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会社員しながらの初連載を終えた雑感


この度マイナーCP同人マンから漫画家にジョブチェンジしました。あびと申します。

捨てる紙、拾う春/三河尻あび

くたびれおじさん×押せ押せワンコDKのほのぼのご飯BLです。興味のある方は↑のリンクを見てみてね)

趣味の同人誌を描いていたら、担当編集さんにお声がけをいただき、あれよあれよと商業BL漫画を連載させていただける運びとなったのが2023年の春先。

現在2024年残暑。全6話の連載を終え、執筆を通して感じたことを備忘録的に記録します。



描き手の状況

平日:契約社員。10時出社、19時退勤。通勤片道1時間。出社前の30分と帰宅後の3時間くらいは原稿できる

土日:特に用事がなければ8時間くらい作業できる

作業環境:スマホのメモ帳(プロット)、紙切れ(ネーム)、液タブとCLIP STUDIO(下書き以降)

ちなみに前回の記事(https://note.com/gameobera7/n/nb02720ae548a?sub_rt=share_pb)から転職してます。給料はゴリゴリ下がったけど自由時間と心のゆとりが増えました。そのおかげで同人誌を描けたし今回連載のお声がかかったとも言えます。

平日のタイムスケジュールを画像にするとこんな感じ

睡眠より仕事してる時間のが長いっておかしいよ人類

↑はだいぶ理想的な時間運びで、大体はシャワーや運動やYouTubeや不眠のおかげで4~6時間睡眠が続くことになります。

執筆ペース:2ヶ月間で30P~。ネーム・下書き・仕上げなど工程ごとに担当さんのチェックと直しが入るので、2ヶ月まるまる作業できるわけではない。
アシスタントさんは雇わず一人で執筆。

しんどかったこと

インプットや遊びの時間が取れない

平日も休日も、生活以外の時間はすべて原稿。なんなら昼間の仕事中もこっそりネーム描いてた。
一番ページ数が多い月はかなりしんどく、(こんな状況の人間が描いた漫画、面白いわけないだろ…)と思いながら描いていた。

ただインプットに関しては、通勤電車でいくらでも映画ドラマアニメを見られるはずなのに心がしんどすぎてずっと大好きなお笑いと実況を見ていました。ここは甘え。

リアクションが見えない

Xに漫画を投げて即リアクションを頂けるような同人活動と違い、商業作品は周りの反応がうかがえないまま90Pくらい執筆するスケジュールとなりました。同人誌制作でも頻発する「これ本当に面白いのか」という自問自答が続きます。

よかったこと

自分がどれだけ頑張れるか分かった

「フルタイムで勤務しながら一年で200Pの漫画を描いた」という経験は何事にも代えがたい財産になりました。私はこのくらいは頑張れる人間らしい。

親孝行できた(気がする)

かなりダラダラしている期間が長く、親に心配をかけていたので「漫画の連載」という分かりやすい成果が残せたことが嬉しかったです。
漫画を描く上で、フリーター期間のインプットやバイト経験なども地味に身を結んでいて面白い。人生わかりませんね…


まとめ

しんどかったことにかなり厚みが出てしまいましたが、終わってみればとてもいい経験でした。リアクションや感想もたくさん頂けましたし!!!読んでくださった皆様、本当にありがとうございます!!!!!
よかったことを全部書き始めると自慢っぽくなってしまうので控えめにさせていただきます。

なんでこんなことを急に発信したかと言いますと、現在割とわかりやすく人生の岐路に立たされておりまして、また環境が大きく変わりそうなので「この時期こんなこと考えてたな」と後で見返せるようにという個人的なまとめでした。
どこかの誰かの参考になったらうれしいです。

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