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インプラントは安全で有効性が高く、長期使用に十分耐えうる治療法である

11. インプラントは安全で有効性が高く、長期使用に十分耐えうる治療法である


インプラントは、事故などで歯が一本欠けてしまった人から、多くの歯を失って噛み合わせがうまくいかなくなっている人、歯周病によってほとんどの歯がグラグラしている人まで、広く適応可能な治療法であり、曲の再建術といえます。

一部のをインプラントにする場合は、他の健康な曲を削らずに治療できるのり大きなメリットです。ただ、入れ歯やブリッジのように外側から装着するのではなく、あごの骨に無め込む方法であることから、具体的にイメージしにくい面があるかもしれません。

手術で埋入したインプラント体を土台に、手術当日に仮歯の装着をして口腔機能を回復させるのがイミディエート・ファンクションです。

残念ながらインプラントをめぐってトラブルの起こる事例がまったくないというわけではありませんが、それはインプラントの技術が確立していないからではありません。

インプラント手術で安全性や有効性に問題が生じることがあるとすれば、それはインプラント自体ではなく、治療計画や治療の方向性、術前の準備や手術経験が関わってくるのかもしれません。

インプラントは高度な治療技術ですが、しかし豊富な経験を持つ歯科医が綿密にプランを立てて慎重に手術するなら安全かつ有効な治療法です。

ただし、インプラントにしても手術後は自分の歯と同じようにこまめなメンテナンスを続けることが大事です。

複数の論文をリサーチした海外の研究では、インプラントの五年後の生存率が九十%以上との報告もあります。

そして同じ研究ではこの間にインプラントのメンテナンスをしっかりと受けていたことも述べられています。

腕の確かな歯科医師が手術したインプラントでも通院して適切なメンテナンスを受けることは大事なのです。


そうした条件をきちんと守りさえすれば、インプラント治療は、安全かつ長期使用にも十分耐えうるといえるでしょう。

【文献】
◎インプラントの生存率に明する論文のレビュー
Systematic review of the survival rate and incidence of biologic, technical,
and esthetic complications of single implant abutments supporting fixed
prostheses Zembic A, Kim S, Zwahlen M, Kelly JR. (Int J Oral Maxillofac
Implants 2014-29 Suppl: 99-116. Review.)

×インプラント治療の技術はまだ確立していない

参考文献
50歳からの「歯から若返る生き方」1日でキレイな歯が入るワンデイインプラント
中平宏 幻冬社

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