ゲームの思い出:ポケットモンスター赤緑 その5
イーブイを何に進化させよう?
今でこそイーブイは当たり前のように複数匹捕まえることが出来るが、初代ポケモン、ポケットモンスター赤緑では一匹しか手に入らなかった。
一匹しか手に入らない上3種類の進化形態があるので僕達は何に進化させるのか悩んだ。
当時僕達の中で最強と言われていたのはサンダースだった。次にシャワーズ、そしてブースターの順である。
ブースターはこの三種類の中では最もこうげきが高くなる。しかし、尽くステータスに見合った技を覚えないポケモンだった。初代ポケモンでは、技ごとにこうげき、とくしゅの値を参照するのではなく、タイプごとに値を参照する。
ノーマルタイプなら物理技なのでこうげきの値を参照する、ほのおタイプの場合は特殊技なのでとくしゅを参照、といった具合だ。
この仕様は当時知らない人が多かったが、本気で対戦をやり始めると気がつく事であり、重要なことだった。
ブースターは一番弱い、とされていたが人気はあった。イーブイをそのまま進化させたような見た目で、モフモフしていた。単純に可愛かった。
変わりにサンダースは強いけど見た目がイマイチなんて言われていた。
僕はサンダースが一番好きだった。
タマムシシティを探索し、初めてイーブイを手に入れたとき、僕は悩まずにサンダースに進化させた。
単純にカッコいいと思ったし、でんきタイプがパーティにいなかったことと、以前クチバジムで手に入れた10まんボルトが使わずにパソコンのボックスで腐っていたのでそれを使いたかったからだ。
サンダースは最速クラスのすばやさを持っていて、相手ポケモンをマヒさせる役として非常に優秀だった。
サンダースはポケットモンスター赤緑ではマルマイン、ミュウツー、プテラ以外の全てポケモンよりすばやさが高くなる。
更に当時は、僕達の中で秘伝とされていた限界突破により僕の育てたサンダースは下手なマルマインより素早く、最速を持って敵ポケモンをマヒにしていた。
マヒしたポケモンは同レベル帯のポケモンと戦う場合、もうほぼ先手を取れなくなってしまい、50%の確率でそのターン動けなくなる。
初代ポケモンではふぶきが強かったとよく言われる。
実際にものすごく強いのだが、当時僕達の周りの対戦環境ではかげぶんしんを積むことが基本行動になっていたので、採用されないことも多かった。当たらなければどうと言うことはないと言うわけである。
なので、ふぶきなられいとうビームの方が採用されやすかった。
かみなり、ハイドロポンプ等の高威力低命中のわざも同じ理由で採用されにくかった。
そういう環境だったので、先手ででんきわざが効くポケモンには、でんじはでマヒさせるのが重要だった。
かげぶんしんを積む前にマヒにすることでその後格段に有利になる。
ポケモンの道具が存在しない初代ポケモンにおいて、相手の行動を制限出来る自然に治らない状態異常はとにかく強かった。
もっとも、当時はレベル100同士の戦いが基本だったので、レベル100まで上げていれば初撃一撃でやられることも少なかったというのもあるのだけど。
僕のサンダースは多分、個体値がかなり高いものだったのだと思う。
何百匹と人が育てたポケモンと戦ったが、すばやさを超えられたことは一度も無かった。
相手がサイドンなどの地面タイプだった場合も飛行タイプに入れ替えてしまえばそれで事足りた。対戦で使える岩タイプ唯一と言っていいくらいのわざ、いわなだれを交代を読んで置いてくる奴なんてほぼいなかったので飛行タイプに入れ替えしまえばよかった。
さて、ここで限界突破について話しておこうと思う。
限界突破とは、レベル100まで育てたポケモンを更に強化する方法だ。
ポケモンをレベル100まで育て、そのポケモンを更に戦わせる。四天王を10周位したあと、パソコンのボックスに預けると能力値が上がっているのだ。
この事にはじめて気がついた時はテンションが上がった。
……ポケモンに詳しい方ならこの現象がどういう事なのかもうわかっていることだろう。
ポケモンには俗に3値と呼ばれるものがある。
ポケモンの種類ごとに定められた、種族値。
ポケモンの個体毎の能力を表す、個体値。
そしてそのポケモン自体の努力を示す、努力値。
この3つの数値がポケモンのステータスを決めている。
種族値、個体値は変更する手段はないのだが、努力値は相手のポケモンを倒せばそのポケモンに応じたステータスの努力値が加算されていくようになっている。努力値が増えればそれだけ能力も高くなっていく。
この値の差が、後に語ることになる、レベル100のバグを使ったポケモン達との決定的な差となってあらわれるのである。
さて、この限界突破。なんてことはない、この努力値での上昇分をパソコンのボックスに入れる事で再計算しているだけである。
しかし、そんな事を知らなかった僕たちは研究を続けた。
最初はただ経験値を稼げばこの現象が発生すると思っていた。
そのうち、経験値では無く、倒した敵のポケモンに応じて様々な能力値が上がることがわかった。
ふしぎなアメでレベルを上げたときと経験値を稼いでレベルを上げたときの能力値上昇の差から、経験値では無く戦闘回数、なら少ない経験値でレベルを上げるとどうなるか……戦闘回数では無く相手のポケモンを倒した数、と研究は進んだ。
当時の僕たちの結論は、ポケモンにはそれぞれそのポケモンが倒したポケモンの数が記録されていて、それに応じてステータスが強化されていく、と言うものだった。意外と惜しいところまでいけていたと思う。
ここでもう一つひらめきがあれば、タウリン、リゾチウム等を使ったときに上がるきそポイントが、努力値と同様のものだと気づけていたかもしれない。
タマムシシティでエリカを下し、ロケット団のアジトを攻略する。もうこの辺りになると、一方的に相手を圧倒できるようになっていた。
リザードン、バタフリー、サンダース、カモネギ。このレギュラーの4匹以外はレベルを上げて進化させ図鑑を埋めつつ、都度入れ替えていっていた。
様々な問題を解決し、ロケット団を壊滅、そして全てのジムを回りきり、遂にチャンピオンロードだ。
バッジを見せて先へ、先へと進んでゆく。
かいりきを使ったパズルを解いてチャンピオンロードを抜ける。
セキエイ高原。最後の目的地。ここには四天王とチャンピオンが待っている。
リザードン、バタフリー、サンダース、カモネギ、スリーパー、ゴルダック。
この6匹が、僕が初めて四天王に挑戦したときのメンバーだった。
ポケットモンスター赤
ハード: ゲームボーイ
1996年2月27日発売。
発売:任天堂
※見出し画像は公式の物をお借りしています。問題があれば連絡をくださればすぐに消去します。