世界樹の迷宮III 星海の来訪者 職業の特徴とサブクラス攻略
このnoteでは『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』をプレイしながら職の特徴やスキル構成などをメモしたものを公開しています。
『君はこのnoteに書かれた内容を信じてもいいし、信じずに立ち去ってもいい』
遅ればせながら、ダンジョンRPG『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』(以下、世界樹の迷宮III)を表・裏ボス・クエストボス含めてクリアしました。(ストーリーはマルチエンドの一つ目と三つ目をクリア。)
そこで、クラス(職業)のメモを個人でまとめたものを、このnoteで公開します。
データ面等は攻略サイト「世界樹の迷宮3Wiki」を参考にさせて頂いています。
世界樹の迷宮のシリーズの特徴、プレイに向いている人・向いていない人の判断等の解説は以下の記事で行っています。
なお『世界樹の迷宮III 星海の来訪者』ゲームレビューはこちらでしています。
前書き 世界樹の迷宮IIIの職業について
前作『世界樹の迷宮II 諸王の聖杯』から、今作の世界樹の迷宮IIIでは、全ての職業を一新し、職業名も変更されている。
世界樹の迷宮IIIには職業が12種類あり、うち2職は隠し職業となっている。
回復役は前作までのメディックがいなくなり、モンクになっている。
開発者インタビューでは以下のようにウォリアー・ゾディアック・プリン(セ)ス・ファランクス・モンク・バリスタの評価が高くなっている。
「確かにウォリアーやゾディアック、バリスタは使いやすくて強い職業なんですけどね。皆様も、世界樹の迷宮Ⅲを遊ぶ際、使いやすさで選ぶならこの3職業を組み込むとよいのではないかと思います」
(開発者ブログにて、ディレクターの小森成雄氏による発言)
「死なない…と言う意味では、プリンス・ファランクス・モンク・バリスタ・ゾディアックが死なないパーティだと思いますね。死ににくさで言うなら、このパーティが死なないし堅いかなと思います」
(同、ゲームの食卓インタビューにて)
職業評価 前衛職
世界樹の迷宮IIIは、サブクラスのシステムによって幅広いビルドが可能であり、サブクラス側のスキルの取り方によって、かなりキャラ性能が変わるため、メインクラスだけの評価は、このゲームでは余り意味がない。
とはいえ、基本性能を抑える事は必要なので、職業(クラス)ごとの特徴と弱点を記載し、お奨めのサブクラスを追記するという形式にしている。
【星五段階評価】
★★★★★……最強・必須
★★★★……強い・いると楽
★★★……普通・強みと弱点両方あり
★★……弱い・使い方が難しい
★……最弱・いなくても問題ない
【職一覧】
★が高いほど高評価
■(前衛)ウォリアー ★★★★★
■(前衛)ファランクス ★★★⇒★★★★★
■(前衛)ショーグン ★★★★
■(前衛)アンドロ ---
■(中衛)プリンス・プリンセス ★★★★
■(中衛)パイレーツ ★★★★
■(中衛)モンク ★★★★★
■(中衛)シノビ ★⇒★★★★
■(中衛)ファーマー ★★★★⇒★
■(後衛)ゾディアック ★★★★★
■(後衛)ビーストキング ★★★
■(後衛)バリスタ ★★★
前衛職
前衛職は、高い防御力や豊富なHPがあるクラスが該当する。
前衛職は、前列に出て攻撃(や防御)を担当する。
このゲームでは後列に置いたキャラのダメージが(一部武器を除き)敵・味方とも減衰するため、必然的に前に出る必要がある職も、前衛職になる。
※武器の攻撃力減衰は武器種類によって決まる。槍・弩・銃は後列からでも攻撃力が減衰しない。
※シノビの固有スキル「煙りの末」を取ると、後列からでも全ての武器攻撃が減衰しなくなる。
ウォリアー
■一言で説明:「フリーズンブローで全てを破壊する超戦士」
■お奨め度:★★★★★
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★★★
■防御力:★★★
■最適位置:前衛
■役割:アタッカー
■装備:剣・鎚・一部の盾・軽鎧・服
■お奨めサブ:ゾディアック・バリスタ
世界樹シリーズのソードマンに相当。
STRが高く最高レベルの物理単体アタッカー。
HPの高さに加え、味方が戦闘不能になる度「アベンジャー」で回復するため、生存率はかなり高い。
バリスタと同様、序盤はTP不足に陥る。SPが余ったら早々にコモンスキルの「TPブースト」を上げて、TP不足を解消したい。
盾は一部の軽い盾しか持てないため、ファランクスほど防御は堅くない。
(全ての盾を持つには、サブクラスでファランクスを選択し、「盾マスタリー」スキルを取得する必要あり)
攻撃スキルは大きく剣と槌に分かれる。両系統取るとSPが足りないため、どちらかを伸ばす感じになる。
剣は複数攻撃あり使い易いが、属性が斬属性一つしかない。
槌は単体攻撃メインで壊/氷の複合属性のため、汎用性は槌の方がある。
槌は一撃が重いものの、攻撃速度が遅く攻撃が外れる事が多いため、武器に鍛冶を施すなどで命中率をアップさせておきたい。(鍛冶はネイピア商会のメニューから実施する)
攻撃速度が遅いと、攻撃するまでに状態異常を受けてターンを無駄消費する事になるため、「ディバイドガード」でウォリアーをガードしたり、「予防の号令」で状態異常を防ぐなど、何らかのフォローをしたい。
槌スキルの「ナインスマッシュ」は1ターンで最大9回の攻撃回数が魅力で、今作のロマン砲の一つ。ただ、素の状態ではまず全弾命中しない。
アクセサリの「必中ゴーグル」装備やバリスタの「照明弾」をかけるなど何らかのフォローが必須。
法典を使ってAGIを上げるのも有効だ。
弱体化スキルの「ウルフハウル」は倍率は低いものの、地味に便利。
サブクラスはゾディアックが最もお奨め。「常在戦場」「特異点定理」「氷マスタリー」をMAXまで上げ、「狂戦士の誓い」+「エーテル圧縮」からの「フリーズンブロー」で驚異的なダメージをたたき出す。
フリーズンブロー型ウォリアーは、SPもそこまでかからず早期に完成するのも利点だ。
ナインスマッシュ型ウォリアーなら、バリスタのスキル「正射必中」で命中率のバフを上げるのがお奨めだ。
世界樹の迷宮シリーズの純戦士系クラスは、どちらかというと「ぱっとしない」印象だが、世界樹の迷宮IIIのウォリアーは文句無く強く、個人的に最強の職である。
クリア後要素・対裏ボス戦にも極めて強く、クリアが難しいという人には絶対のお奨め。
ファランクス
■一言で説明:「パーティーを防御で支えるタンク職」
■お奨め度:★★★★
(序盤は★★★/終盤~クリア後要素は★★★★★)
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★~(運用による)
■防御力:★★★★★
■最適位置:前衛(スキルによっては後衛も可)
■役割:支援(防御面)
■装備:剣・槍・盾・重鎧・軽鎧
■お奨めサブ:ショーグン・モンク・ビーストキング・シノビ
世界樹シリーズのパラディンに相当。
重鎧と全盾が装備可能で、タンクの役割を担う。
仕様としては明文化されていないが、このゲームの敵AIは、HPと防御が高いキャラを優先的に攻撃するらしく、ファランクスが目標にされる確率が高いため、いるだけでもタンクとして機能する。
物理防御と属性防御で一通りの防御スキルが揃っており、装備面と合わせると他職の1.5倍から3倍程度に堅くなるので、非常に死に難い。
ボス級の属性攻撃を食らっても、パーティー半壊の中で一人平然と立っている事も多々ある。
序盤は火力を最優先になるため、存在意義が微妙だが、中盤から終盤にかけて敵のダメージ量が跳ね上がってくると、ファランクスは存在感が増してくる。
特に最終盤やクリア後ボスでは、属性ガードが必須となる事や、強烈なダメージに耐えるため、ファランクス抜きではクリアが難しくなる。
「ブリッツリッター」や「ロングストライド」といった攻撃スキルはあるものの、STRの低さや物理バフスキルがないため、アタッカーとしての性能は期待出来ない。パーティーメンバーを守り、死なないように立ちまわるのが、ファランクスに課せられたミッションだ。
パーティーに一人入れておけばボス戦が格段に安定するが、メイン職で入れず、サブクラスで入れるという手もある。特にファランクスの「盾マスタリー」スキルは、クラス制限で盾が持てない職でも、サブクラスでスキルを1取れば盾が装備可能になる。
盾は装備品の中では防御力が高い優秀な防具なので、サブクラスで取るのは魅力的な職。
また、槍は後列からでも威力が減衰しないので、後列の防御が薄い職にサブクラスでファランクスと槍マスタリーを取らせて後ろから殴らせるのも面白い。
封じと大半の状態異常を解除する「リバイブ」も強い。複数個所の封じも一回のリバイブで全解除出来る。
サブクラスは何でもいいが、ガード以外の行動が出来ないターンもあり、暇な時間が余りない。ショーグンをサブで取り「食いしばり」で極力死なないようにしたり、生存の高さを活かしてモンクを取り、サブの回復役として「リザレクト」や「リフレッシュ」を使うのも有効だ。
デバフ役がいないなら、ビーストキングの「ドラミング」「ビーストロア」を取り、暇なターンに敵にデバフをかけるのもいいだろう。
シノビをサブで取って「ディバイドガード」でアタッカー二人を守ったり、前後2列を同時にガードするのも、ボス級の敵に手堅い戦略になる。
職業評価 中衛職
中衛職
中衛職は、ある程度の防御力や回避力とHPがあり、前衛でも戦える特性があるクラスが該当する。
中衛職は前列・後列どちらにでも配置する事が可能。
プリンス・プリンセス
■一言で説明:「号令でバフをかける何でも屋」
■お奨め度:★★★★
■対裏ボス評価:★★★★
■攻撃力:★★★~(運用による)
■防御力:★★★★(装備だけならファランクスと互角)
■最適位置:前衛・後衛どちらでも可
■役割:支援
■装備:剣・突剣・盾・重鎧・軽鎧
■お奨めサブ:ウォリアー・パイレーツ・シノビ
シリーズ過去作のバードの性能を引き継いだ支援職。
VITとLUCが比較的高く、職業特性でTPが回復し易い。
重鎧と全盾が装備可能だが、本人の能力値はアベレージタイプで、武器等で殴れるスキルがないものの、オイル付与かアームズ系スキルをかけてからの「エミットウェポン」が強い。
(エミットウェポンは単体ではダメージが出ないため、発射台側のエーテル圧縮と組み合わせるなど工夫が必要。)
エミットウェポンは、序盤から終盤まではダメージソースになるものの、クリア後ボス敵級にはやや火力不足か。
各種号令スキルをかけるのも主な役割となる。特に「予防の号令」は状態異常をしてくる敵にかなり有効。「予防の号令」を取るためだけにサブクラスでプリン(セ)スを取る価値がある。
但し、敵のしてくるスタンと封じ攻撃は、「予防の号令」でも防げない。
号令は3ターン(かけたターンは除外のため実質的には4ターン)しか持たないため、ボス戦の長期戦では号令を張り続けるのに忙しく、自分が攻撃する暇が余りない。
メインのプリン(セ)スを一人、サブクラスでプリン(セ)スを一人にするなど複数体制でプリン(セ)スのスキルを運用するのも有効だろう。
スキル「キングスマーチ」は、HP回復とダメージが相殺するので、ダメージゾーン対策になる。
LUCが意外に高く、封じ・状態異常のばら撒き役が出来る。
戦闘から逃走確率も高い。
アームズ系スキルは、ミストアイテムの対属性効果を打ち消すので注意。
行動順を変える「クイックオーダー」も便利だが、バグがあるのでこちらも注意が必要。
サブクラスは色々な取り方がある。一見、何でも出来そうな万能タイプに見えるが、根本的にSTRが伸びずアタッカー適正は高くない。
敢えてやらせるなら、LUCの高さを活かし状態異常や封じスキルがあるウォリアーやパイレーツを取るのがいいだろう。
他にも、サブクラスでシノビを取り号令を2列同時にかけられるようにするなどの運用もお奨めだ。
パイレーツ
■一言で説明:「ボス戦に欠かせない弱体化のスペシャリスト」
■お奨め度:★★★★
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★~(運用による)
■防御力:★★
■最適位置:前衛・後衛どちらでも可
■役割:アタッカー/支援
■装備:突剣・銃・軽鎧・服
■お奨めサブ:ファランクス・ショーグン
突剣と銃が持てる軽戦士タイプ。
頭封じ・状態異常・弱体化・リミットゲージ上昇と、スキルは非常に優秀。
特に弱体化スキルの「イーグルアイ」は、ボス級の敵と戦う際に是非欲しいスキル。
基本的には、他メンバーの攻撃をトリガーにした追撃(チェイス)がメインになり、パイレーツを前提にしたパーティー構成にする必要がある。
運用が噛み合った時の爆発力はあると思うが、単体で使っても強さを実感しづらく、やや上級者向けの職業と言える。
追撃タイプの攻撃スキルを所持。物理3属性と炎氷雷3属性全てに追撃が出来る。
「チェイススラスト」はプリン(セ)スの突剣、シノビの「忍法 含針」、バリスタの攻撃全てに追撃が出来る。
チェイス系をメインと考えると、上位互換のショーグンがいるため、やや辛い。チェイス以外に強みを見出したい。
前衛に出すにはHPや防御に不安があるが、突剣メインだと前列に出ざるを得ない。
銃メインなら攻撃が減衰しないため後列に置ける。
銃の追撃は「チェイスフレイム」等の3属性になる。
銃の追撃では、ゾディアックの星術や、鍛冶の属性付与、オイル、プリン(セ)スのアームズ系スキルにも追撃が可能。
サブクラスは、ファランクスを取って「盾マスタリー」「パリィ」「マテリアルパリィ」で防御を強化するか、ショーグンで火力を確保しつつ「食いしばり」で死なないようにする手もある。
スキルが優秀な反面、本人のLUCがそれほど秀でてないのがネックで、ステータスとスキルが噛み合っていない。
そのためメインで使うよりも、例えば「メインがシノビで、サブクラスがパイレーツ」といったように、サブ側でパイレーツスキルを取るほうが適している。
但し、クリア後要素も含めたこのゲームにおけるパーティーの構成は非常に難しく、メインをパイレーツにするケースも多々あると思う。
モンク
■一言で説明:「回復系スキルを一手に担うパーティーの要」
■お奨め度:★★★★★
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★~(運用による)
■防御力:★★
■最適位置:前衛・後衛どちらでも可
■役割:回復/アタッカー
■装備:鎚・軽鎧・服
■お奨めサブ:ファランクス・ゾディアック・プリン(セ)ス・シノビ
世界樹シリーズのメディックに相当するクラス。
バランスタイプの能力で、TECが高くTPが多くAGIもそこそこ高い。
回復系スキルを一手に引き受ける。「パーティーヒール」の全体回復に加えて、「リザレクト」「バインドリカバリ」「リフレッシュ」の三種の神器を持つため、パーティーに一人は必要。
サブクラスのモンクの場合、固有スキル「錬気の法」がなく回復量が著しく下がる。
パーティー半壊時の立て直し能力は、やはりメインモンクが秀でている。
「リザレクト」はMAXレベルまで取ると復活時にHPが最大回復するため、アイテムの「ネクタルⅡ」よりも回復量が多い。特に終盤やクリア後要素を考えると、「リザレクト」は最大レベルまで上げるべきだろう。
メインモンクの場合、回復系スキルを取ってもSPが余るため、サブクラス側のスキルにSPを多く割り振れる。とはいえ、ステータス的にアタッカーとしての性能は心許ない。また職業制限で重装備が出来ないため、打たれ弱い弱点がある。
(「壊炎拳」「暗黒拳」「カウンター」等の素手攻撃スキルもあるが、自分はモンクをアタッカーとして一度も使ったことがない。)
モンクが死ぬと回復や状態異常解除、リザレクトに支障が出るため、出来るだけ後列に置いて長生きさせたい。
ダメージゾーン減少スキル「火渡りの行」があるが、ファーマーの「アメニモマケズ」の方が優秀。
サブクラスは、頭封じや状態異常一発でパーティーが機能不全に陥るため、「リバイブ」目当てでファランクスを取るのは有効だ。
高いTECとTPを生かし、ゾディアックを取って星術で攻撃したり、プリン(セ)スを取って号令等でサポートを手厚くする運用もお奨め。パーティー全体で2体のプリン(セ)スがいると、選択肢が広がる。
他には、サブクラスでシノビを取り陽炎や分身を出した場合、分身側が死ぬとモンクの「血返しの法」(味方が戦闘不能になるとTPが回復)が発動するため、シナジーがある。
シノビ
■一言で説明:「分身と多元抜刀で攻めるテクニカルアタッカー」
■お奨め度:★★★(やや上級者向け)
(序盤は★/終盤~クリア後要素は★★★★)
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★~(運用による)
■防御力:★★(回避込み)
■最適位置:前衛・後衛どちらでも可
■役割:アタッカー/支援
■装備:刀・服
■お奨めサブ:パイレーツ・ウォリアー・ファーマー・ショーグン
『世界樹の迷宮IV 伝承の巨神』のナイトシーカーに似た性能だが、あちらよりも扱い方が難しい。
クセのあるスキルが多く、SPの振り方や運用には、かなりの試行錯誤が必要。
アタッカーとして使う場合、非常にテクニカルな運用が求められる一方、後述する「分身」という特性があるため、気軽にサブ等で扱う事も可能となっており、一際異彩を放つクラスだと言える。
STRがそれほど伸びないため、普通に使うと一発毎のダメージは低い。
HPと防御も低いため直ぐ死ぬ。回避を上げても、死ぬ時は毎回一撃死。
序盤はダメージも碌に通らず、死んでばかりとお荷物になりやすいが、大器晩成型のため、我慢して育てる必要がある。
個人的には、コモンスキル「HPブースト」をカンストしてからがようやくスタート地点という感じがする。
序盤は特に辛いため、使うなら大航海クエストで大王ペンギンでのレベル上げが可能になってからシノビを作成し、一気にレベルを上げた方が楽かもしれない。
「潜伏」を高レベルにして、前衛で回避タンクのような役割も可能だが、一発食らうと持たないため、過信は禁物だ。
「忍法 雲隠」は回避力が高いが、かけ直すと毎回HPが半減するので、やや使い辛い。
固有スキル「煙りの末」でスキルの消費TPが減るのが最大の特徴で、長時間探索やボス戦に強い。サブクラス側のスキルにもTP減少が適用される。
「煙りの末」の効果は、後列からもダメージが減衰しなくなる事にもある。隊列は出来るだけ後列に置いた方が長生きするだろう。
もう一つの特徴は、スキル「忍法 分身」でパーティー6人目の枠にもう一人キャラが出せる事。分身は自分で操作出来る。単純に頭数が増えるため、アイテムの使用も含めて行動回数が増えるのが利点。
「忍法 陽炎」との違いは、陽炎は操作出来ないが、分身は操作出来る点等が異なる。
分身を使うと、その時点のHPとTPが半分になり、戦闘後はHPとスキル消費した分を差し引いたTPは元に戻る。
分身はサブクラスでシノビを取っても出すことが可能なので、サブシノビで人数を1枠増やすという事は常に選択肢に入る。
分身は6人目の枠を使用するので、同じようなスキルを持つビーストキングやアンドロとは、やや相性が悪い。
分身を前提とした超火力スキル「多元抜刀」があるが、分身した人数によって攻撃倍率が上がるため、パーティーの人数を絞る必要がある諸刃の刃となる。最少人数でボス戦に挑み、短いターンで最大火力を出す、という運用になるが、頭数が少ない分フォローも効きづらい。
果たして使うかどうかはプレイヤー次第である。
「忍法 含針」の睡眠、「忍法 撒菱」の毒罠は便利だが、雑魚専の上、格下相手には物理でオート戦闘させる方が早いため、主力にはし辛い。
状態異常はゲームの仕様上、直ぐに解除され、累積耐性も付くため、メリットが薄い。
戦闘中に逃走し、最寄の階段か樹海磁軸に戻るスキル「遁走の術」もあるが、普通の逃走の確率も高い。
サブクラスは、煙りの末と分身があるのでほぼどんなクラスでも何らかのメリットがある。
ステータスを活かすなら、パイレーツやウォリアーがお奨め。「インザダーク」「ハンギング」や「スタンアタック」「アームブレイカー」は何れも優秀な状態異常、封じスキル。後列から本体と分身が「ミリオンスラスト」で削ったり、TP1で「ナインスマッシュ」を連発して火力を底上げしたい。
他にも、サブクラスでファーマーを取り、「煙りの末」で「二毛作」の消費TPを少なくしたり、サブクラスでショーグンを取って「分身」から「介錯」を使い「血染めの朱槍」の攻撃力を無理やり上げる運用もある。
ある理由から、対裏ボス能力は非常に優秀。裏ボスが倒せないという人は使ってみる事をお奨めする。
ファーマー
■一言で説明:「採集と探索が得意の支援職」
■お奨め度:★★
(序盤は★★★★/終盤~クリア後要素は★)
■対裏ボス評価:★
■攻撃力:★★~(運用による)
■防御力:★★
■最適位置:前衛・後衛どちらでも可
■役割:支援/探索
■装備:槍(農具限定)・軽鎧・服
■お奨めサブ:ウォリアー・シノビ・パイレーツ
採集と探索のスペシャリスト。
実質的な金策要員。ファーマーがいるかいないかで、金策の効率がかなり違ってくる。
TP回復アイテム「アムリタ」の素材を採取するためにも採集係が必要になる。ファーマースキル「収穫マスター」だけで採集系3種全ての数値を伸ばせる。
更に、採集系の実行回数が減った場合、回復させるスキル「二毛作」もある。二毛作はレベルを上げると実行回数が1ずつ採集の回復量が増えるイメージ。
なので、一気に回復させようとすると結構SPがいる。
探索用の便利スキルも多数持っている。街に戻るスキル「帰宅マスター」があるので、「アリアドネの糸」要らず。序盤は金が不足するので、糸の出費がかからないのは大きい。
ダメージゾーンとぬかるみを完全無効化する「アメニモマケズ」もあり、探索がかなり容易になる。
ぬかるみによる移動減少は、F.O.Eが配置されているダンジョンで危険になりがちなので、利用価値が高い。
エンカウント率を0にするスキル「安全歩行」もある。
ステータスが低く戦闘はやや苦手。武器は農具しか使えないが、農具自体はそこそこ強い。
アタッカーとしての適正はないが、(槍以外の)農具で攻撃する場合は前衛に出ざるを得ない。アタッカーとして運用したいなら、サブクラス側で何らかの武器マスタリースキルを取るべきだろう。
サブクラスは、LUCの高さを活かして状態異常か封じをばら撒く役が無難か。
ウォリアーをサブで取って「アームブレイカー」での封じや「クラッシュブロー」でスタンを狙い、暇な時は「ウルフハウル」でデバフをかける。
シノビやパイレーツでも同様だ。
強みである金策については大航海クエスト「勝利の塔」で大王ペンギンを倒し続ければ、ドロップアイテムを売ることで、あっという間に数10万単位で金が貯まるため、それほど苦労はしない。
また、F.O.Eは序盤は脅威だが終盤はオート戦闘で倒せる雑魚なので、そこまでぬかるみに神経質になる事はなくなる。
総じて、採集スキルによる金策やぬかるみ無効、帰宅マスター等の序盤に有用なスキルを多数持っているものの、終盤はそこまで必要ではないため重要度は下がる。序盤に上手く使いたい職業だ。
職業評価 後衛職
後衛職
後衛職は、防御やHPが低いクラスで、死なないためにパーティーの後列に配置したい。
ゾディアック
■一言で説明:「エーテル圧縮で攻める属性攻撃の専門家」
■お奨め度:★★★★★
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★★~(運用による)
■防御力:★
■最適位置:後衛
■役割:属性アタッカー
■装備:服
■お奨めサブ:ウォリアー・バリスタ・ファランクス
世界樹シリーズのアルケミストやルーンマスターに相当。
星術で3色属性攻撃を担当する。高いTECと豊富なTPが特徴。
「エーテルマスター」「エーテル圧縮」「特異点定理」は星術スキル以外でも3色属性さえ付けば何でもダメージが乗るという今作のぶっ壊れスキル。
チャージ系スキルに関しても、ウォリアーの「チャージ」よりもゾディアックの「エーテル圧縮」の方が倍率が高い。
この職の使いやすさと強さは、正に「圧縮ゲー」と呼べるもの。メインにサブにと、使い所を選ばず強い。
特にウォリアーやバリスタといったアタッカー職がサブクラスでゾディアックを取ると非常に強いキャラクターが出来る。
また、メインゾディの場合、STRが低くベースダメージが低いため、基本的な物理ダメージは余り出ない。
例えばメインでゾディアック、サブクラスでファランクスを取り、「圧縮ブリッツリッター」型ゾディにすると、ダメージが低すぎ、終盤のボス敵にはダメージレースで追い付けない。
更に、ゾディアックというか、属性攻撃メインの明確な弱点として、このゲームでは、バフ/デバフの大半が物理攻撃に関係しているという事がある。
(例:「常在戦場」「狂戦士の誓い」「攻撃の号令」「ブレイバント」「イーグルアイ」「ドラミング」)
そのため、属性攻撃に対しても乗るバフ/デバフが限られている。
(例:「突撃陣形」「ウルフハウル」など)
これは、アタッカーとしてのダメージ不足につながり、クリア後ボスなどの最終局面では、どれだけバフ/デバフを乗せられるかの勝負になるため、顕著な弱点になり得る。
この事から、物理属性+属性攻撃の「複合属性」攻撃スキル(例:「フリーズンブロー」等)が、このゲームでは(両属性のバフが乗るため)非常に強くなっている。
この弱点を克服するスキルが後述する「メテオ」になる。
コモンスキル「TPブースト」を取らなくても普通にTPが高くなるのは利点。
エーテル圧縮は武器(またはオイルやアームズスキル)で3色属性(炎・氷・雷)が付いていれば通常攻撃にもダメージ倍率が乗る。
ファランクスと同様、敵の属性攻撃を完全ガードするスキルの「3色先見術」を持つ。ボス級敵やクリア後要素を考えると非常に有用なスキルだが、SPがかなり重いためスキルの割り振りはよく考えたい。
逆に考えると、ファランクスが(サブも含めて)いないパーティーでは、ゾディアックが一人は必須である。
サブクラスの一例としては、サブ側でウォリアーを取り、「狂戦士の誓い」と「チャージ」からの高火力「メテオ」を撃つのは有名な方法だ。
(メテオは純粋な壊属性であり、ゾディアックのスキル中では数少ない物理バフが乗る攻撃スキル。その代わり、「エーテルマスター」と「エーテル圧縮」がバフとして乗らない。)
サブでバリスタを取り、「ダブルアクション」から星術を2回発動したり、後列から弩で「エーテル圧縮」からの「3色バラージ」を撃つ運用が考えられる。
また、サブでファランクスを取り、「ブリッツリッター」を「エーテル圧縮」して撃つ「圧縮ブリッツ」というやり方もある。
圧縮ブリッツに必要なSPは少なく済むため、序盤の攻撃手段としてはお奨め。但し、狂戦士+チャージメテオほどの瞬間的なダメージは出せない。
ビーストキング
■一言で説明:「デバフを撒くのが得意なデバッファー」
■お奨め度:★★★(やや上級者向け)
■対裏ボス評価:★★★★★
■攻撃力:★★★~(運用による)
■防御力:★★
■最適位置:後衛
■役割:支援/デバッファー
■装備:槍・盾(一部)・服
■お奨めサブ:プリン(セ)ス・モンク
戦闘中にビーストを召喚し、戦わせる。
ビースト召喚(モンスター招来)は6人目の枠に入って戦う。
一見サマナーに見えるが、実態はデバフばら撒き要員。
召喚したビーストによって封じや状態異常を敵にかける。
単純な6人目の枠としての戦力増加と、デバフを敵にかける事が主な役割。
戦闘後、召喚したビーストはいなくなるため、戦闘の都度、召喚する必要がある。
ビースト召喚はTPが多くかかるが、「ビースト帰還」でビーストを戻す事でTPを回収出来る。PT6人目の枠を召喚で使用するので、分身のあるシノビとは相性が悪い。
2種類の優秀な弱体化スキル「ビーストロア」と「ドラミング」を持つ。
弱体化スキルはビーストを召喚せずとも使えるため、他職のサブクラスでビーストキングを取らせるのも有効。
隊列はビーストを前列に出したい事と、槍が持てるため敢えて前に出る必要がなく、後列に配置するのが無難だろう。
サブクラスは、SPに余裕がない事と、ビーストを出した後で暇になりがちのため、それらをフォロー出来るクラスにしたい。一例としてはプリン(セ)スをサブにして暇な時に号令を出したり、モンクでサブの回復役をさせるなどが考えられる。
バリスタ
■一言で説明:「アンバランスな能力で扱いが難しいボス特攻アタッカー」
■お奨め度:★★★(やや上級者向け)
■対裏ボス評価:★★★★
■攻撃力:★★★★★
■防御力:★★
■最適位置:後衛(スキルによっては前衛)
■役割:アタッカー
■装備:弩・軽鎧・服
■お奨めサブ:ウォリアー・ゾディアック
世界樹シリーズのレンジャーに相当する弓職だが、従来のイメージとはかけ離れ、実質的には超火力アタッカーと言える。
STRのステータスの高さに加えて事実上のボス特攻スキル「ジャイアントキル」も相まり、全職中トップクラスの攻撃力を持つ。
武器の弩は後列からでも威力が減衰しないので、基本的には後衛で使って問題ない。但し、前列限定で火力が上がるスキル「前陣迫撃砲術」があるため、問題が難しくなっている。
「前陣迫撃砲術」は単体高火力だが命中率が悪い。また、前列に出ないとダメージが出せないため、ファランクスの「ディバイドガード」などでサポートが必須。
ウォリアーがサブクラスでバリスタのスキルを取り、前陣迫撃砲術メインで前衛で使うのもありだが、どちらにせよ「照明弾」のスキル等で命中率を上げる必要がある。
HP不足と防御不足の他にも、終盤までTPの枯渇に悩む事になる。
コモンスキルの「TPブースト」を伸ばしてTP不足を補いたい。
「ダブルアクション」は単体攻撃スキルのみ対象だが、攻撃ヒット数が伸びるため、「ヘビーショット」「高速徹甲弾」「前陣迫撃砲術」等と合わせて使いたい。
「ダブルアクション」は、単発の攻撃ならリミットスキルにも反応するので、リミットスキルの発射は極力バリスタに実行させたい。
HPと防御が薄いので後衛に置いて戦いたいが、前列限定の高火力スキル「前陣迫撃砲術」を使うため前列に置くと死にやすいというジレンマが、最後まで付きまとう。
先制率を高める「アンブッシュ」は中盤までは優秀だが、終盤~クリア後要素では余り意味が無いため、取ってもSPの無駄使いになる。
LUCはそれなりのステータスだが、状態異常スキルの「発煙弾」もあり、場合によっては使ってもいいだろう。
弓職の割りにAGIが低く、攻撃が外れる事が多いため、「正射必中」「照明弾」等のスキルで命中率を上げた方が安定する。ネイピア商会の鍛冶メニューからも武器の命中率を上げておきたい。
サブクラスは、アタッカーとしての性能を伸ばすのが無難だろう。一例としては、ウォリアーやゾディアックを取って、「チャージ」や「エーテル圧縮」からの攻撃でダメージを伸ばす。
元来、世界樹の迷宮シリーズの弓職(銃職)と言えば、伝統的に『強職枠』なのだが、今作のバリスタは非常にアンバランスなステータスや職業特性のため、運用が難しい。
嵌れば強いと思うが、自分は扱いきれなかった。
他の世界樹シリーズでは、ラスボス戦でも必ずガンナーやスナイパーといった弓職・銃職を使ってきたのに、世界樹の迷宮IIIでは使わなかった。
アタッカーとしてはバリスタよりもウォリアーを使う方が無難だと思うが、敢えてバリスタを選ぶのなら、何らかの強みを見出したい。
隠し職業
ショーグン
■お奨め度:★★★★
■対裏ボス評価:★★★★
■攻撃力:★★★★~(運用による)
■防御力:★
■最適位置:前衛
■役割:アタッカー
■装備:刀・服
■お奨めサブ:ウォリアー・ファランクス
初期は使用不可。メインストーリーを『海都側』で進め、ミッション「巨兵ゲートキーパーを討て!」をクリア後、元老院にミッション報告をすると使用可能になる。
STRとAGIが高いが、VITが低く装備が服しか着れないため、防御が心許ない。
職固有スキル「弐の太刀」で両手に武器が持てる。
味方の攻撃に全チェイスする「一騎当千」や、味方に攻撃指示する「乱れ竜の陣」等、メンバーとの連携がメイン。
パイレーツの上位互換的な職業で、火力に全振りしたような特性を持つ。
パーティー全体をショーグンを中心にして構成すると強いが、単体で機能させることが難しいため上級者向けのクラスと言えるかもしれない。
サブクラスは、ウォリアーを取って「狂戦士の誓い」+「チャージ」で攻撃力を上げる方法が一例。
サブでファランクスを取り、「盾マスタリー」「パリィ」「マテリアルパリィ」「決死の防壁」「リバイブ」で防御を固めるのも手堅い。「槍マスタリー」を取って槍を装備すれば、後列からの攻撃が可能になる。
アンドロ
初期は使用不可。メインストーリーを『深都側』で進め、ミッション「巨兵ゲートキーパーを護れ!」をクリア後、深王にミッション報告をすると使用可能になる。
今作で使用していないので詳しくは不明。
筆者のクリア後要素のメインパーティー
ご参考に、筆者のプレイ時のクリア後要素のメインパーティーは以下です。
実際にクリア後要素ボス(裏ボス)を倒したパーティーです。
■前列:|ウォリLV99|ウォリLV93|シノビLV93|
■後列:|ファラLV76|モンクLV84|
※ウォリアーのサブクラスはゾディアック
※シノビのサブクラスはパイレーツ
※ファランクスのサブクラスはビーストキング
※モンクのサブクラスはプリンセス
裏ボスの倒し方については、こちらの記事の記事末に記しています。
ネタバレ要素がありますので、未クリアの方はご注意下さい。
※個人の知識や印象を記載したため、間違っている可能性があります。
閲覧の際はご了承下さい。