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記事の中で映画、ゲーム、漫画などのネタバレが含まれているかもしれません。気になるかたは注意してお読みください。
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Outer Wilds : Echoes of the eyeやってよかった

『Outer Wilds』というゲームの、DLC「Echoes of the eye」の感想です。


本編のネタバレを最初から含みます。本編未クリアの方は、見ないでね!!


▼ゲーム


▼本編の感想
どういうゲームか気になったら、まずこっち読んでみて!
オススメポイント語ってます。


■DLCをプレイしようか迷っている方へ


DLCについて、迷ってるんだよね~という方向けにまずちょろちょろ書きますね。私も最初迷っていた者です。
(DLCのネタバレはありません)

・本編の終わり方が最高すぎてDLCやる気が起きない。

わかる。
これに一体なにを付け加えようというのだね。という気持ちになるし、DLCが蛇足に感じたらいやだ……この好きな気持ちのまま「Outer Wilds」の思い出をしまっておきたい。
と、私も思ってました。

DLCをクリアした後から思えば、全く蛇足ではないし、やって損はないし、むしろこれ本編と同じくらい大事じゃない…?という感じです。

だから、迷ってる方がもし目の前にいたら、「やってやって!やった方がいいよお~」とまとわりつくくらいには、オススメしたいです。


・ホラー演出あるらしいんだけど怖い?

DLCをやろうとすると、まずでてくる案内。
「人によってはプレイに支障にでるかもしれないから恐怖緩和オンオフ切り替えできるよ~」
え?ホラー表現……あるの!?と思いますよね。

かなりびくびくしながら、緩和なしで進んでたんですけど
やった感想としては、そんなに……。
本編を怖がりつつも進めたくらいのプレーヤーなら、そんなにビビらずともいい気がしますね。これで恐怖緩和注意いれるなら、本編でも入れたほうがいいのではと思うが……。まあ配慮でしょう。

むしろ注記はいったことにより無駄にびびりながら進んでしまった感じもあるので、個人的にはそこまで気にしなくてもいいと思います。

恐怖緩和はプレイ中いつでもオンオフ切り替えられます。

……ただ、この恐怖緩和オンオフとは全く関係ないところで、人によっては恐怖を感じる部分もあるかもしれません。
水の災害でトラウマがある方は、それを彷彿とさせるシーンがあるので、ご自身の心の安寧を一番に考えてプレイするかどうか決めたほうがいいかと思われます。


ネタバレなしの文はここまでになります。
以降はちょびっと攻略になるので少しネタバレを含みます。





■DLCの攻略を調べにきた方へ

私もかなり絶望したところがあったのですが、でも結局そんなに絶望しなくても大丈夫だったよ!!ということがありましたので、
操作苦手民のためにヒントを記載しておきます。

折りたたんでいるので、目次からほしい情報だけ見てってください。

※はっきりとは言及しませんがヒントなので多少のネタバレは含みます。




星明かりの入り江 ステルス鬼ごっこが無理すぎないか?

これ……パッションか?パッション鬼ごっこなのか??自分の操作の手腕にかかってるのか!?
と私も最初思ったのですが、そんなことはなく、操作下手民でもいける仕様になってます。

ここ暗闇すぎて、向こうがどう動くのか、道がどうなってるのか、把握しづらいのが難点なんですが

まず、果てなき谷の方をまだやってなかったらそっち先にやっちゃいましょう。
そこで得た知識があれば、そんなに難しくないです!よかった~~











星明かりの入り江 1階がせますぎてアレ使えん

果てなき谷で得た知識あるけど、1階スペースせますぎて使えん問題……

エレベータ、降りると自動で上あがりますね。これは使えるぞ~~~!!!










果てなき谷 ステルス鬼ごっこいやだ~~~

大変だけど前準備をしっかりすれば全く会わずにできるよ!
あそこは下からも行けるので……
クレバーに鬼ごっこを回避!フウ~~~~

















以降はDLC全部の感想!!


大ネタバレ祭りです。











ネタバレ注意だよ



ネタバレ注意

ネタバレ注意

ネタバレ注意











本編だけクリアした人にどうしても「Echoes of the eye」をオススメしたいのは

彼に会ってほしいから。



本編の世界から隠されたところで、彼がひとりで頑張ってたんです……彼が頑張ったから、あそこに繋がったんです……

宇宙の眼へ到達できたのは、彼がまずechoを繋いだから。

だから本編のあの宇宙の最後を見届けた人には、彼の頑張りを知ってほしいし、彼に会ってほしい……。頑張ったね、ありがとうね、君のおかげだよって伝えてあげてほしい。






<流れ者について>

※種族の名前がわからないので、記事の中では彼らの一族を星の名前からそのまま「流れ者」と呼んでいます。

DLCの始め方、流れ者に行くまで、0から100まで何も分からなくて全部教えてもらって、恥ずかしい!!
あ、はい……太陽に謎の天体1個かぶさってますけど……それが??どう行くの!?
察しが悪すぎるだろ。

いろんな謎解きあったけど、始め方がいちばん難しくないですか!?まじで何も分からなかったな。

恐怖緩和注意のせいでびびりまくってたし、入口のBGMが怖いし、コワア~~~と思いながら入ったら、あの内部。あのギャップめっちゃいいよね。
はああ怖いよお……明るッ!??あすご……キレ~~~~~!!!!水~~~~!!船旅~~~!!

本編が、基本宇宙の暗闇&酸素ない状態での探索だったので、流れ者は基本明るい&酸素ありの空間だったから、そこも新鮮だった。




<解読できない文字>

のちのち読めるようになるのかなと思ってたら、最後まで読めないのもよき。
言葉が通じないまま、心が通じ合う。というのが、いいのだ……。

以前、『Chants of Sennaar』の感想を書いた。

こちらは言葉が通じあうことによって、心も通じ合う。
真逆のアプローチをとっているがどちらも好きな演出。

流れ者の種族たち、かなり高度な文明をお持ちなのだが、そんな種族が文字での伝達よりもビジョントーチでのコミュニケーションをメインにしているのが興味深い。
文字もあるっちゃあるけどアイコン的な感じだよね。

ビジョントーチ、瞬間的に考えを動画にできて相手に伝えられるし、それを上映会できたりするの、かなり便利だしメインになるのもむべなるかなって感じですけど、スライドリールすごい嵩張らない?保管するには大変じゃない?
と思ったけど裏世界でスペース拡張できるからいいのか。

流れ者と同じくらい文明が高そうなNomaiに比べて、種族の思想が大体一致してそうなのもなんか色々考察できそうな点。
Nomaiの記録を読んでると普段から議論が活発に行われていそうなのだけど、比べて流れ者の方は、囚人以外の者は大方同じような考え方や行動をしているように見えて、マジョリティから逸脱してしまった囚人はめちゃくちゃ労力をかけてこれでもかというくらい厳重に牢獄に封じられている。

ゲーム的な仕組みのためだろと言われたらそれまでだけど、あんなに厳重に封印しなくてもよくない…!??水に沈めて、鍵3つかけて、その鍵1つ1つもすごい面倒な隠され方をしている。封じる方もそうとう面倒くさいだろ!!これえ!!

これってもしかしてコミュニケーションが文字かビジョントーチかに起因するものだったりしないかな。もしくは逆で、そういう種族だからビジョントーチでのコミュニケーションがメインになったのかな。

意志の伝え易さと、思想の一元化。関係あったりしますかねー。




<遺物で裏世界へ>

たまたま行けてしまいほんっとーにびっくりした。
遺物が何なのか分からなくてパスワード前で開いたり閉じたり、炎の前で開いたり閉じたり、うろうろしてたんだけど何もないから
もう次回にしよ~と思って炎の前で「次のループまで瞑想」を選んで、いつもの像の記憶がパーーーッてなるのを待ってたら、裏世界来ちゃった。困惑。

導線あったね。あのスライドリール、「あとで取りに来よう!」と思ってすっかり忘れていた……たまたま行けてよかった。すごい迷っちゃうところであった。

ずっと朝みたいな表世界から、ずっと夜みたいな裏世界へ。
本編と表世界のギャップから、表世界と裏世界のギャップまで描いてきて、そこらへんの緩急がすごい!
宇宙の闇とまた違った闇で、ちょっと違和感のあるほどの暗闇なのは、ここが作られたVRみたいな世界だから。おお……!

デバックモードみたいなので進んだり、バグを利用して進むのがすごい面白かった! すごいなOuterWilds。こんなギミックも搭載しちゃう。




<途中セーブ搭載!?>

本編で何度も
「途中セーブがほしいよおおおお!!でもセーブもワープも全部Nomai製ってことになってるから無理なんだよねーーー!!」
と思っていたのですが
DLCで搭載されてハッッ!!!となりました。こういう方法で搭載できるのか……!!

裏世界で死ぬと表世界の炎の前に戻るアレです。
本当にありがとう。





<でも1個だけ許しがたい>

実質途中セーブいれてくれたのは本当にありがとうなのですが
1個だけ……!!!これだけは許しがたい……!!!

それは、土星の絵の前にランタンを2個置いてあること。

なんで2個置いた?しかも3つ全ての裏世界への入り口に。

1個でよくな~~~い!???!?

後半は裏世界でのギミックが主になるので、めちゃくちゃここに行き来するわけですよ。で、遺物を当然もってくわけで

遺物を置く→ランタンを1個もつ→ランタンをちょっと離れたとこに置く→もう1個のランタンをもつ→それも離れたところに置く→遺物をもつ

この一連の操作を僕は一体何回繰り返すねんと思ってかなり面倒だった。

せめてランタン1個であれ。
なんで2個置いてあるのかほんとうに謎。たまたまどけてしまって発見しちゃうのを防ぐため?でもOuterWildsって結構このたまたま見つけちゃうのを防止してない印象なんだけどなー実際裏世界とかワープとかたまたま私は見つけちゃってるし。
対プレーヤー用じゃなくて、流れ者が厳重に隠したい気持ちの表れ?対種族?かなあ。同種族は全員知ってるだろうから隠す意味ないだろうし。でも星自体がすごいステルスだから、対他種族とか意識してなさそうだけど……うーん。

遺物も最初は何回もとってくるのが正直だるっ…導線に置いといてくれんか…と思った時期があったのだが、こちらは最短ルートをゲーム側が用意してくれてるのに気づいて、優しい~!と思った。


まず低地の方の入り口から流れ者に入り、
船を無視して、遺物がある建物まで、泳ぐ。


荒っぽくなってしまったひよっ子


遺物をとったら、川をそのまま泳いで下って
ここの船でほかの場所へ。



海の男になったひよっ子

ここなんで船あるんだろねと思っていたが、この遺物GET最短ルートのためか!!ほんと、多くは語らないけど結構気を使ってくれてることにある瞬間気づく、OuterWildsホスピタリティ。

だから、ランタン2つあるのももしかして何か面倒さ回避方法あるのかもしれないけど見つけられなかったな。リトルスカウトでぶっ飛ばせるかと思いきや、だめだった。ん~~~

四の五のいわずに黙ってランタンどかせよ!と思われるかもしれないが、僕は操作が下手なのと察しが悪いの二重苦のため、Echoes of the eye、クリアまで40時間もかかっているんだーーーー!!!!
本編は60時間かかってるから、合計で100時間かかっているんだーーーー!!!えーーーん

大台のっちゃったよ

1つの作業自体は小さな面倒さでも、チリツモで作業感を感じてしまうのだ……下手なのが悪いと言われれば、それはそう。



<裏世界の恐怖>

裏世界、暗いしステルス鬼ごっこもあるし、音楽もちょっと怖い時があって、全体的に怖さがあるけど、それ以上に美しさに魅了された。
ろうそくを灯せるのもいい……。すごく幻想的で、心が落ち着くけれど少しの緊張感がある。それは私という部外者を「歓迎しない」という流れ者たちの意志を感じるから。

本編の方の怖さって、闇や自然や野生に感じる本能的な畏怖という感じだったけど、こっちの恐怖は相手からの敵意や排除しようとする意志、警戒心に対する怖さって感じで、はっきりと違う風に演出されていたのがいいな。
近づいたら赤く光ってベルがガンガン鳴るのとか、結局ただの流れ者用の目覚ましだったわけだけど、それを知らないとどう見ても「こっち来るなの警告」で、敵意をビンビンに感じてしまうよね。

流れ者たち見かけて近づいたら問答無用で取っつかまって炎消されちゃうし……ていうかあれって、こっちが部外者だったことに気づいてる……?のよね……?消しても何回でも来れちゃうわけだし、なんでここにいるのかとかお前はだれだとか、敵意あるにしても尋問して、なんだったら捕獲しといた方がよくない?それも何もしないでただ、追い返すのみ。対話を!!しましょうよ!!

ビジョントーチというスゴいアイテム持ってるんだから、対話はできるはず。なのになんか、コミュニケーションを最初から諦めているというか、なんというか……厭世観がありますね。裏世界を作り始めたときからもうそういう気持ちはあったのかもしれないけど。

だからかな。対話ができそうな他者がいるのにできないけど、探索はしたいから歩き回るんだけど、人様の土地をこっそり歩いちゃってる罪悪感というか見つかったらどうしようという怖さ?他者がいることによる後ろめたい恐怖ありましたね。




<光と闇>

流れ者は光よりは闇の方を好んでいそう。
裏世界で、橋など出現させるギミックは光を灯すことだけど、さらに深部へ進むためのギミックは建物全体を闇に落とすこと。闇の方に大事なものを隠している。
安らぎのために作った裏世界が表に比べて暗いし。

私の一族は眼を発見して、その潜在能力を理解すると、恐怖した。あまりにも厳しい現実だった。強すぎて直視できない光のように、彼らを打ちのめした。

囚人

いや~~~正直、わかるなあ……。強すぎる光、見なかったことにしたい時もある。せっかくここまで太陽の近くまで来たのに眼に絶望して、星自体も前より明るいし闇が(元の星が)恋しいよ……みたいな、もう踏んだり蹴ったりみたいな心情じゃったのではなかろうか。
(でも家を見るとテラスとかベランダ多めで、椅子だして外にいるのも好きなそうな感じだったから、それなりにここでの光も楽しんでいたと思う)

では始めよう!私たちの輝きを闇の中に送り出す時が来た。

囚人

それでも強すぎる光を唯一直視したのが囚人で、だから囚人が最後の合奏で「私たちの輝き」って言ってくれたのが嬉しかった。光って強すぎるとウワ眩しっっ!てなるし、確かに見たくない時もあるけど、でも希望でもあるんだよね……見せてやろ~~~ぜ!!!俺たちの輝きってヤツをよ!!!




<人間に近い?>

このゲーム、最初から最後まで人間が出てこないのが本当に好きなんですけど
これだけ人間っぽくない?

裏世界にある、手みたいな形の、光をあてるとワープできるやつ。
5本指でどう見ても人間の手っぽい

流れ者の手を見てみると、4本指では?と思ってたんだけど

これは4本指に見えるけど


5本ありました

5本指だった!!!
流れ者の手……人間にそっくりだね。

Nomaiは3本指で3つ目、
hearthianは3本指で4つ目、(と思いきやRiebeckだけ4本指ある??まあとにかく3-4本指)
流れ者は5本指で2つ目。

人間は出てこないんだけど、流れ者が一番人間に似ている気がする……

だとすると、流れ者たちの宇宙の眼に対する対処はちょっと皮肉に感じられるのは考えすぎですかね。




<彼について>

話したいことが色々ある。聞きたいことも色々ある。
それをビジョントーチでお互い伝えられるっていうのが、ウワアアアアアアアア!!!!ってなった。

だって、言葉にできないよ……!!!!!!なんで2人がこうして会えたのか。言葉にできても、時間が足りないよ……もう超新星爆発が迫ってる。

なんで囚人がここにいるのか、見せてもらって胸がいっぱいになってしまった。こんな暗い牢獄で、一人ぼっちで、どれだけの時間を過ごしたんだろう。囚人のおかげで、本編で宇宙の眼にたどり着けたのに。

で自分がなんでここに来たのかも、見せるんだけど、ここも、囚人からNomai、Nomaiからhearthianへ、そう……こんなに途方もない時間をかけて繋がってきたんだよね……みんなの旅、私の旅、途中で潰えてしまった命もあったのだけど、すべてがここに繋がっている、その軌跡を映像で見るともう色々心が決壊してしまう。

遠い旅だった。いまここにいるhearthianにとっても、囚人にとっても。

囚人の慟哭のような声が漏れる。抱きしめたかった。一族みんな肉体が滅んでしまっていること、信号をNomaiが拾ってくれたこと……ぐちゃまぜになった感情の発露なのでしょうか。一族の末路についてはひょっとしたら知ってショックな事実の部類かもしれないけど、囚人はきっと、どんなに辛い真実でも「見る」=「知る」ことから逃げることはしない人だと思うから、伝えることができてよかったと思う。

一礼すると、先にエレベータに乗って行ってしまって、待って!!まだ一緒にいようよ……と慌てて追いかけるが、

いない。

水辺にビジョントーチがおいてあって、二人が船に乗って天体観測に行く映像。
ここ、私、わかってなくて、探し回ったんですよね。

うん、船のろうよ!!ちょうどあるし……せっかく会えたんだから、最後の時まで一緒にいようよ……!! 上から下まで探し回って、でもどこにもいなくて、まじでどこ行った……これ時間切れなっちゃうんですけど……
ていうところで、終わった。

ああ……たぶん航行日誌で「まだ探索してない部分があります」マークついっちゃってるなと思いながら、もう1回行く前に覗いてみると

囚人は、別れ際に水辺で私に最後の幻影を残してくれた。


え?
え……え??
最後の幻影って……じゃあ、囚人は
あれだけ探し回ってもどこにもいなかったのは

つらすぎ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

ああ、一緒に船に乗ってきれいな景色を見たかった。星を一緒に眺めたかった。もっともっと彼のことが知りたかった。好きな食べ物とか…好きな音楽とか…

私も炎で焼死して行ってますからね。壮絶すぎるだろ…。
もっと早く会いたかった。こんな2人とも肉体が死んでる状態じゃなくて。
って思うけど、Nomaiの開発したループがなければ私はあそこに行けてないし、囚人が信号を開放しなければNomaiはループを開発してない。私たちはああいう形でしか出会えなかった……肉体が死して精神の状態だけで、あと宇宙全体が終わるまであと十数分のわずかな時間でしか、会えなかった。

奇跡的に会えた。
最後の幻影、「一緒に旅したかったね」って思ってくれて嬉しい。うん……

最後の合奏のための場所ね
ろうそくを消して、hearthianやNomai、流れ者が写真から消えるのさあああ……!!!心殺しにきてるだろ このギミック

あそこ思い出しただけでどうしても涙がとまらない、この文打ってる今も滂沱であって、このままだと本編感想を書いた時みたいに翌日まぶたがパンパンになってしまう。ううう…たすけて…


囚人……いるーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!!
大泣き

なんでそんな離れたところにいるの!??? 炎にあたりな~~~??!
遠慮しなくていいんだよ??と駆け寄る。


それでも私は彼らの一員だし、彼らが何をしたかはあなたも知っている。私たちの恐怖があなたの心を汚すことはないと約束することはできない。
だから選んでほしい。本気で私を思い出したいのか?

私は一族の過ちを繰り返したくない。だが、あなたが危険を冒すというなら、私もそうしよう。

あたりめーだろ……絶対思い出したいよ。なにを言ってるんだ。
ここ、今までどういうことか分からなかったんだけど、

いまこの文を書いてて理解した。

合奏に加わっちゃうと(=私が彼のことを思い出すと)、自分の一族の性質(恐怖・怯え・逃げ)も新しい宇宙に引き継がれちゃうかもしれないから、だからそんな離れたところに立ってるんだ!?

ばかーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!
もう本当に愛おしいよ囚人。

正直、囚人以外の一族の心情もわかるし、絶対引き継ぎたくないというような悪ではないと思うんだよね。そういう意見があってもいいじゃん!囚人みたいな意見をもつ者だっていたわけだし。多様性の時代ですよ。

音色やさし~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~・・・

囚人の思慮深さがそのまま音になったかのような優しい音色で、囚人がouter wilds venturesのみんなやSolanumと一緒に演奏してるの感慨深い。
私も一緒に演奏したい…楽器できないから踊ろうかな。

この場にみんなが集ってくれたこと、みんなに出会えたこと、
ぜんぶ囚人を発端にして繋がってきて、何億分の一くらいの可能性で叶えられた奇跡なんですね。

Outer Wilds、このゲームは奇跡。




<宇宙の眼>

本編クリア後はぜんっっぜんわかってなかったんだけど、DLCクリアして色々考えてようやくどういうものなのか分かった気がする。

宇宙の眼は、宇宙が寿命を迎えて終わるのを防ぐための装置で、終わる前に観測者を中にいれて新しい宇宙に引き継がせるためにあるもの。であると考えてます。

本編の感想で、
巨視的な観測が行われる前には猫が生きている状態と猫が死んでいる状態が重なって存在している」のが量子力学のシュレーディンガーの猫実験だとすると
宇宙の眼は「箱の中を外側から観測するための装置」であると書きました。

外側から巨視的な観測を行うことで、可能性である状態を確定させられる装置。

じゃあ、信号ってなんなの?

信号を受信した種族は、Nomaiも流れ者も良いものと捉え、交信するために近づこうとする。なんか魅力的に感じるものらしい。
で、もしその中の誰かが無事に目にたどり着けて中に入れちゃうと、その誰かの観測によって、その宇宙は新しい宇宙に引き継がれる。観測者のこれまでの経験によっても新しい宇宙の法則は変わる。

つまり信号は、観測者を中に呼ぶための声であるようだ。
……なんだけど

ええっ困らんか!?hearthianが眼に辿り着いたのが宇宙寿命尽きる前だったからよかったけど、もう宇宙生まれたての段階で誰かたどり着いちゃったら、そこで終わっちゃうじゃん……!?

だから流れ者がもし恐怖しないで、あのまま眼に入っちゃって観測しちゃったら、Nomaiはそこで終わってて、hearthianも誕生しないことになっちゃうんですが……

やっぱりやべー物ではあるのか?宇宙の眼、その信号。

と思ったんですけど、多分ちがうんですね。

信号を受信できるくらい高度な文明になった種族がいる、その時点でおそらく眼的には「成熟した宇宙」なのかな。そこがボーダーなのかなと思いました、その宇宙が寿命を迎えつつあるのか、まだ成長過程であるのかの。

そうやって、宇宙が寿命を迎える前に新しい宇宙に引き継ぐことで、とんでもなく長い時間、引き継いで引き継いで引き継ぎまくって、その宇宙は存在していた。この宇宙が何代目かは分からないけど……
宇宙ってだけでスケールが大きいのに、それを超えるスケールで物語が展開されていた…!すごくないですか……すごすぎ……

だから流れ者が観測者になってたら、Outer Wildsゲーム開始前に、この宇宙は終わっていた。それはそれで眼的にはいいんです。寿命前に新しい宇宙に引き継げさえすればいいのだ。プレーヤー的にはちょっと待ってよ~~~!!!ってなるけど。

で、流れ者一族が信号を封じて、囚人があのまま信号をNomaiに届けなければどうなっていたか?
宇宙は次の宇宙に引き継げないまま、寿命を迎え、完全に終焉。

うわ~~~~~~~ああああああああ……!!!

囚人…………
君の成し遂げたことが、DLCでしか明かされないなんて、そんなことがあるか……??あっていいのか??

いや……絶対知っておいてほしいよ……

消さんといて…


実は、宇宙の眼やその信号について、かなり悪い印象を私は持ってまして
Nomaiが闇のイバラに不時着してあんな悲しい墓で漂ってるのは、信号のせいなので

人呼んどいてドタキャン(信号途絶え)かよ~~~!!お前のせいでNomaiこんなんなっちゃってんだぞ!!責任とれよ!!

って思ってたし、

信号を封じた流れ者に対しては

「信号がほかの種族を呼んで、これ以上自分たちみたいな悲しい目にあわないようにしてくれてるんだ、悲しくも優しい種族だ……」


信号を漏らした囚人に対しては

「なんで……そんなことしちゃったの……?これでNomai来ちゃって闇のイバラに行っちゃったんだよ……??」

と、思っていた。

ぜんぜんちがっ・・・!!真逆!!
囚人が信号漏らさなきゃ宇宙終わってた・・・!!!ごめん、囚人・・・



<楽しかったOuter Wilds>

楽しかった。

上の方で「本編とDLCあわせて100時間以上かかってるんだーーー!!」と自虐してるけど

100時間以上かけて自分のペースでじっくりOuter Wildsの世界を堪能できたと思ってるので

恥じてなどいない。後悔してもいない。誇っている。

このゲームをクリアした者はその体験が忘れられず、感想や実況動画を求めさまよう「Outer Wildsゾンビ」になってしまうらしい。
またまたそんな……。と笑っていたが、気が付けば実況流してるし感想記事あさってます。怖い……なんだこのゲーム……。


本編の感想も、このDLCの感想もめちゃくちゃ長くなってしまって
読む人に申し訳ないのですが、ここまで読んでくれた方がもしいれば

取っ散らかって感情ぶちまけの感想文を最後まで読んでいただいて
ありがとうございます。

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