CAPCOM Pro Tour Online 2021 日本大会2優勝予想
CAPCOM Pro Tour Online 2021(CAPCOM Pro Tour Online Premier)で、世界19地域で32大会が開催中です。
今年は日本大会が全部で4回あり、優勝者4名は2022年開催予定のCAPCOM CUP VIIIへの出場権が与えられます。
まず4月に行われた日本大会1(2021/4/17-4/18)では、マゴ選手が優勝しました。
今回は日本大会2となり、明日2021年9月18日(土)と9月19日(日)の二日間開催となります。
今回は、軽めに優勝予想をします。
※CAPCOM CUP VIII……2022年に開催される完全招待制の賞金付き大会。CAPCOM CUP VIIIの出場者はCAPCOM Pro Tour Online 2021の各大会を勝ち抜いた総勢32名の選手で構成される。
(出展:https://sf.esports.capcom.com/)
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Capcom Fighters JP
配信先
トーナメント表
優勝予想
優勝候補はカワノ選手、ももち選手、ときど選手、ボンちゃん選手、ウメハラ選手等。
優勝予想は、ももち選手。
各選手についてのコメント
ウメハラ選手
使用キャラ:ガイル
CPT2020アジア-東大会1で優勝。2021年5月のコロナ罹患から回復し、先日ランクマで100連勝以上を達成するなど絶好調。
日本大会2では、トーナメントブロックにサニーガイルなど苦手な同キャラ戦があるので同キャラ戦をクリア出来るかが上位進出の鍵。
同キャラ戦を無難に乗り切り、あきらなど新キャラの対策も完了していれば、優勝の可能性も十分にある。
優勝確率:6%
ふ~ど選手
使用キャラ:ミカ、バーディー、ポイズン
実力はトップクラスだが、今バージョンではキャラの上振れがなく若干厳しい。ポイズンでどこまで進めるかが鍵。
私生活では子育ても忙しそうで大会に合わせるのがやや難しそうだが、本番に合わせてこられるかどうか。
優勝確率:3%
ボンちゃん選手
使用キャラ:かりん、サガット、ナッシュ
2020年の活動縮小発表後、2021年頃から復帰。
復帰後は各大会で上位に付けるなど堅実な結果を出している。
メインはかりんだが、ナッシュとサガットのサブキャラがどこまで機能するか。特にナッシュは対ガイルのカウンターキャラとしてかなりの強さを持っている。
大会本番に非常に強いので、トップ4入りを予想。
優勝確率:7%
ときど選手
使用キャラ:ユリアン、豪鬼、バイソン
2021年7月のINTEL World Openで優勝。
CPTでも押しも押されぬ優勝候補の一角だろう。
今大会は、苦手とするマゴ選手がいないので、優勝も十分有り得る。
最低でもトップ4には進出するだろう。
優勝確率:9%
ガチくん選手
使用キャラ:ラシード
CPT2020アジア-東大会2で優勝。常に安定した戦績だが、カプコンカップ優勝後はギラギラした部分が消え、やや落ち着いてしまった感がある。
また、SFL2021ではグッドエイトリーダーになり、自身初リーダーでそちらにもプレッシャーがある。
CPTは昨年も優勝した実績はあるが、上位に行けるかは組み合わせ次第か。
優勝確率:4%
板ザン選手
使用キャラ:アビゲイル、ザンギエフ
アビゲイルのキャラの弱体化が厳しい。
常人を超える読みの精度で覆せるか。
優勝確率:2%
sako選手
使用キャラ:メナト、カゲ、セス、G
メナト、カゲ、セスに加えて最近はsakoGをサブキャラに追加。
Gの爆発力が効果的に働けば上位進出もある。
優勝確率:2%
りゅうせい選手
使用キャラ:ユリアン
日本トップクラスのユリアンだが、意外に優勝が少ない。
カワノの活躍やShutoの突き上げもあり、うかうかしていられない。
この辺りで優勝して実力を改めて証明したいところ。
優勝確率:2%
カワノ選手
使用キャラ:コーリン
今年のトパチャン、EVO 2021 Online(ストV部門)で連続優勝。
常人を超える反応の差し返しが特徴。差し返しを前提に戦略に組み込んでいるのも異質だ。
現状、世界最強コーリンと言って過言ではないだろう。
CPTも優勝して国内三冠を狙う。
実力は疑う余地もない。普通に考えれば優勝候補の最右翼。
先日の配信プラットフォームでの喧騒をその実力で静まり返らせることが出来るか。
後はメンタルを大会に向けて集中出来るかどうかだけだろう。
優勝確率:12%
もけ選手
使用キャラ:ラシード
これまでミラクルを起してきたもけも、大きな大会での優勝はまだない。
秘めた実力を爆発的に発揮出来るか。優勝も可能性はある。
優勝確率:1%
ももち選手
使用キャラ:あきら、ケン、リュウ、セス
先日追加された新キャラ「風間あきら」を研究し、実戦投入。
対抗戦イベント「忍中対抗戦」では、中国の強豪を相手に一人だけ勝ち数を稼ぎまくり、最早誰も止められなくなったももちあきら。
TOPANGA TVカップでマゴ選手のあきらが優勝したことも、あきら使いにとって追い風となる。
あきらは当初弱いと思われていたが、実はVスキルⅡの通天打のエアバーストからスタン値を非常に稼ぐコンボがあり、VトリガーⅠの漢の背中も表裏が見づらい攻撃でリーサルになり易い。
そのため今バージョンはあきら対策は必須になっており、ももち選手が対策を上回れれば、優勝も非常に濃厚だ。
カワノ、ひぐちなどがももちの進撃を止められるかどうか。
優勝確率:12%
ぷげら選手
使用キャラ:バイソン
元々バイソンを中心とした多キャラ使いだったが、バイソンの強化によって一気に優勝候補となる存在となった。
が、マークがきついためか、これまで中々大きな大会で優勝出来ていない。
ここで本来の実力通りの結果を出せるか。
優勝確率:2%
水派選手
使用キャラ:コーリン
急速に実力を付けているチーム魚群の若手で、先日のトパチャンでは高順位に付けた。
コーリンのポテンシャルはカワノが証明している。
水派ならではの攻略で後は結果を出すだけだ。
優勝確率:1%
YHC-餅選手
使用キャラ:ダルシム
元々プロに匹敵する実力を持っていた「島根の仙人」だが、今年遂にJeSUライセンスを所有。
SFL2021ではラブコールで相思相愛のチームミルダムビーストに採用され、今最も波に乗っているダルシム使い。
超攻撃的アグロダルシムがCPTでも見られるだろう。
Red Bull Kumite London 2021ではダルシム使いのMister Crimsonが優勝しており、餅選手にも優勝の可能性は十分にある。
優勝確率:1%
ひぐち選手
使用キャラ:ガイル
まだ学生だが、ウメハラと並ぶ日本最強ガイルの一角。
今年のトパチャンではカワノと優勝を賭けて戦ったが敗れた。
CPT日本大会2では、奇しくも因縁の相手カワノと同じブロックに。
リベンジの機会を活かせるか。
大会の経験自体が他のベテランに比べて少ないのがややネックか。
優勝確率:1%
あきら選手
使用キャラ:キャミィ
今年JeSUライセンスを所有しSFL2021では名古屋OJAに採用された。
キャラは今バージョン最強ティアーのキャミィで、その中でも最強と言われるのがあきらキャミィ。
非常に速いテンポの攻めで、相手に何もさせず一方的に攻撃しまくって勝つのが通常パターン。
あきら選手と言えど、このメンバーの中ではややダークホース枠になるが、優勝あるか。
優勝確率:1%
結果
台風が日本列島を直撃している事もあり、強豪が次々とルーザーズに落ちていく大荒れの展開になった。
カワノ選手はあきら使いの金デヴ選手に負けルーザーズに落ち、藤村選手に負けてあっけなく大会終了した。
ときど選手もルーザーズ落ちした後、YHC-餅選手に負けて大会終了。
ウメハラ選手はsako選手と当たるがフルセットの末負けてルーザーズに落とされる。sako選手のタイムアップ間際にCAの暗転で時間を稼ぐというアクロバティックなプレイが光った。
ウメハラ選手はルーザーズ決勝でぷげら選手と当たるが、際どく抜けてトップ16に進んだ。
ももち選手はBC立川選手に苦戦したが何とか勝利しウィナーズに残る。
ボンちゃん選手はトラボ選手に危なげなく勝利しウィナーズに残った。
全体的にSNB勢の活躍が目立つ。えいた選手、ももち選手、ひぐち選手がウィナーズでトップ16進出。
ルーザーズに落ちた藤村選手も、大会は終了となったが、優勝候補のカワノ選手を敗退に追い込み仕事をした。
各プールウィナーズ優勝者(ウィナーズトップ16)
プール1:えいた(SNB)
プール2:sako(FAV)
プール3:ももち(SNB)
プール4:ザベス(HL)
プール5:Crusher
プール6:竹内ジョン(DNG)
プール7:ボンちゃん(RB)
プール8:ひぐち(SNB)
各プールルーザーズ優勝者(ルーザーズトップ16)
プール1:もけ(魚群)
プール2:ウメハラ(MildomBST)
プール3:うずら(CTGいぶし銀)
プール4:ネモ(WPRZT)
プール5:どぐら(CAG)
プール6:Shuto(AXIZ)
プール7:鶏めし(Creative Gaming)
プール8:ガチくん(RB)
ウィナーズトップ16組み合わせ
・えいた vs ボンちゃん⇒ボンちゃん勝利(2-0)
・ザベス vs Crusher⇒ザベス勝利(2-0)
・sako vs 竹内ジョン⇒sako勝利(2-1)
・ももち vs ひぐち⇒ひぐち勝利(2-0)
ボンちゃん、ザベス、sako、ひぐちはトップ8確定。ウィナーズで最終日へ進出。
えいた、Crusher、竹内ジョン、ももちはルーザーズヘ回る。
ルーザーズトップ16組み合わせ
・もけ vs ガチくん⇒ガチくん勝利(2-1)
・ネモ vs どぐら⇒ネモ勝利(2-1)
・ウメハラ vs 鶏めし⇒鶏めし勝利(2-0)
・うずら vs Shuto⇒Shuto勝利(2-1)
ガチくん、ネモ、鶏めし、Shutoはルーザーズトップ8に進出。
もけ、どぐら、ウメハラ、うずらは大会敗退。
ルーザーズトップ8組み合わせ
・ももち vs ガチくん⇒ももち勝利(2-0)
・竹内ジョン vs ネモ⇒竹内ジョン勝利(2-0)
・Crusher vs 鶏めし⇒Crusher勝利(2-1)
・えいた vs Shuto⇒えいた勝利(2-0)
ももち、竹内ジョン、Crusher、えいたはトップ8確定。ルーザーズで最終日へ進出。
ガチくん、ネモ、鶏めし、Shutoは大会敗退。
トップ8進出
ウィナーズ:ボンちゃん、ザベス、sako、ひぐち
ルーザーズ:ももち、竹内ジョン、Crusher、えいた
トップ8は国内2冠カワノ、超強豪のときど、ウメハラ、ぷげら等が消える大荒れの展開。
代わってファルケ村村長と呼称されるウォーロードのザベス、バーディー使いの古豪Crusher、復活のえいた等がトップ8に食い込んだ。
ボンちゃん、sako、ひぐちは安定のトップ8進出か。
特にひぐちはトパチャンでカワノとの直対で敗れ涙を飲んだだけに是が非でも国内タイトルが欲しいだろう。
ももちはあきらの圧倒的な火力と要所でケンを使ういぶし銀のプレイでしぶとくルーザーズに残った。
竹内ジョンは若手だが大規模大会に強いので驚きはないが、キャラはラシードに加えコーディーというプロでほとんど使い手がいないキャラを使い結果を出した。
この面子を予想出来た人はまずいないだろう。
自分も、ももち、ボンちゃんなどの上位進出は予想したが、カワノがあっさり消え、えいた選手やザベス選手が決勝ラウンドに残るとは予想出来なかった。
キャラ的にも、最上位ティアーのユリアンやキャミィ、コーリンが一人もいないという決勝ラウンドになっている。
そのくらい、現在のバージョンではキャラのティアー差がなく、誰が上に上がってくるか予想出来ない状態となっている。
特に、これまでは弱いという評価で一貫していたファルケを使うザベス選手が優勝となれば、その認識が大きく覆ることにもなる。
また、プレイヤー全体のレベルも恐ろしく上がっている。カワノ、ときどレベルのプレイヤーですら、300名以上が参加するトーナメントではどこで落ちても不思議ではない。
トップ8組み合わせ(2021年9月19日)
ウィナーズセミファイナル
・ボンちゃん vs ザベス⇒ボンちゃん勝利(3-2)
・sako vs ひぐち⇒sako勝利(3-1)
ボンちゃん、sakoはウィナーズファイナルへ進出。
ザベス、ひぐちはルーザーズヘ回る。
ルーザーズラウンド1
・えいた vs Crusher⇒Crusher勝利(3-2)
・竹内ジョン vs ももち⇒ももち勝利(3-1)
Crusher、ももちはルーザーズラウンド2へ進出。
えいた、竹内ジョンは大会敗退。
ルーザーズラウンド2
・ひぐち vs Crusher⇒ひぐち勝利(3-2)
・ザベス vs ももち⇒ももち勝利(3-1)
ひぐち、ももちはルーザーズファイナルへ進出。
Crusher、ザベスは大会敗退。
ウィナーズファイナル
・ボンちゃん vs sako⇒sako勝利(3-1)
sakoはグランドファイナル進出。
ボンちゃんはルーザーズファイナルへ回る。
ルーザーズセミファイナル
・ひぐち vs ももち⇒ひぐち勝利(3-1)
ひぐちはルーザーズファイナルへ進出。
ももちは大会敗退。
ルーザーズファイナル
・ボンちゃん vs ひぐち⇒ひぐち勝利(3-1)
ひぐちはグランドファイナルへ進出。
ボンちゃん は大会敗退。
グランドファイナル
・sako vs ひぐち⇒ひぐち勝利(3-1)
ひぐちがリセット成功。グランドファイナルリセットで再戦。
グランドファイナルリセット
・sako vs ひぐち⇒ひぐち勝利(3-0)
芸術的なビットの使い方でsakoの優勝を誰もが疑がわなかったが、ひぐちが機械のような正確な立ち回りでsakoを圧倒。
ルーザーズからストレートで駆け抜けてひぐちが優勝した。
何故ひぐちが優勝したのか。勿論国内最強ガイルと呼ばれる現状だが、あれだけ磐石だったsakoメナトを崩せたのは、プレイを攻めに転じた割り切り方だったと思う。同じチームのシノビズムのジョニィが「攻め300%」でsakoメナトを追い詰めたように、ひぐちも土壇場でプレイを攻めに転じた割り切り方が功を奏したのではないか。
トパチャン、EVO 2021 Onlineを優勝したカワノに続き、またしても国内大会で若手のひぐちが優勝する結果となった。
カワノ・ひぐちの2強時代の到来を予感させるひぐちの優勝だった。
なお、ザベス選手とえいた選手の両名は、オープントーナメントでのトップ8進出条件を満たし、JeSUライセンス獲得となった。
最終順位
優勝:ひぐち
2位:sako
3位:ボンちゃん
4位:ももち
5位タイ:Crusher、ザベス
7位タイ:えいた、竹内ジョン
9位タイ:ガチくん、ネモ、鶏めし、Shuto
13位タイ:もけ、どぐら、ウメハラ、うずら