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ゲームの思い出:モンスターコンプリワールド

モンスターコンプリワールド。

それはCDからダンジョンを生み出し、そのダンジョンに潜って、モンスターを捕獲して育てる、そしてそのモンスターを使って大会を制覇する。そのようなゲームである。

ざっくばらんに言えばこのゲームはこのゲームの少し前に流行った色々なゲームの要素を組み合わせたゲームだった。というかドラゴンクエストモンスターズ・テリーのワンダーランドから配合システム抜いてダンジョンがCDから出るようにしたものと思って貰えれば大体あってる。


このゲームはスペクトラルシリーズのシフォンというキャラクターの幼少期の物語が描かれている。別売りの拡張ディスクを使えば主人公をゲーム中にと登場するライバルのキャラクターに変更することも出来る。

幼少期の物語、と言ってもストーリー自体はほとんどない。シンプルにダンジョンに潜ってモンスターを集めて育て、大会制覇を目指すだけである。

しかしその作業が楽しかった。ダンジョンを探すためにCDやゲームソフトをかき集め、色々試してみる。レアなモンスターが出現するダンジョンなど探し当てたらテンションが上がった。

ダンジョンは特定のCDなどで固有のダンジョンが出現するようになっていた。
覚えているのでL'Arc〜en〜Cielの花葬から“花の墓場”、劇場版エヴァンゲリオンのサントラからは“まごころの森”、セイバーマリオネットJのサントラからは“人形の寝室”、魂のルフランのCDからは“母胎回帰の洞”。
CDなどの内容に合った名前のダンジョンが出てくることもあり、なかなか面白いシステムだった。
開発者に好きな人がいたのか、L'Arc〜en〜Cielの楽曲とFF7のサントラにやけに固有ダンジョンが設定されていた記憶している。


ダンジョンはトルネコの大冒険などに代表されるローグライクになっている。
おなじみのこちらが一歩進めば敵シンボルも動くあれだ。敵シンボルと接触すれば戦闘が始まる。

戦闘システムはモンコン玉と呼ばれるものを消費して技を繰り出し、敵モンスターに攻撃をするようになっている。強力な技程消費するモンコン玉が多い。毎ターン補給されるモンコン玉と相談しながら攻撃を選ばなくてはいけない。
このゲームはプレイしていると月日が流れていき、モンスターごとに得意な月が存在する。それで初期モンコン玉の量が増減するようになっていた。

戦闘では3体のモンスターが場に出る。前衛のメインモンスターの他に後衛に援護モンスターを設置できる。モンスターごとに設定されたサポート効果でメインモンスターを強化できる。この組み合わせにもなかなか頭を使った。

ざっくりと戦闘システムを説明したが、このゲーム、なかなかに対戦が熱かった。

友人たちと育てたモンスターを持ち寄りよく対戦した。

僕は発売日に買ったのだが、やっている僕を見て友人たちがみんな買っていった。正直ポケモンのパクリだと、モンスターファームのパクリだと、テリーのパクリだと散々に言いながらも楽しくプレイした。

やり込むには、普通にやってたらまずわからない進化条件や、入手方法が本当にわからないモンスターなど攻略本必須なゲームではあったが、これも友人との情報共有が楽しかった。しかしゾンビユウイチなんて厄のキャラクターモンスターにしても誰が覚えてんだ?

当時図鑑を完成させることは叶わなかったが、少し後に「伝説獣の穴 モンスターコンプリワールド Ver.2」が発売され、僕はデータを引き継いでようやく図鑑を完成させた。

それをプレイする頃には僕は関東に引っ越ししていたため、友人とはプレイしていない。ひとりでプレイしても楽しいゲームだったがやはり少し寂しかった。

今でも友人と話していると時折話題に出る。

主題歌をジョーシン電機のCMソングを歌っていたウインズ(ジャニーズじゃない方)が歌っていたためか、割とこのゲームの主題歌は仲間内では有名で、酒の席などで歌い始める奴もいる。

もしかしたら、このソフトは僕だけじゃなく、友人たちみんなの思い出のソフトなのかもしれない。

悪名高いスペクトラルシリーズでもあまり目立たないソフトだが、モンスターの収集、育成が好きな人は中古ショップで見つけたら是非プレイしてみてほしい。


モンスターコンプリワールド
伝説獣の穴 モンスターコンプリワールド Ver.2

両ソフト共にハードはPlaystation。

モンスターコンプリワールドは1999年5月27日発売。
伝説獣の穴 モンスターコンプリワールド Ver.2は1999年10月28日発売。

発売:アイディアファクトリー




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