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迷走続くSONYがリモートプレイ専用ハードのPlayStation Portal発売へ

2020年11月に発売されたPS5は当初、コロナの影響で部品が入手不足になったり、転売屋の影響で極端な品薄状態になりましたが、それも昨今では解消され、普通にAmazon等でも購入が可能になっていますが、ここに来てPS5を携帯機で遊べるハードのPlayStation Portalが発売が発表されています。
(正式名称はPlayStation Portal リモートプレーヤー)

PlayStation Portalは23年11月15日に発売予定となっており、価格は2万9980円です。(予約受付は全国のPlayStation取次店で9月29日から開始。)

本ページではざっくりPlayStation Portalの仕様を確認した記事となっています。
また本稿最後では自分の私見を述べています。

PlayStation Portal Remote Player - Pre-Order Trailer | PS5


PlayStation Portalの仕様を理解する

それでは、PlayStation Portalの仕様をざっと見ていく事とする。

PlayStation Portal単独ではプレイできない

PlayStation Portalは「PS5をリモートでプレイするためのハード」のため、PlayStation 5(PS5)が必須だ。
PS5を持っていない場合は、PlayStation Portalに加えてPS5も購入が必要となる。

PlayStation PortalにゲームをインストールしたりDLはできない

PlayStation Portalには何もインストールできないし、ダウンロードする事もできない。
PlayStation Portalが単独では何もできないという点には注意したい。

PlayStation PortalとPS4に互換性はない

PlayStation PortalはPS4に互換性はなく、PS5のみに対応している。

PlayStation Portalで外出先でのプレイはほぼ不可能

PlayStation Portalはリモート専用機のため、自宅にWi-fi(無線ネットワーク)環境が必須となる。
(最低5Mbpsのブロードバンドインターネット接続環境が必要)

例えば自宅の1階にPS5があり、2階の部屋でPlayStation Portalをプレイする場合、階段や壁でWi-fi電波が弱くなりプレイしていてがラグや遅延になる事が考えられるため、自宅のWi-fi電波が速いのか遅いのかは購入前に調べておく必要がある。

PlayStation Portalはリモート専用機とはいえ、外出先ではPS5とのワイヤレス接続が届かないため、ほぼプレイは不可能だ。
自宅の10メートル周辺くらいなら電波が届いて可能かもしれないが、完全な出先でのプレイは無理だろう。

また携帯Wi-fi等で電波を確保したとしても、電波の届く範囲でPS5が物理的に存在していないとプレイできないため、どちらにせよ外出先でのプレイは不可能だと思った方が良い。

PlayStation Portal自体のサイズが大きいため、寝転がってのプレイは難しい

PlayStation Portalは画面サイズが8インチあり、7インチのSwitchよりもサイズが大きい。
勿論サイズ感が大きい方が画面の迫力はあるが、寝転がったまま両手で持ってのプレイは難しそうだ。
(個人差によります)

PlayStation PortalはBluetooth規格に対応していない

PlayStation Portalはメジャーな通信規格のBluetooth(ブルートゥース)に対応していないため、通常のワイヤレスヘッドフォンは使えない。

代わりにPlayStation Linkという独自通信が採用されているため、PlayStation Linkに対応したワイヤレスイヤホンや、ワイヤレスヘッドセットといった商品を別途買う必要がある。

なお、PULSE Explore ワイヤレスイヤホンは2万9800円、PULSE Elite ワイヤレスヘッドセットは1万8980円と非常に価格の方が高くなっている。
(通常のワイヤレスヘッドセットの価格は、大体1万5000円から2万円程度)

(PULSE Explore ワイヤレスイヤホンや、PULSE Elite ワイヤレスヘッドセット自体は、Bluetoothにも対応している。)

PlayStation Portal本体には3.5mmのオーディオ端子が付いているため、大半の有線ヘッドフォンは問題なく使えるだろう。

PlayStation Portal単体ではメディア再生プレイヤーとして使う事はできない

PlayStation Portalには、普通のタブレット端末のようなメディア再生機能はない。
また、ストリーミングや配信をこの機器単体ではする事ができない。

PlayStation Portalの使用感

PlayStation Portalの使用感については、本家のPlayStation.Blogの他、IGN等のゲームサイトを見ておいた方がいいだろう。

本稿のまとめ

PlayStation Portalは「大画面のあるリビングのモニターを占有できないけど、自室でPS5タイトルをプレイしたい」等の限定的な都合がある人には、購入を検討するデバイスになるかもしれない。
しかしながら、非常に使用用途が限られるハードのため、果して誰が買うのだろうかと疑問も持ってしまう。

極度のガジェット好き、或いはPS関連商品は全て買っているという一部のコアゲーマーたちが買うのかもしれないが……。
(自分もゲーマーだが、この仕様を聞いてPlayStation Portalを買うことは絶対にない。)

現在、『Steam Deck』や『ASUS ROG Ally』を始めとするゲーミング携帯機は非常に高性能であり、PlayStation Portalの性能ではお話にならないレベルとすら感じる。

たらればを言っても仕方がないが、最低でもPlayStation Portal本体単独での動作は必須要件だったと思える。
SONYの迷走はまだ終わっていないのだろうか。

最後に、ForbesのPlayStation Portalに関する意見に全てが集約されていると思うので、掲載して締め括りとする。

重宝する人がまったくいないかと言われれば、おそらくいるだろう。
だが、PlayStation Portalは、Switchから好評な部分をすべて取り去ったもののように思える。Switchというよりかは、任天堂の史上最大級の失敗作である「Wii U GamePad」を思い起こさせるものだ。

まあ、それでもかまわないのかもしれない。害はないのだから。
ただ、ソニーが機能をこれだけに絞ったハードウエアを追求する価値があると考えた理由が、まったくわからない。

ソニー新ハード「PlayStation Portal」に3万円の価値はあるのか?(https://forbesjapan.com/articles/detail/65522)

※記事を書くに当たり実際に商品を触ったり購入してはいないため、内容が間違っている箇所があるかもしれませんが、ご了承下さい。

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