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OKB48選抜総選挙 2人で握手会
1月27日に、TBSラジオ『アフターシックスジャンクション』(以後アトロク)にて、OKB48選抜総選挙のTOP10が発表されました。
OKBの面白さは、店舗での握手会というシステムですが、地方に住んでいて、まして白血病で感染症に弱い身体の私にとっては、握手会を開催している首都圏のお店まで旅行という事もできません。
さらにコロナ禍という事もあり、なおの事動けず。
そこで、アトロクリスナーで趣味や推しに共通点のある友人が、2人でセルフ握手会をやろうと提案してくれました。
私は仕事柄、手書きでラフスケッチや設計・デザインを起こすので、使いやすそうな筆記具はなるべく試すほうでしたが、白血病になってからというもの(詳しくは闘病記を読んでみて下さい)仕事現場から離れてしまい、今も自宅で療養をしながらできる範囲の仕事しかできていないので、最近の文具事情が全く分からなくなっていました。
番組内で出演者の皆さんのボールペン愛と解説がとても面白くて、いろんな角度で講評をされていたので、試し書きしてみたいなと思っていたところでの誘いだったので、すぐにスケジュール調整をして会うことになりました。
私が病人という事もありましたが、私たちがとった方法は、メンバー全部を集めるのは予算的に厳しいので、TOP10に絞って事前に購入し、お客さんが少ない喫茶店で場所を借りて行うことにしました。
コーヒーを黙って一口飲んだ後は、テーブルにペンを広げて、アルコール消毒をしながら、ほとんど無言でペンを変えながらノートに書き込む姿は、お店の人から見たらシュールなことこの上ない姿だったと思います(笑)。
では、実際に試し書きをしてみてどうだったのかを、書き出していきます。
握手会の方法
紙の種類によって、書き味の印象も変わってくると思ったので、ノートをいくつか用意して臨みました。
それから、商品名とOKB選抜総選挙という文字、曲線の書きやすさを見るためにスライムのイラストを描くという事で、書き味の確認としました。
実際に書いたものを写真として紹介していきます。
1、MDノート
最初の舞台は、確か宇多丸さんも使っているはずのMDノート。
紙質と図面スケッチのしやすさ、それとサイズ感から仕事用に使っているノートです。
普段はゲルインクを使わない私ですが、パイロットのジュースアップ0.4㎜がこのノートでは使いやすいと感じました。
2、KOKUYO キャンパスノート
幅広い世代の方が、スタンダードで使っているはずの、いわゆる大学ノートを2つ目の舞台に選びました。
ノート自体に癖がないので、どのペンで書いても書きにくいという事はありませんでした。こういった場合は、デザインや持ち心地や書き心地といった感覚での好みになると思います。
ちなみに、ノート右下の総評や、いくつかの紙に書いた後に書き込んだものです。
3、マルマン スケッチブック
3番目は、絵を描くことに特化した、スケッチブック。
厚みと凹凸のある紙質に油性ボールペンは向かないようで、珍しくジェットストリームのペン先が走らない感じがして、インク玉ができやすいかもしれません。
紙質との相性が良いようで、ユニボールワンの黒の濃さが際立つました。
4、KOKUYO SKETCH BOOK
屋外での筆記用の、測量野帳やレベルノートと同じ紙質のスケッチブック。
ポケットに入れられるコンパクトなサイズが便利で、台紙が固いためノートが広げられないような現場でラフスケッチをするときに使っていました。
水濡れしても破れにくい処理をしてあるようで、つるっとした紙質なことと、マス目の小ささから、太めのペン先は使いにくいと思います。
ジェットストリームエッジの超極細がばっちりはまる気がしました。
次点でジュースアップの0.4㎜が使いやすかったです。
5、わら半紙(無印良品 らくがき帳)
昭和の義務教育といえば、わら半紙!
私の子供たちはわら半紙のプリントを持ち帰ってきたことがないので、今はレアな紙のようです。
昔ながらの紙質のものは見つからず、一番近いものが、この無印良品のらくがき帳でしたが、ずいぶん質が良いです。昔のガッサガサの藁っぽい色合いの紙が好きだったので、ちょっと残念でした。
ゲルインキのタイプはにじみが気になるか、発色が悪くグレーっぽくなったりしました。
その中でもジュースアップ0.4だけは、書き心地が悪くならず良かったです。
この紙質には油性のほうが向いている気がします。しかも太めのペン先のほうが書きやすいという発見。
近年は各メーカーさんが、どんどん細さを追い求めている感じでしたが、昔は太さがないと上手く書けない紙が多かったのかもしれず、そもそも細いペン先のニーズがなかったのかもしれないと思いました。
総評
今回トップ10だけとはいえ、たくさん書いてみて思いましたが、ジェットストリームが1位というのは納得ができました。
どんな舞台でも安定してパフォーマンスを発揮するので、これ1本持っておけばとりあえず大丈夫という安心感が凄いなと思いました。
それから、あくまでも私個人の感覚ですが、ブレンの良さをあまり感じられませんでした。
私の感度が悪いのか、ブレないことの良さみたいなのがよくわからなかったです。
書き味に文句はないですが、仕事柄、工場や屋外でもペンを使うことがあるので、デザインがきれいすぎて汚れが気になってしまいそうです。
それから、普段ゲルインキを使うことがなかったので、ゲルインキボールペンの進化に驚かされました。
紙による向き不向きは多少ありましたが、どれを使って不便はないと感じました。
その中でも手元に置いて使ってみたいなと思ったのは、ユニボールワンの0.38とジュースアップの0.4です。
小さな文字や絵を描くことが多いので、細いものが好きという個人的な好みもありますが、ゲルインキのにじみ、つぶれという弱点が軽減されていいなと思いました。
細字好きといえばですが、事前の感覚で私の期待値が高かったのは、ジェットストリームエッジでしたが、さすがに細すぎて用途を選ぶかなと思いました。
手帳はずっとほぼ日手帳を使っているのですが、手帳購入特典のおまけがジェットストリームという事もあり、きっと相性がいいだろうと思って、追加の確認で書いてみました。
細いマス目に細かい字も余裕で書けるので、使うとしたら手帳くらいかもしれないですが、デザインがスタイリッシュで、値段も高めなので、手帳とセットにした魅せペンとしてはありかもと思いました。
〆の感想とこれからの予想
世界の文具事情にあまり詳しくなく、見た目でサファリやBICとかを使ったことはありますが、日本という小さな国で、ボールペンだけでこんなにたくさんの優れた商品があることに、今回改めて驚かされました。
海外のものは価格の割に結構壊れやすかった印象が残っていますが、日本のもので故障することはほとんどなくて、仮に故障しても買い替えがしやすい価格がほとんどというのが凄いと思います。
今後の新製品の予想ですが、最近私の仕事でもSDGsの問題に配慮した設計依頼が増えてきているので、文具市場もそういった製品が出てくるかもしれないですね。
今年はどんな新商品がリリースされるか、今から楽しみになりました。
次回はweb投票参加してみようと思います。
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![g.m.design&art works 野本 昌宏 (がめちゃん)](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/15357764/profile_a47461c608d5f05ec3ce6d184410ceda.jpg?width=600&crop=1:1,smart)