[ポケモン]過去世代の特殊文字を使用したニックネームについての調査
ポケモンには各個体にニックネームを付けることができる。
このニックネームに使用できる文字はハードを跨ぐ事に増えており、1世代では150文字だった種類がSVでは600を超えている。
しかし一方で最新作で使えなくなった文字が存在し、これらは過去世代限定のニックネーム(及びトレーナーネーム)文字となってしまった。
この記事では、現状過去世代限定となっている文字について、世代を跨ぐことで表示が変化するものやニックネームに関する仕様について調査し、この結果をもって他個体との差別化などの考慮に有効的に活用したい。
前提としてID乱数調整を使用した、世代間及び言語間のニックネーム変更はしないものとする。
●調査の前提
以下の調査は前提としてwikiの情報を参考に調査する。
現最新世代の9世代に連れてこれるポケモンは3世代からだが、3世代で使用できる文字は4,5世代にすべて含まれ、3世代で使用できる文字の中に以降の世代で使えない文字が含まれないため4世代からの調査とする。
また余談だが、リボン、教え技、出身地方等をこだわらない限り5世代からの命名でも良い。
●NNに付けられる過去世代限定文字
ここから具体的に過去世代限定となる文字について、この文字たちが世代を超えてどう変化するのかを調査する。
◯@(アットマーク)
4,5世代限定で入力できる文字となる。
したがって「@」入の日本語ニックネームは5文字が最大。
6世代以降は入力こそできないが、過去世代から送ったポケモンのNNは次の画像の通り何れも正しく表示されている。
また「@」はスイッチの算用数字のキーボード内では存在し、スクリーンショットの加工等、一部の場合で使用可能の文字となっている。
◯⤴と⤵(特殊な矢印)
これらは4〜7世代限定の文字となる。
次の画像の通り、8世代以降の表示は空白文字となってしまう。
「@」と違い、キーボード上にも存在しない。
◯顔文字記号
これらは4〜7世代限定の文字となる。
この文字は少々特殊な扱いがある。
まず、例にならって世代ごとに並べると次の通り。
この結果から前世代の顔文字から変化してしまう事がわかる。
実はこの文字は世代を跨ぐ事で4種の顔文字の内容が入れ替わるバグがある。
それは6→7世代へ移動した時点で、表情の内容自体が入れ替わってしまう事である。
具体的には
[普通]→[笑顔]
[笑顔]→[怒り]
[怒り]→[普通]
のように入れ替わる。
また、ポケモンバンク時点で7世代の表示になっていることも確認できた。
さらに、この文字も8世代以降空白文字に置き換わる。
今回は特殊文字のみピカチュウを連れてきたため、8世代以降はすべて空白文字のピカチュウとなってしまった。
ちなみに空白文字のみを指定してNNを登録することはできないため、ある種特殊なNNを生成することはできる。
◯☀☁☂☃(天気マーク)
天気マークは4〜7世代限定の文字となる。
次の通り8世代以降も正しく表示される。
4,5世代、6,7世代、8世代以降で若干文字に変化があるが、基本的な意味合いは変わっていない。
また、8世代以降も正しく表示されているが、キーボード内からこれらの文字は見当たらない。
内部的には表示でき、キーボード入力には存在しないため「@」とはまた別の特殊な扱いの文字と言える。
◯♠ ♦ ♣(トランプマーク一部)
これらのマークは4〜7世代で入力できる文字となる。次の通り各世代で確認しても大きな差は出なかった。
ハートマークは現在でも使えるものの、「♠♦♣」が8世代以降入力できない文字となっている。
◯zz(眠りの記号)
この文字は4〜7世代で入力できる。
次の通り各世代を見ていくと8世代から空白文字に置き換わってしまう事がわかる。
「⤴」等と同様に四文字に詰められることなく空白文字へ置き換わる。
●8世代以降のNNの変更
基本として8,9世代ではNN変更を一度も変更していない場合、一度だけニックネームを付けることができる。
このNN変更について、ニックネームと種族名が同一の場合、どのような処理がされるのだろうか。
結果は上の画像の通り。
進化前はヌメラなので、当然ヌメイルというNNが付いていればNN変更はできない。
しかし、ヌメイルへ進化後はNNの変更が可能となった。
結果から、種族名とNNが同一であれば、NN変更が可能であることがわかった。
★[おまけ]過去世代限定文字の有効的な使い方を考える
ここまでNNに使える文字の仕様を確認した。
ここからはコレクション性の高いこのゲームにおいて、他個体と差別化する際にどのような使い方があるかを簡単に考える。
今回の調査で6世代以降入力できない文字は「@」、8世代以降入力できず表示はできる文字は「@☀☁☂⛄♠♦♣」であることがわかった。
これらを踏まえて特殊なNNを考える。
◯単純に文字との親和性があるポケモンに付ける
例えば天気マークは単純に特性やイメージに近いポケモンに付けるだけでも特別感を出せる。
その他「@」で顔文字や「@」を「a」と読み替えたり、「@きせき」のように対応する持ち物を分かりやすくするなど様々考えられる。
◯特殊文字+二つ名の親和性を考える
例えば「Ch@mp」のNNでチャンプリボンをつけると「シンオウチャンピオン Ch@mp」といった、後天的に付けられるリボンや証の二つ名に合わせたNNを付けることなども可能。
天候の証が現時点で後天的に取得できないため、天気マークと併用できないのが残念なところ。
◯空白文字を活用する
調査の段階で分かった事だが、特殊文字のみのNNは8世代以降空白文字に置き換わる。
これを利用して名無しのポケモンにすることもできる。
さらに二つ名と組み合わせて
「トレジャーハンター !」のように、あたかも二つ名だけを持つようなポケモンにもできる。
●最後に
今回はずっと気になっていたNNの仕様について調べてきました。
3DSのオンラインも4月で終わり、いよいよポケモンの過去世代について本気で向き合わないといけない時期に来ていると思っています。
一番危惧すべきはやはりバンクのサ終で、今回も一つのレガシー的要素としてNNについて取り組みました。
実際はまだまだNNについても考える要素はあり、例えば、
・外語+特殊文字なら日本語の6文字の制限がない特殊NN(Zigz@goon[Zigzagoonはジグザグマの英語名])を付けられるか
・VCのNN調査
・TNの特殊文字
など、今回のnoteでは書ききれないほど考えたい事があります。
とはいえまずは大前提となる今回の調査を終えられたので、今月は好きなポケモンの過去限定NNを収集していこうと思います。
これからNNについて考えたい人の参考に慣れれば幸いです。
あと他に面白い使い方があれば教えてください!
おわり(o・~・o)。
●参考
・SVの裏IDを特定する方法 & 過去作でニックネーム変更済みの個体をリネームしてみる
こちらの記事では今回前提で考慮しなかったID調整によるNN変更について、計算式やツール等細かく記載されておりとても参考になりました。
・ポケモンwiki ニックネーム
使える文字などの詳細はこちらを参考にしました。