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WEEK 12: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 27: STAKEOUT 2 月曜日 朝早く起きて、〇〇駅に向かいました。 先週は急な仕事が入ったので出向けませんでしたが、先々週の週末に目星をつけた、デイケアへ確認に行くためです。 次男が通っているデイケアは、一体どこなのか。 わかったからといって、別にデイケアに問い合わせをしたりするつもりはありませんでした。 そんなことをしたら、また母親は、家裁で色々と申し立てくるに決まっているし。 今は波風を立てない方が無難だと考えました。 でも母親
WEEK 11: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 26: ORDER TO SHOW CAUSE 2 日曜日 最高裁からやっと、口頭審理の日にちが決まったと連絡が入りました。 次の月の最後3週目。 「緊急」ということで申し出たのに、まだ一ヶ月以上も待たないといけません。 ここで、先週最高裁に申請した理由開示命令(Order to Show Cause)に関して、少し説明したいと思います。 最高裁に離婚の申請をする。そして、その次にやらないとはいけないのは、離婚とそれに伴うこちらの主張を、証拠を添え
WEEK 10: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 24: INVESTIGATION 月曜日 ニューヨーク市で裁判所で原告か被告になった場合は、市の裁判所ホームページに登録すると、自分の裁判に関しての全ての記録が見れます。 自分の受信箱があり、そこに保護命令が申請された、保護命令が延長された、といったメッセージが届きます。 そのメッセージが来ると、登録したメアドに、裁判所からメッセージが来てますよと、受信箱のリンクがメールで送られてきます。 現時点でわたしの受信箱に届いたメッセージは、母親が申
WEEK 8: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 18: STROLLER 水曜日 放課後、長男は、わたしを見つけると走ってきました。 次男は、新しいストローラーに乗せられてきました。 今回のストローラーは、前回の比べたらまだマシだが、相変わらずのミニマムな機能しかないプラスチック製のものでした。 あれ、この前のはどうしたの?と聞くと、長男は「同じビルの住んでる、子供がいる人にあげた」と言いました。 同じシェルターに住んでいる、仲良くなったお母さんとかにあげたのかな。 あり得ない話ではない
WEEK 9: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 22: DAYCARE 月曜日 母親の国選弁護士からメールが来ましたと、わたしの弁護士から連絡が入りました。 「〇〇(母親)が子供の受け渡しの場所の変更をしたいと言っています。あなたのクライアントには、水曜日にグランドセントラルの〇〇の前で、午後4時半に子供たちを引き取り、次の日の朝、今まで通りに、子供二人を長男の学校に連れてきくるようにと伝えてください。母親は働きたいので、次男をデイケアに入れることにしたそうです。父親が経済的に責任のある方なので、
WEEK 7: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 17: SECOND HEARING 月曜日 この日の口頭審理はリモートで行われました。 裁判官、母親と彼女の国選弁護士、長男についた弁護士、そしてわたしと弁護士と速記係の6人でした。 離婚と親権に関しては最高裁で争うことになっているから、家裁の管轄ではない。 となると、ここで審理されるのは、母親と父親お互いに出している保護命令のみ。 わたしの弁護士が「母親が全く妥協しないから、いまだに父親は週に一回しか会えていない」と訴えたが、親権は最高裁の権
WEEK 6: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 16: RAINY DAY 水曜日 この日は大雨でした。 長男の傘を持ち、学校まで子供二人を引き取りに行きました。 ピックアップの4時間ほど前に、母親からメール。 「明日はプレイデートがあるから、これをもってきてください」 箇条書きで、子供たちのスクーター2台、ヘルメット2つ、そして恐竜柄のグローブ片方だけがそっちにある。 そのメールに気づいた時はもう家を出ていたんで、持っていけませんでした。 子供を受け取るときに「スクーターは?どうやって明
WEEK 5: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 12: SECOND HEARING 月曜日 口頭審理がスタートする午後3時30分きっかりに、警察官にエスコートされて、母親は家裁の8階にある法廷に現れました。 こういった場合の警察官のエスコートは、1階で頼めるそうです。 自分はDVの被害者だ、わたしのことが怖い、というポーズを絶対に崩したくない。 そういうことなんだと思いました。 母親が事前に通訳のリクエストをしていたのか、まず「通訳をつけますね?」という質問から、この日の審理は始まりました
WEEK 2: アメリカの「共同親権」制度 - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
CHAPTER 5: NEW ATTORNEY 月曜日 「優しいアプローチなら、家裁でこのまま戦う。厳しいアプローチなら、いきなり最高裁で離婚の訴訟を起こす。どっちにしますか?」 午前11時に行われた電話会議で、新たに雇った家庭問題・離婚専門の弁護士にそう聞かれたわたしは、迷わずに後者を選択しました。 前年の夏休みに、家族で日本へ行った時も似たようなことをされました。 母親の実家に子供二人と泊まっていたんですが、ある日の夜、わたしは家を締め出されたんです。 それ
WEEK 1: アメリカの「共同親権」制度とは? - ダディ、もう日本人でいちゃ、ダメなの? / NYCで「実子連れ去り」の被害にあった子供たち
PROLOGUE 子供は6歳と2歳。 ふたりとも男の子です。 長男は日本で生まれ。次男はアメリカで生まれました。 二人とも、アメリカと日本の国籍を持っています。 母親は生粋の日本人なので、日本の国籍しか持っていませんけど、アメリカ国籍のわたしと結婚したのを機に、グリーンカード(永住権)を取得しました。 ここまでは、アメリカで国際結婚している夫婦ならよくある話ですけど、我々は日本で籍を入れていません。ですから子供たちの「親権」に関しては、日本では母親のみとなっています