近代バトロワがもたらしたゲーム界の歪み
どうも、Nowkrayです。
実は次の記事は、新作バトロワ「blood hunt」の紹介と攻略を載せた記事を書くつもりでした…が、
当のbloodhuntはリリース一週間でチーターが溢れかえり希望のないゲームになってしまったのでこの記事を書いたわけです。
チーター問題、格差マッチ、人口問題…いろいろありますが切り込んでいこうと思います。
バトロワというスタイルが生み出した歪み
バトロワは多ければ120人ぐらい、少なくても40人ぐらいのプレイヤーが争い、最後まで生き残ったたった1人(チーム戦の場合は多くて4人程度)だけが勝者になります。
はっきり言って多すぎます。従来のゲームだとトップクラスに多かったバトルフィールドシリーズですら64人です。もちろんこんなに人口を集めるのが大変なのですが、最大人数を前提にゲームを設計するので人が集まらなければゲームバランスが悪いゲームになるのは避けられません。
バトルフィールドシリーズは途中参加、途中退出が自由なゲーム性なので大した問題にはならないのですが。バトロワは途中参加できないので同じ人数でも人口問題が顕著に出てきます。やられた人は復活できず次のゲームにお行くしかない=即座にまた大人数が必要になるのでなおさらです。
結果、大多数のゲームは想定より少人数で開始しバランスが悪いゲームになるorゲームが始まるまでに非常に長い待ち時間を必要とする羽目になります。
また、最後に残った1チームしか勝者になれないのは、それ自体は問題ではないのですが、大人数と組み合わさると致命的な歪みを生みます。それはゲームをプレイする人数に対して勝者が少なすぎることです。
40人以上他のプレイヤーが集まるんです。そりゃ並大抵のプレイヤーにとって自分より強い相手が誰か一人ぐらいはいるでしょう。
結果、多くのプレイヤーにとってバトロワはほぼ勝てないゲームです。
勝てないゲームであることは問題ないのですが、それに報酬が加わるとチーターを生みます。
所謂ランクマッチシステムを導入すれば、勝てるプレイヤーの数は増えるのではないかという考えもあります。確かにそれは間違いではないですが、必要人数が多すぎて同じ実力の人が同じ時間に40~120人も集まるかという問題があり、少人数開始or長時間待ち時間の問題がさらに悪化します。
F2Pが生み出した歪み
所謂基本無料ってやつです。誰でも気軽に始められるので、参入障壁という観点だけを見るならいいことではあるのかもしれません。前述の通り、バトロワは非常に多くの人口がいないとゲームが成立しなくなる問題を抱えているので、その解決策として多くのゲームがこれを採用しています。
ただ、チート対策においては話が別です。タダで出来るということはBANされても失うのはゲーム内のアイテムだけです。結果チートが蔓延し放題なのは皆さんもご存じのとおりです。
有料ゲームならこうはいきません。BANされたらゲームの料金を失いますからね。それでもチーター0とはいきませんが。
また勝利に報酬が付くとチートは増えます。報酬はみんなほしいので、勝つ為にチートを使う人は多かれ少なかれ出てきますが、ここで先述の、多くのプレイヤーにとってバトロワはほぼ勝てないという問題がより多くのチーターを生み出します。チートを使わないと報酬を手に入れられない人口が多すぎるんです。そしてそれはユーザーのレベルが低いという意味ではなく。バトロワというシステムによって引き起こされているのです。
悪いことは続くもので、試合の人数が多いことはチーターがゲーム全体に及ぼす影響を甚大化させます。勝つプレイヤー程終盤まで生き残り、数多くのプレイヤーと対峙します。チーターはほぼ勝つので、数多くのプレイヤーがチーターと対峙して理不尽な死を迎えることになります。
またこれはチーターとは別に、無料でアカウントを作り直せるので、ランクマッチシステムが機能しなくなります。強いプレイヤーは強いプレイヤー同士戦うより、無料でアカウントを作り直して新米プレイヤーを狩れば楽に勝てますからね。
問題群はなぜ解決しないのか
実はこれらの問題はバトロワ界の火付け役PUBGとその後続のFORTNITEの時点で既に露呈していた問題です。
にもかかわらず後続のゲームでもこれらの問題は一向に解決の兆しを見せません。
何故無料じゃないといけないのか。
何故チーターによく遭うのか。
何故チートを使いたがる人が多いのか。
それらの原因は人数が多すぎることにあります。
ならどうして企業は少人数のゲームを作ろうとしないのか、少人数対戦のゲームは売れないのか。
それは敗因が自分になるからです。大人数なら、自分より強いプレイヤーがいるのは当たり前、それを言い訳にして、勝てない自分を正当化する。怠慢なプレイヤーが多すぎる。
実力を競うゲームを、怠慢の拠り所にするプレイヤーが増えすぎたのです。
格ゲーが衰退したのも、これが理由です。1VS1には、言い訳の余地はどこにもありません。
なので、私から言いたいことは一つ。言葉は汚いですが、あえてはっきり言います。
実力磨く気ないやつはソシャゲに帰れ!!
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