【日中ゲーム業界コラム】中国ゲーム企業と仲良くする3つのコツとは?
今回は少し趣を変えて『日中ゲームビジネスにまつわるコラム』をゲーム大陸編集部にて用意したので紹介したい。第一回目のコラムは『中国ゲーム企業と仲良くする3つのコツとは?』と題して、中国のゲーム会社と仲良くなる方法について述べている。
何かと悩みの多い日中ビジネスにおいて、問題解決の糸口になれれば幸いである。
■そもそも日本ゲーム業界にとって中国は重要か?
日中双方ゲーム業界の往来が活発になるにつれ、その業態やお互いのニーズも多様化の一途をたどっている。
ゲーム市場世界一位の中国と世界三位の日本が物理的にも文化的にも、これだけ近い距離にあるということは、今後の業界発展を考えると、中国企業との付き合いというのは重要さを増していくものと考えられる。
■中国ゲーム企業と仲良くする3つのコツとは?
筆者が考える『中国ゲーム企業と仲良くする3つのコツとは?』は以下の通りだ。
【中国ゲーム企業と仲良くする3つのコツ】
1. 中国人ということを意識しない。
2. 中国人ということを意識する。
3. 仲良くしようと思わない。
■3つのコツ?意味不明。。。
まとめ風に3つのコツと偉そうに書いたが、說明が無いと全くの意味不明だと思う。1つずつ説明していきたい。
1. 中国人ということを意識しない
例えば、外注とのトラブル。納期が守られない、発注側の仕様変更など、ゲーム業界人が日常的に接している問題の多くは、相手が中国企業でも日本企業でも起きる問題であることがほとんどだと思う。
なので先ず、『中国人だから。中国企業だから。』という理由で問題が起きているのではない、と強く心に念じることが大事だと思う。
2. 中国人ということを意識する
相手を理解しようとする時に、『中国人だから。中国企業だから。』というフィルターは外したほうが良い。とオススメしたのが、上記の『中国人ということを意識しない』だった。
では、逆に『こちらを伝える』場合においては、『相手が中国人であることを意識』した上で、自己表現した方が距離を縮められるケースが多いと思う。
中国のゲーム業界で蔓延している、ステレオタイプな日本像は『遅い』、『細かい』、『決めない』の3つが合わさったものだ。
初対面でこちらが距離を縮めようと頑張っていても、向こうはステレオタイプな日本というフィルターをかけてこちらを見ている可能性がある。
こういった際に、『相手が中国人であることを意識』した上で、このステレオタイプな日本像を破壊するところから始めると良いのではないかと思う。
3. 仲良くしようと思わない
ビジネスパートナーと言えど、最初から長期的なパートナーに成れるとも成ろうとも思っていない中国企業が多い。
相手を慮って配慮するよりも、相手に求めること、自身が提供できることをオープンにして商談を行ったほうが、結果として打ち解けることができ、仲良くなっているケースがままある。
■一番のオススメは?
3つのコツを上記に解説したが、中でも筆者の一番のオススメは2.で解説した『ステレオタイプな日本像を壊す』だ。
筆者がよくやる『ステレオタイプな日本像を壊す』方法は、『相手の目をよく見る、微笑まない。』などといった、所作を中国人に近づける方法だ。
『微笑まない』はこれまで『中国はぶっきらぼうな人が多いな』程度にしか考えていなかったが、5年前に筆者の考えを変える出来事があった。
それは簡単な面識がある程度の中国人との初商談の場で起きた。
面識があるとは言え商談は初めて(かつ、なかなかスケール感のある商談)であったため、日本人的な友好の証である『微笑み』を携えニコニコしていたところ、相手側から『何を笑っているんだ?』と冷静なツッコミを受けたのだ(もちろん、相手は真顔)。
確かに言われてみると、中国人で初の商談からニコニコしている人を見ると、『確実に何か下心があるとしか思えない』と直感的に感じてしまう。
この一件で『微笑み』は決して日中の共通言語ではない、ということに気づかされた。からというもの、中国人の所作を自分に馴染む範囲で真似するようにした。
そういった中国人的に振る舞う努力もあってか、最近では日本人扱いされることが随分と少なくなり、ぶっちゃけ話しなども聞く機会が増えた。
他にも色々な方法で『ステレオタイプな日本像を壊す』方法があると思うので、皆さんも楽しみつつ試してみて欲しい。
今回のコラムが、皆さんの日中ビジネスの発展に少しでも貢献できれば幸いである。また、折を見てコラムをアップしていきたい。
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