アート鑑賞[13]宮本和子さん fromアナザーエナジー展
現在森美術館で開催中の「アナザーエナジー展」より。
展覧会自体の感想はもう2,3度足を運んでからまとめたいと思います。
ビジュアル的に一番感動したのは「宮本和子」さんの「黒い芥子」という作品。角度によって物質の集合具合、「疎」と「密」が視覚的に大きく変化する美しさや、一つ一つの線の緊張感に美しさを感じました。
物の見方によって変化する美しさと、基本的な存在と緊張感は変化しない美しさのバランスが本当に素敵な作品です。
光の粒子や音の波動に感じる美しさと非常に近い感覚でした。
全然関係ないのですが、私達は、アートを「難しく、時間をかけてつくらなければならないもの」だと誤解しているように思います。また、「私達」という言葉を使う時、それは大抵自分の身の回りの狭い世界に留まったものになっているなとも思います。
いつもアートに触れる度に、残りの人生で出会う事ができない数多くの作品、作者に思いを馳せます。限りある人生の中で一つでも多く、誰かの作品に触れられる時間をつくっていきたいものです。