アート鑑賞[16]リリ・デュジュリー
「手が触れたものは全て、私たちの記憶の中に残る。」
偶発的に生まれる形、曲線、動き。
静と動の間がプツンと途切れたようなイメージ。
動きに纏わるあらゆる形、例えば光が遮られる事であったり、空気が切られる事であったり、肉体が生きている様子だったり、脳として記憶しているものが全てではなく、身体のパーツ一つ一つがそれを記憶しているようなイメージ。美しい。
脳に映る投影として様々なものが記憶として累積されていくけれど、身体の一つ一つの細胞が形状記憶のように、累積していくものだとすると、筋トレで形成される美しい筋肉のような、実に質感のあるイメージに仕上がる。