ハットや帽子、ロンTを作る理由

移植後5年のタイミングで、新たにInstagramをフォローしてくださる方や、イベントを通じて知ってくださる方が増えてきたので、なぜハットや帽子、ロンTを作るのか、背景を書き記しておこうと思います。

私が急性骨髄性白血病の骨髄移植後患者であることは、おそらくほとんどの方が知ってくださっていると思います。
私は移植後3か月くらいから、移植片対宿主病、通称GVHDという移植患者特有の後遺症を抱えながら経過観察が続いています。
症状がほとんど出ない患者さんもいる中で、私は結構重ための障害を抱えてしまい、そのうちの一つに皮膚症状があります。
日焼けをしてしまうと、その炎症反応でGVHDが劇症化してしまうリスクがあるということで、主治医からは紫外線ケアをしっかりするように言われています。

元々ファッションが好きだったので、だったら自分が着たいものを自分でデザインして作れないかと考えたのがブランド立ち上げのきっかけの一つです。
夏場に自分が着れるものをと長袖Tシャツからスタートして、その後キャップを作り始めましたが、皮膚の薄い首元のケアが出来ず、何度か皮膚を傷めてしまったことがあり、そこからハットの企画に向かいました。

アピアランスケアという言葉もだんだんと知られるようになってきましたが、ほとんどは女性の方たちのみが理解している印象です。治療の過程でネックになる頭髪の問題に対処するためのケア帽子も、おしゃれなものが増えてきていますが、女性向けのものが多くを占めています。

私のようにオシャレをするのが好きな男性患者もいるはずですが、どうも少数派のようでマーケットとして成立しにくいこの領域の商品企画が進むはずもありません。
なので、自分自身が、自分が欲しいもの身に着けたいもの、なおかつ健康な人も病気の人も性別も隔てなく使えるものを作るようにしています。

今後もアパレル商品の主軸はロンTと帽子・ハットというのは変わらないと思いますが、身体のケアをしつつオシャレも楽しむ、新しい商品企画も考えています。
こんなものがあったらいいなというご意見や、コラボの企画も大歓迎です。

そして規模は小さくても、生かされた命を大切に、寄付・支援活動をしっかりと継続することを大事にしていこうと思います。

今回はg.m.design & art worksの核の一つ、アパレル商品の企画について触れました。

次回はInstagramで公開したavoid UV 3D bucket hat 2024のLOOK写真公開を挟んでから、アート作品を作る理由について書く予定です。


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g.m.design&art works  野本 昌宏 (がめちゃん)
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