【ストリートファイター6】スト6初年度の最優秀選手は誰だったかを選ぶ
2023年はSTREET FIGHTER 6(ストリートファイター6)が6月に発売され、格ゲーシーンが大きく盛り上がった年でしたが、スト6初年度の最優秀選手を選んで見たいと思います。
先ずは個人賞から。
2023年のスト6最優秀エンタメ企画賞
ウメハラ(使用キャラ:ケン)
■2023年の主な戦績
SFL:出場なし(辞退)
CPT:CPT2023WW日本#3 4位
その他:--
選手としてはスト6初年度のSFL(ストリートファイターリーグ)を辞退し、ストリーマコラボを除く各大会でも上位で見かける事はやや少なかったものの、エンタメ企画において活発な活動を行った。
スト6発売前の4月には、狂気の徒歩旅行(通称「ウメ散歩300km」)を敢行。
筆者も幸いリモートワーク期間だったため、配信をリアルタイムで見ていたが、「菜のハラ」等のパワーワードを含む連日大きな話題になったイベントだった。
その他にもオーディション企画「俺を獲れ」、スピンオフ大会「俺を獲れトーナメント」、初心者向け大会「Beast Cup」等の企画を精力的に行った。
(掲載元:https://twitter.com/eita_1988)
2023年のスト6最優秀コーチ賞
立川(使用キャラ:ルーク)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:7試合 勝利:5勝 獲得pt:45
SFL(2ND):出場:-- 勝利:-- 獲得pt:--
CPT:CPT2023WW日本#1 25位
その他:--
2022年頃から格ゲー専業コーチという、現役プロでも誰も立ち入っていないカテゴリーを開拓し、今ではコーチ業も徐々に選手間でも認められるようになった。DFMのようにチームでコーチを雇用してリーグに挑むというチームも現れるようになったのは、紛れも無く立川の功績だ。
2023年は立川はときどの個人コーチと、DFMのチームコーチを兼任。
ときどとDFMは何れもSFLグランドファイナル進出と結果を出している。
2023年のスト6優秀選手賞
翔
ときど
ボンちゃん
Shuto
もけ
かずのこ
まとめて挙げさせてもらうが、優秀選手はこの6人となる。
翔(使用キャラ:JP)
■2023年の主な戦績
SFL:出場なし
CPT:CPT2023WW日本#3 4位、CPT2023WW日本決勝 7位、CPT2023オフラインプレミアシンガポール 5位
その他:Red Bull Kumite 2023 LCQ 優勝、Red Bull Kumite 2023 3位、EVO 2023 5位、Gamers8 2023 優勝
翔はスト6リリース直後、まだJP対策が十分でない期間に海外の賞金付き大会で優勝しインパクトを残す。
それ以降、海外大会では招待選手に翔の名前が挙がる事が多くなった。
ストV時代(うずら)はリュウを使う強豪ではあったがそこまでトップという感じの選手ではなかったと思うが、スト6でいち早く日本のトッププレイヤーとして挙げられるようになり、時代が変わった事を鮮烈に印象付けた。
特にジャストパリィの精度を武器に試合をコントロールし、ジャスパと言えば海外では翔と言われるほどである。
CPT2023日本決勝のファイナルにも進む。
SFLに参加しなかったのは残念だ。
ときど、ボンちゃん(ときど使用キャラ:ケン)(ボンちゃん使用キャラ:ルーク)
■ときどの2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:7試合 勝利:5勝 獲得pt:60
SFL(2ND):出場:10試合 勝利:5勝 獲得pt:50(グランドファイナル進出)
CPT:CPT2023WW日本#3 優勝、CPT2023WW日本決勝 5位
その他:TOPANGAワールドチャンピオンシップ スト5CE 優勝、EVO 2023 4位、Red Bull Kumite 2023 ベスト16
■ボンちゃんの2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:6試合 勝利:4勝 獲得pt:60
SFL(2ND):出場:12試合 勝利:10勝 獲得pt:145(グランドファイナル進出)
CPT:CPT2023WW日本#2 4位
その他:EVO 2023 13位、EVO Japan 2023 スト5CE 9位、Red Bull Kumite 2023 ベスト16
ときどはSFLリーグ前期、ボンちゃんはリーグ後期で高勝率でチームの主戦力となる。
ときどは大会への参加数が多く、どの大会でも安定して上位に名を残すのは流石としか言いようがない。CPT2023日本決勝のファイナルにも進んだ。
ボンちゃんはストVから引き続きルークを使用した。SFL 2NDで驚異的な戦績(12試合中10勝で145ポイントを獲得し2位のふ~どに35ポイント差)を挙げている。
個人的には、ときどは万能型(戦場を選ばない)、ボンちゃんはリーグ特化型(対戦相手が分かって対策が絞れる)の印象がある。
Shuto(使用キャラ:マリーザ)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:6試合 勝利:4勝 獲得pt:70
SFL(2ND):出場:11試合 勝利:7勝 獲得pt:125(プレイオフ進出)
CPT:CPT2023WW日本#2 25位
その他:EVO 2023 17位
Shutoはマリーザという諸刃の刃的な扱うのが難しいキャラクターを使って一人最先端を突き進み、3先への強さから、リーグではほぼ毎回大将として登場。
熊本SOLの最後の砦として活躍し押しも押されぬ大黒柱となった。
熊本のリーグプレイオフ進出の原動力は間違いなくShutoによるものだ。
個人大会としては、キャラ選択がやはり影響しているのか、苦戦した。
もけ(使用キャラ:春麗)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:8試合 勝利:5勝 獲得pt:80
SFL(2ND):出場:11試合 勝利:4勝 獲得pt:45(プレイオフ進出)
CPT:CPT2023WW日本#3 7位、同日本決勝 4位、CPT2023オフラインプレミアシンガポール 3位、CPT2023オフラインプレミアフランス 17位
その他:EVO 2023 9位
もけは春麗というスト6における操作が最高難度のキャラを選択した事で、リーグ序盤では苦しんだものの、1STの途中から弱点の対空も克服しチームのプレイオフ進出に貢献した。
CPT2023日本決勝のファイナルを始め各大会でも上位に残り、1年を通して活躍し続けた。
かずのこ(使用キャラ:キャミィ)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:6試合 勝利:3勝 獲得pt:50
SFL(2ND):出場:8試合 勝利:7勝 獲得pt:90
CPT:CPT2023WW日本#3 2位、同日本決勝 5位
その他:EVO 2023 GGST 33位
かずのこは前作ストVの途中から主戦タイトルを別ゲーに移していたが、スト6で久々に復帰。
天才と言われるゲームセンスを遺憾なく発揮し、”とんおり”(「キャノンストライク」等の空中降下技)の嗅覚だけでリーグでは高い勝率を誇った。
CPT2023日本決勝のファイナルにも名を連ねる。
スト6初年度のオールスター的な雰囲気を盛り上げた功労者の一人だろう。
ガチくん(使用キャラ:ラシード)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:7試合 勝利:2勝 獲得pt:30
SFL(2ND):出場:-- 勝利:-- 獲得pt:--
CPT:CPT2023WW日本#2 5位、CPT2023オフラインプレミアシンガポール 優勝
その他:EVO 2023 65位、EVO Japan 2023 スト5CE 13位、Red Bull Kumite 2023 ベスト16、Blink Respawn 2023 3位、GES Asia Fighter's Week 2023 優勝
6人には入れなかったが、ガチくんも優秀選手に匹敵する活躍だ。
SFL序盤ではマノンを使いそれなりに勝っていたが、本命のラシードが出てからはやや適応に時間がかかる間にリーグ本節で勝ちきれず、2NDに進めなかった。
が、ここから挽回し国外のCPTプレミアで優勝を収めた。
最初に苦労するも、立て直してCapcomCup X(CCX)本戦進出を決めて見せる。ガチくんらしい1年だった。
2023年のスト6優秀若手選手賞
ヤマグチ(使用キャラ:ディージェイ)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:7試合 勝利:5勝 獲得pt:60
SFL(2ND):出場:11試合 勝利:7勝 獲得pt:95
CPT:CPT2023WW日本#2 優勝、同日本決勝 2位
その他:EVO 2023 13位、EVO Japan 2023 スト5CE 33位
一応23歳くらいまでの選手を若手優秀選手として挙げようと思っていたが、そうなるとヤマグチかひぐちしか候補がいなくなる。
今回はヤマグチを挙げさせてもらった。
ヤマグチは難関大学に通いながらスト6のプロリーグに参加、且つ行政書士の資格取得の勉強もする等マルチタスクをこなす中、SFLで好成績を収めた。チームは残念ながらプレイオフには進めなかったが、CPT2023日本決勝2位でCC本戦進出まで後一歩に迫る等、国内トップクラスのディージェイ使いの活躍は素晴らしいものがあった。
最優秀選手を挙げる。勿論、あの選手以外には考えられない。
2023年のスト6最優秀選手賞(MVP)
ふ~ど(使用キャラ:ディージェイ)
■2023年の主な戦績
SFL(1ST):出場:9試合 勝利:4勝 獲得pt:70
SFL(2ND):出場:12試合 勝利:9勝 獲得pt:110(グランドファイナル進出)
CPT:CPT2023WW日本#4 優勝、同#5 優勝、同日本決勝 優勝、CPT2023オフラインプレミアフランス 5位
その他:TOPANGAワールドチャンピオンシップ スト5CE 2位、EVO 2023 9位
リリース初期はメインキャラにダルシムを選ぶも適応に苦しみ、メインをディージェイに移行してからは徐々に巻き返しを図る。
SFL 1STではチームが敗戦寸前まで追い詰められるが、ふ~どの復調等でDFMは奇跡的に2NDに進出成功。
2NDでもふ~どを中心に勝ち進み、プレイオフ進出を決める。
プレイオフではShutoを相手にやや苦しむが、この頃にはジョンや板zの(移行後の)メインキャラが機能するまでになっており、ふ~どが勝たなくてもチームの総合力でふ~どをカバーする体制が作れていた。
結果、DFMとしては初のグランドファイナル進出を決める。
チームメンバーがスト6に適応する時間を稼いだのは、ふ~どのこれまでの獅子奮迅の働きがあってこそだろう。
チーム戦のみならず個人戦でも驚異的な活躍を見せる。
計5回行われたCPT2023日本WW(ワールドウォリアー)は、決勝で勝利した優勝者1名しかCCX本戦に行けないという、恐らく世界で最も過酷なトーナメントだったと思うが、その中で優勝2回を含むポイント上位で決勝進出を決める。更に決勝ファイナルでも優勝し、CCX本戦進出を確定する。
人気タイトルの初年度という事もあり、参加人数の多さを考えると、どれだけ狭き門で優勝したかが分かるのではないか。
尚、CCX本戦に出場が決まった日本人選手は、CPTプレミア(シンガポール)優勝者のガチくんと、CPT日本WW優勝者のふ~どの二人のみである。
後一人は、24年1月に開かれるCPTオンラインプレミア日本大会で優勝者が3人目の日本人CC出場者となる。
安定して勝つのが極めて難しいスト6というゲームで、ふ~どだけには何かが見えているのだろうか。
スト6の主な選手の2023年の活動と、2024年の抱負
最後に、スト6の主な選手の2023年の総括と、2024年に向けた抱負を書いてこの記事の終わりとしたい。(出展元は4Gamer)
ウメハラ
【2023年の活動内容】
ストリートファイター6がリリースされ競技者としてまた新たなスタートに立っての挑戦
「散歩」や「俺を獲れ」等新しい配信企画など挑戦の多い充実した1年
【2024年の抱負】
スト6では課題が残っているがマイペースに取り組んでいく
立川
【2023年の活動内容】
SFLに選手として再び出場出来たことが嬉しい
コーチング活動ではDFM(グランドファイナル進出)で結果を残せたのが良かった
【2024年の抱負】
来年はもっと選手として活躍できる年に
翔
インタビューなし
ときど
【2023年の活動内容】
ストVの集大成の大会「TOPANGA CHAMPIONSHIP」を優勝出来て嬉しかった
スト6はゲーム性の変化に悩みながらも大会成績は好調
昨年から開始のYouTubeチャンネルも好調で飛躍の年に
【2024年の抱負】
スト6では今後豪鬼のキャラクター追加も予定されているので益々楽しんでいきたい
ボンちゃん
【2023年の活動内容】
発売以降スト6三昧で大変だったが、何とかこなせた
【2024年の抱負】
1月のSFLグランドファイナルに勝って世界大会に行くのが目標
色々なイベントにも積極的に参加していく予定
Shuto
【2023年の活動内容】
タイトルが変わるので不安があったが、存在感を示すことは出来た
引き続き練習に励みたい
【2024年の抱負】
誠心誠意、格闘ゲームに取り組んで行く
もけ
【2023年の活動内容】
年の初めからスト6に向けて準備を進めていたので丸々1年間スト6の年になり、とても濃密な年を過ごせた
【2024年の抱負】
来年もハードな1年になると思うが、2023年の経験を生かし競技シーンで活躍する1年にしたい
かずのこ
【2023年の活動内容】
スト6でSFL参加の他、イベント等で楽しくも忙しい1年となった
【2024年の抱負】
スト6をメインでプレイしつつ、様々な格闘ゲームを遊んでいく
ガチくん
【2023年の活動内容】
SFLで勝ちきれず、チームに負担を掛けてしまった点が反省点
考える時間の大切さを改めて感じさせられた1年
10月にCCX本戦に出場が決まり、モチベーション高く練習に取り組めている
【2024年の抱負】
CC本戦でいい結果を残せるよう頑張りたい
新規のプレイヤーや視聴者に楽しんで頂けるコンテンツを作りたい
ヤマグチ
インタビューなし
ふ~ど
【2023年の活動内容】
スト6が発売されて、心機一転の年にいち早くCC出場を決めることが出来て最高の1年になった
【2024年の抱負】
2月のCC本戦で優勝し、eスポーツの明るいニュースを届けたい
ももち
【2023年の活動内容】
ストVの最後のCC9への出場やEVO Japan 2023上位入賞等で良い結果が残せた
スト6でもEvoで良い結果が残せたがSFLでは結果が残せず悔しい思いをした
【2024年の抱負】
2023年の悔しい思いをバネに再び飛躍の年になるような結果を残したい
マゴ
【2023年の活動内容】
結果は出なかったがスト6に全力で取り組めた事には満足
【2024年の抱負】
スト6では走り続ける
藤村
【2023年の活動内容】
スト6へは例年以上に気合を入れて取り組んだものの、そこそこ止まりで優勝出来なかったのは残念
【2024年の抱負】
人と違うプレイを見せられる強いプレイヤーになる
ひぐち
【2023年の活動内容】
ストシリーズのナンバリングが変わり不安と期待が入り混じる1年だったが結果的に上手く行った
他ジャンルの人と関わり個人的には大きな進歩
【2024年の抱負】
界隈に取っても自分に取っても良い変化をした年だったので、来年もこの流れを維持出来るよう頑張る
ハイタニ
【2023年の活動内容】
新しいチームへの移籍やスト6の発売等大きく動きがある年だった
プレイヤー以外にもコメンテーターやコーチング活動に力を入れた
プレイヤーとしてはEvoで5位入賞の実績を残せた
【2024年の抱負】
来年も格闘ゲームコミュニティに貢献出来るような活動をしていく
ネモ
【2023年の活動内容】
新作のスト6の研究を重ねたがEvo、CPT、SFL等の各大会で後一歩の所で結果が届かない1年だった
【2024年の抱負】
健康に気を付けながら大会で優勝出来るように頑張る
sako
【2023年の活動内容】
スト4、ストVではスタートダッシュに出遅れていたが、スト6では他のプロに足並みを合わせる事が出来て良かった
今年培ったものが来年以降生きてくる筈なので楽しみにしていて欲しい
大事な時に体調を崩してしまったのは反省点 体調管理にこれまで以上に気を配りたい
【2024年の抱負】
SFLグランドファイナルでの活躍と優勝
個人配信の頻度を増やす
板z
【2023年の活動内容】
スト6が稼動しキャラを跨ぎながらも駆け抜けた1年
【2024年の抱負】
お上品からお下品までを全てを駆使して戦う(原文ママ)