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おすすめの映画 ネタバレ注意?

 過去には色んなジャンルの映画を見ていましたが、最近ではサスペンスやホラーはとんと見なくなりました。

 映画や小説、漫画、アニメ、色んな作品の中に真理はちりばめられています。

 その中で、もっともわかりやすくて、簡単で、面白いと私が絶賛している映画。

 それが、ディズニーのアニメ映画、「モアナと伝説の海」の日本語吹き替え版です。

 個人的には、これがディズニーのアニメ映画の中ではもっとも好きな映画です。
 次点が、「トイ・ストーリー4」かな。

 ストーリーについて詳細は書きませんが、どこを取って見ても、真理に満ちています。

 とはいっても、私が感じているだけで、全人類にとって普遍的なものなのかどうかはわかりません。

 ただ、私が常日頃みんなに伝えたい事は、だいたいこの映画の中に台詞や歌として出てきます。
 あまりのシンクロ率に、デジタルで発売された直後、初めて見た時には驚愕しました。

 私はサントラも持っているのですが、これを聞いて何度涙ぐんだことか。

 私の個人的な解釈で、一から十まで解説したいくらいなのですが、ちょっと長くなりすぎますし、できれば一緒に見ながら、
「これはね!」
 とか言い出したいんですよね。

 なので簡単にいくつか良いところをピックアップしてみます。
 興味を持たれたら、ぜひご覧になってみてくださいね。
 音楽だけでもぜひ!

 この映画のいい所のひとつは、勧善懲悪ものでないところ。
 物事を単純に善悪に二分するような描写がほとんどないところが気に入っています。

 さらに、登場するキャラクターがみんな素敵なんです。

 多分ヴィランとして登場しているのが、巨大なカニのタマトアなんですが、このキャラクターですらただありのまま自分らしく生きているだけ、さらにそれを誇っているという、素晴らしい生き様です。
 彼の歌も真理の塊といいますか…、「うんそうだよね、それもまた真実だよね!」と深くうなずけるんですよ。

 ヒーローであるマウイ。
「無垢な勇者」という曲があるのですが、これがかかるのが物語の冒頭で幼いモアナが海と戯れるシーンなので、彼女のテーマなのは間違いないかと思うんですが、きっとこのマウイも、「無垢な勇者」に違いないのです。
 臆病だけれど、幼子のようにピュアで勇敢な怖いもの知らず、本当に愛らしいキャラクターだと思います。

 一見すると、モアナをふるさとであるモトゥヌイに縛り付けようとしているかのように見える彼女の両親ですが、彼らには彼らの役目があって、それを無事果たすことで、ようやくモアナが旅立つための諸条件が整うのです。

 主人公であるモアナももちろん魅力的なんですが、彼女を導くおばあちゃんの言葉には本当に胸を打たれます。

 最初に流れる「いるべき場所」という曲の中で、おばあちゃんは歌います。

  ダンスするのが好き
  波と戯れて
  海はいたずら
  そこがかわいい

  みんなは私に顔をしかめる
  でも、好きなことをするの

 (モアナに対して)

  父親に似た頑固な子
  でも、心の声に気がついたなら
  すぐに従いなさい
  ささやく声はほんとうの自分よ
  おまえなの


 もうね、私はいつもここで号泣しそうになります。

 この部分だけで、この映画の八割くらいを表していると言っても過言ではありません。

「父親に似た頑固な子」

 このフレーズにも、深い意味があるんです。
 脈々と続く、祖先からの繋がりをさらっと表現しています。

 モアナはおばあちゃんに導かれ、祖先の魂と出会います。
 ここで流れる曲、「もっと遠くへ」もまた、私を号泣させてくるんですよ~。


  昼間は空と風を読み
  海風に乗り進んでいく

  夜には星が道しるべ
  行く先がわかる

  誰も知らない島を見つけに行こう
  ふるさとの島を離れようとも進もう

  祖先の物語を
  決して忘れず語り伝えていこう

 忘れ去られかけてたんですよ、祖先。
 海の渡り方なんてとっくに忘れ去られているんですから。

「祖先の物語を、決して忘れず語り伝えていこう」というフレーズで号泣してしまう私なんですが、私の祖先の物語はとっくに忘れさられています。
 けどね、心の声に従い、空と風を読み、星を道しるべに進めば、行く先はわかるんです。

 物語が進むと、またおばあちゃんが導いてくれます。
「モアナ」という曲の中で、重要な真実を教えてくれるのです。

  海と島の人を愛する少女
  家族はその子を誇りに思う

  はるか旅をして苦しんだから
  どこにいるのかがわかるの

  今までのことが導いてくれる
  おまえの心が、問いかけてくれるはず

  耳を澄ませれば

  モアナ、遠くまできたね
  さあ、きくんだよ

  おまえが誰か

 さあ、またしても私の号泣ポイントです。
 そう、これまでの道のりがあるからこそ、今どこにいるのかがわかるのです。

 物語の中で、海の渡り方を教えて欲しいと願うモアナに、英雄であるマウイはこう言います。

  道を見つけるんだよ、お姫様
  大切なのは船の扱いだけじゃない
  どこへ向かってるのかしっかりと考えるんだ
  今いる場所を、今までいた場所から知る

 過去、現在、未来
 それらは独立したものではないんですよね。
 だから、過去がわかれば今がわかり、今がわかれば未来がわかるんです。

 未来を知りたいなら、今の自分の姿をまっすぐ見つめればいい。
 自分を見失いそうになったなら、心の声に耳を澄ませ、これまでの道のりを思い出せばいい。

 祖先の物語が忘れさられていても、大丈夫です。

 自分の中に脈々と繋がれてきた祖先からの命の螺旋は、求めればそっと囁いてくれます。

 モアナが求めた結果、祖先が持っていた海を渡る術は、マウイからちゃんと手渡され、返ってきました。

 私達も、求めれば、必ず応えてもらえるんです。

 映画の中で、モアナが求めたものは、すべて与えられました。
 海はいつだって助けてくれましたが、それは、彼女がそう求めた時だけです。
 一見して、ただ試練を与えられたようにしか見えなくても、それは大いなる存在からのギフトだったりするんですよ。

 海がモアナを選んだから、与えられたわけじゃありません。
 心の声に従って、モアナが、彼女が海を渡ることを選んだからこそ、海はそれに応えたのです。

 あ~もっと語りたいな~
 モアナのこともまだ語ってないし、あとヘイヘイのことも。

 いつかまた興に乗ったら書きたいと思います。

 いいところをいくつかピックアップ、のつもりが、しっかり語ってしまいました。

 夏だし、たまにはこんなのもいいですよね。

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