなかったのか、また午後7時前に「明日は午前中、家にいますか」とわたしの携帯に再びテキストメールが来ました。
 忙しかったので1時間ほど返信しませんでした。そしたら「用事があるので家にいてください」と再びテキストメールが送られてきたので、わたしは「正午前には戻ります」と返信しました。 
 これでやっと話し合いができると思ったからです。
 逆に母親の方は、これで保安官には、明日、正午から14時の間での送達を依頼できた、ということになったんだと思います。
 何も知らないわたしは、この日、長男をスクールバスのドロップオフ地点からピックアップ。
 午後4時頃、二人の女性警察官が家に現れました。
 これは先日、DV通報専門の警察官が言っていた「確認のために、毎日ここに警察官が来る」でした。
 うちのアパートの一階のドアはオートロックで、普通は、室内からビデオで来訪者を確認し解錠します。けどこういう時の警察官は、必ず何らかの方法でビルの中に入り、直接家のドアをノックするんです。
 まずドアの外から、中で何か変なことが起きてないのかを確認する為なのかもしれません。
 そんなことを考えながら「母親と次男は、多分スクールママ友の家にいるはずです」と、わたしは警察官に説明しました。
 家に問題なし。子供が長男一人しかいないことを確認して、警察官は帰りました。
 
 この日も、母親は家に戻ることを拒否。
 次男と一緒に、昨晩と同じ、スクールママ友の家に泊まりました。

footnote #1

 マンハッタンのダウンタウンにあるニューヨーク市の家庭裁判所には、各種申立て(Petition)の要請・申請をすることができる別名「ヘルプ・ルーム」と呼ばれる「Petition Room」というのがあります。
 一階のセキュリティーを通ると、すぐ右手の奥。
 ここでの申立てには、一切費用がかかりません。
 そして必要ならば、無料で相談できる弁護士も紹介してくれます。

「ヘルプ・ルーム」と呼ばれる「Petition Room」は、マンハッタンの家庭裁判所の一階にあります。

CHAPTER 3: TOP (THE ORDER OF PROTECTION)

 木曜日

 朝8時過ぎ。
 午前中は外に出る用事があるけど、午後には帰るんで戻ったら連絡する。
 それから、今日もスクールバスから長男をピックアップして、そのまま映画を観に行く、楽しみにしているから。
 わたしは携帯のテキストメールで、そのように母親に伝えました。
 それに対して「正午から14時の間に行きます。家にいてください」と返信があったので、わたしは、これで戻ってくる。やっと話し合いができると思いました。
 そのあと、母親の方から「学校にピックアップ行くってこと?」とテキストメールで聞いてきたので、わたしは「スクールバスのドロップオフ地点でピックアップする」と返信。どこの映画館に行くのかも伝えました。

 その日、ミッドタウンで打ち合わせが終わり、12時半ごろ家に戻れそうでした。
 約束通りに、母親に「あと10分ぐらいで家に着きます」とテキストメールを送りました。
 これに対して母親は「はい」とだけ返信してきました。

 午後1時半頃。
 家に二人の保安官が来ました。一時的だが保護命令が裁判所から出たと説明され、〇月〇〇日に口頭審理があるからと召喚状を手渡されました。
 わたしは電話会議中だったので、受け取った書類の全てに目を通さずに、午後3時頃、長男を迎えに、スクールバスのドロップオフ地点へ向かいました。
 朝、母親に伝えたように、そのまま映画館に行く予定だったからです。

 そこに母親が現れ、わたしの目の前で警察に電話し「裁判所は、母親に対してだけでなく、子供二人に対しての保護命令も出しているのに、その父親がここいる」と通報しました。
 そのあと、すぐにバスが到着。母親はバスの運転手にも同じことを説明。
 「父親は子供にも近づけない。保護命令が出ているから」と運転手、長男やその友達、迎えにきた他の親御さんたちの前で主張しました。

 ハッと思い、わたしはすぐに現場を離れました。
 家に戻り保護命令と召喚状に目を通すと、先日、警察官が「次、もしも怒鳴ったらすぐに逮捕してほしいという保護命令を要請することはできる」と説明した以上のことをしていることに気づきました。
 母親は、自分自身に対してだけでなく、子供二人に対しても保護命令を要請していたのです。
 しかも保護命令をよく見ると、〇〇日の朝の警察調書によると「押された」と証言していたのに、この保護命令要請の申立書では「3回叩かれた」に変わり、喧嘩の理由も「子供の躾」だったのに「お金のこと」と書いてありました。
 そして2人の学校、母親の職場などにも近づけないという命令要請をしていたのです。

 保護命令自体は想定内でしたが、それは母親に対してだけで、まさか子供二人に対しても要請するとは思っていませんでした。
 午前中に、長男を映画に連れて行くと母親には伝えていたから、召喚状を手渡されても、母親に対してだけだと思い込み、そのまま長男のピックアップに行ってしまった。
 これは、わたしが犯した大きなミスでした。
 警察に通報されてしまったので、これで保護命令に従わなかったという記録が残ってしまったからです。
 逮捕されても文句の言えないことです。

 ただこの裁判所の出した保護命令によると、わたしが家にいることは認められていました。
 逆にこれで、母親と子供たちは行くところがなくなったのです。
 そんな母親の方からわたしの元に、他に泊まるところを探して出て行ってくれないか、さもないと子供たちを連れてシェルターに行くというメールが届きました。

 保護命令要請の理由が嘘ばかりだし、普通に子供に対しての保護命令を解けばいいだけのこと。
 子供たちに危険がないのは明白だと考えたわたしは、朝イチで家裁で戦うからと、これを拒否しました。
 シェルターと言い出す時点で、子供のことを最優先に考えてない。
 そう思ったんです。

 午後4時頃。
 再び、警察官が家を訪ねてきました。
 今度は男性警察官と女性警察官でした。
 先日と同じく、家庭内で問題はないか?と聞かれたので、問題はないけど、母親と子供二人はいないと、わたしは説明しました。

 母親と子供二人は、この日も、昨晩と同じスクールママ友の家に泊まりました。

footnote #2

 友人たちとバーで飲んでいると、突然メッセンジャーのような人がきて「はい、召喚されましたよ」と訴状と召喚状を手渡される。
 アメリカの映画やドラマで、そんなシーンを見たことがあるのではないでしょうか。
 アメリカの裁判所で訴訟を起こしたり、保護命令の申し立てをする。審理の日時が決まる。
 そしたら次は、相手側に、保護命令の場合は被上訴人(Respondent)、訴訟の場合は被告(Defendent)となりますけど、これを保護命令の場合は保安官が、そして他の場合は、友達やプロセスサーバーか誰かが、訴状と召喚状を相手に届けないと、正式にこの保護命令または訴訟が動いたということはならないのです。
 ただ裁判所から保護命令が出ても、これを送達しないという選択肢もあるそうです。
 例えば夫婦間の諍いが原因で、片方の出した保護命令要請の申し立てが裁判所で受理されたとします。でも実際に保護命令と召喚状を被上訴人の夫に渡さずに「これが裁判所からもう出ているからね。次やったら、これをあなたに渡して、それを裁判所に言うわよ」といった具合に、最後の「釘を刺す」ために使うこともあるそうです。
 話し合いなどで問題が収まったら、口頭審理の1日前までに保護命令の要請を取り下げればいいという論理です。
 アメリカには、このように法のシステムを上手く使い、家庭や仕事の問題を解決する術を知っている人が、それなりの数いるようです。

マンハッタンの家庭裁判所は午前8時半から午後5時まで。

CHAPTER 4: COUNTER MEASURE

 金曜日

 午前10時。
 家庭裁判所にて、わたしも保護命令要請の申立てをしました。
 母親の出した保護命令の要請には、子供に対して、わたしが危険だとは書いていない。子供たちが家にいてはいけない理由もない。
 子供たちにとって母親だけと一緒にいる今の状況が安全だとは思えない。その理由となる母親の「問題点」も羅列しました。
 母親の保護命令と同じように、自宅や学校に近づいてはいけないといった形で申請しようと思いましたけど、長男に何かがあった時に、母親も学校に行けないというのは、子供の安全を考えるとあり得ない。
 そう思ったので、近づいてはいけない場所に、学校を含めることはやめました。
 裁判所はこれを受理。
 双方の言い分、そして子供とも確認をするために、すぐにACS(The Administration For Children's Service)の調査員がお宅を訪問しますと裁判官に説明されました。

 午後2時。
 わたしは、そのまま自宅にいて良いというのが裁判所の判断。
 それならそこに子供たちが帰れないのはおかしいし、わたしは自営業だから家で仕事をしている。家にいないといけないし、逆に仕事がフレキシブルだから、子供たちの面倒も見れる。
 従って自宅にこのままいる権利を認めて欲しいし、子供たちを家に戻すべきだと理由開示命令(Order to Show Cause)の申請をしました。
 裁判所はこれは受理しましたけど、これに関してはの審理は必要なしと判断されました。
 却下されたということです。

 母親の保護命令を無効にするための、取り消し申立て(Motion to Dissolve)の申請書をもらい帰宅しました。
 (これは公証人の前で宣誓してサインをしないといけないので、その日の申請は無理だから月曜日に申請、という判断でした)

 午後4時頃。
 「NYC Children」と書いた名刺を持ったACSの調査員が訪問してきました。
 家にあがり、中の状況を確認し、1時間ほど色々と聞かれました。
 母親と子供とも話さないといけないから、どこにいるか知っているか?と聞かれたので、ここ数日、母親と子供たちが泊まったスクールママ友の住所を伝えました。

 午後6時頃。
 ACSの調査員からわたしに「その友達の住所をもう一度確認させて欲しい」との電話が入りました。
 近くのスタバで、母親と子供が戻るのを待っていると言うんで、わたしそこまで行き、調査員をスクールママ友のアパートまで連れていきました。

 道中、どうやって子供に話を聞くのか?と聞きました。
 「もちろん母親がそばにいない状態で、子供とは1対1で話を聞きます」
 もしも遅くまで戻ってこなかったらどうするのか?と聞いたら「僕はシフトが21時までだけど、オーバーナイトのシフトの調査員がいるから、その人が引き継ぎます」。
 あとでACSに確認したら、こういった子供の安全マターの場合、調査員は24時間体制で、その日のうちに必ず父母と子供とのインタビュー・確認を行うのがルール。
 子供の人権、そして安全マターとなると徹底しているようです。
 感心しました。
 こんな状況の父母や子供たちにとっては、ありがたいことだと思いました。

 午後7時すぎ。
 母親と子供二人を家に泊めていたスクールママ友から、わたしに連絡が入りました。

 母親が「シェルターのオフィスが手配したアパートに入る」と言い、子供たちと出て行ってしまったとのこと。
 スクールママ友が、そのアパートの住所は?と聞いたそうですけど、母親は「住所は教えられない」。
 スクールママ友はアメリカ人なので、シェルターのオフィスが手配したアパートと聞き、これでは子供たちとってはトラウマになるのでは?と危惧し「とりあえず着いたら、どんなところなのか、無事なのか、必ず連絡して」と言ってくれたそうです。

 これを聞いたわたしは、すぐにACSの調査員にその旨を報告しました。

 その夜、わたしはスクールママ友に連絡し、子供たちのためにたくさん食材を買い込んだところなので、これを母親に渡せないか?と相談しました。
 快諾してくれたので、食材と子供二人のおもちゃを詰め始めたら、母親からスクールママ友に連絡が入りました。

 「アパートに着いたけどベッドが二つあるだけで、トイレットペーパーもタオルも何もない」

 それを聞いたわたしは、タオルや炊飯器なども一緒に、食材と子供のおもちゃ、靴、体温計、爪切り、綿棒、オムツなどをスクールママ友に託しました。

 この時点で、わたしは、普段、日常のことを相談する弁護士ではなく、家庭問題・離婚専門の弁護士を雇うことを決意。
 前に友人から紹介されていた弁護士にメールしました。

 30分もしないうちに返信があり、月曜日のアポが確定しました。

footnote #3

 別名「NYC Children」ことACS(The Administration For Children's Service)とは、ニューヨーク市の政府機関の一つで、概略説明すると、子供を守るための組織です。
 DVや虐待、ネグレクトなどが警察や裁判所に報告された場合、その調査を行い、子供が危険だと判断されたら保護し、必要ならば、児童養護施設まで連れて行く。
 それらが主な業務で、これを様々な非営利団体(NPO)と連携し行っているそうです。
 毎年「NYC Children」が行う調査の数は、約5万5000件。 
 これはニューヨーく州ではなく、ニューヨーク市だけの統計です。

 ここまで読んでくれた皆様の中には、なぜ母親の「問題点」や「口論・喧嘩の理由や経緯」に関しての詳細を書かないのか?と疑問に思っている方もいると思います。
 ここで相手の、つまり母親の「問題」を指摘すると、それはどうしても、これを書いているわたし、つまり父親の一方的に視点になってしまう恐れがあると考えました。
 これを書くと決めた一番の理由は、日本の皆さんに、アメリカという国のニューヨークという州における、離婚、親権争い、共同親権制度とは、実際にどういったものなのか?
 プロセスや法律・ルールなどを、なるべく正確に伝えること。
 その趣旨からブレないように。
 そう考えているからです。


To be continued…..(続く)

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