アップデート検証→Game-i売上予測とモンスト、パズドラ、白猫など実売上を比較!
こんにちは。Game-iです。
ゲーム企業各社の決算発表で1月-3月の正式な売上が公開されています。Game-iでは2022年1月に売上予測システムのアップデートを行いましたので、本記事では事後検証として結果を比較してまとめました。
※システムアップデートの内容については下記をご覧ください
Game-iの売上予測は「ガバガバ」「あてにならない」といったコメントをSNSなどでされる事がありますが、企業から公表されている売上実績と見比べて頂くと信憑性の判断がしやすいと思います。最後までお読み頂けると幸いです。
モンスターストライク(mixi)
まずは国内トップクラスの人気アプリ「モンスト」から比較します。
モンストはmixiの決算でデジタルエンターテインメント事業として、売上が公開されています。今年のQ4(1月-3月)と前年同時期の売上をピックアップします。
モンスト以外にデジタルエンターテインメントに含まれるアプリはコトダマンなどです。
Game-iのmixi関連の売上予測を以下に掲載します。同一条件での比較のために全アプリの合計を使用します。
各数値を並べて比較すると以下のようになります。
【予測・実績比較表】
モンスト:セルラン平均4.0位、Amazon版あり
【補足説明】
2022年の比較では差異が20億以上になっています。数値としては大きく感じられると思いますが、これはモンストのセルランが高く、毎日計上される売上の振れ幅が大きいためです。
予測売上と売上実績から算出した精度としては90%を越えており、前年と比べると34%程度向上しています。システムアップデートの成果としては十分に出ていると思います。
なお、mixiの売上には海外版モンストやAmazonストアでの売上が含まれています。Game-iの売上予測はAppStore/GooglePlayのみの予測値ですので、この部分が差異となって出てくるはずです。
海外版モンストは平均100位圏外と国内ほどの人気はありませんが、Amazonストアも含めると国内の10-20%程度の売上を確保している可能性があり、売上予測としてはもう少し低い数値になるよう調整したいと考えています。
コロプラ(複数アプリの検証)
コロプラはタイトル毎の売上に近い情報として年度別の売上が公開されています。売上にも幅があるのでいくつかのアプリを抜粋して比較します。
※Game-iのスクリーンショットは省略しますサイトでご覧ください。
・黒猫、三国志
【予測・実績比較表】
黒猫:セルラン平均237.5位、Amazon版あり
三国志:セルラン平均587.5位
・にゃんこ、白猫PJ
【予測・実績比較表】
白猫PJ:セルラン平均156.2位、Amazon版あり
にゃんこ:セルラン平均758.8位
・白猫テニス
【予測・実績比較表】
白猫テニス:セルラン平均192.0位
・DQウォーク(参考)
【予測・実績比較表】
DQウォーク:セルラン平均22.5位
【補足説明】
アプリの配信元がスクウェア・エニックス社のためコロプラには売上の一部が分配(分配率は非公開)。精度比較は行えないので参考値として掲載しています。
スクエニ側の売上は分配率を以下で仮定すると
分配率 35%:推定 74.31億円
分配率 25%:推定 104.04億円
予測値からの差異を考慮すると分配率は35%の方が近いように見受けられます。
※スクエニ 35%、コロプラ35%、ストア30%
・ユージェネ
【予測・実績比較表】
ユージェネ:セルラン平均821.5位
【補足説明】
ユージェネは200位圏内からかなり外れて推移しています。数字は一応出ていますがこの辺りの売上予測は精度としては低めです。コロプラ全体で占める売上比率としては低く、業績判断を行う上では問題無いと考えます。
・ルミナリア(参考)
【予測・実績比較表】
ルミナリア:セルラン平均527.8位
【補足説明】
アプリの配信元がバンダイナムコ社のためコロプラには売上の一部が分配(分配率は非公開)。精度比較は行えないので参考値として掲載しています。
バンナム側の売上は分配率を以下で仮定すると
分配率 35%:推定 1.11億円
分配率 25%:推定 1.56億円
判断が難しいですがこちらも分配率はDQW同様に35%が近いように見受けられます。大手同士の協業なのでストア手数料30%を除いた売上折半というのはありそうです。いずれの企業も費用の回収は出来ていないと思いますが……
コロプラまとめ
・幅広いセルラン帯で売上予測の精度向上が出来ている。
・Amazonストアなどに対応している場合は売上が10%-20%程度加算されると考えて見ると良さそう。
・200位圏外から大きく外れたアプリは観測が難しく精度は高くない。売上占有率としては参考にできる。
パズル&ドラゴンズ(ガンホー)
上位アプリの例としてもう一件、パズドラ中心にラグオリ、サモンズボードなど多数展開しているガンホーとの比較を掲載します。
ガンホーの資料では個別のタイトル売上は公表されていませんのでゲーム事業(Gravity除く連結)の合計をまとめて比較します。Game-iの予測値は以下の通り。
・パズドラ他ゲーム事業
【予測・実績比較表】
パズドラ:セルラン平均12.0位、Amazon版あり
【補足説明】
売上の中心はパズドラ。Amazonストア版がある事を考慮するとモンスト同様に予測値としてはもう少し低い値になるのが適切な認識。想定と近そうな2021年の予測との差を検証して改善を行いたいと思います。
まとめ
・売上システムアップデートの結果は良好。
・予測の誤差は精度が高いものは10%以内、全体としても20-30%程度。
・セルラン上位アプリは予測が高めに出ている。改良余地あり。
以上、ゲーム各社の売上実績を用いてGame-i売上予測との比較を行いました。当サイトは個人の予測のため「あてにならない」という言葉が一人歩きする事がよくあるのですが、運営状況の参考値としては十分使えるものではないでしょうか?
「Game-iだと〇〇億Gだけど、実際はもうちょっと売れてると思う」
ぐらいのイメージをお持ち頂けると嬉しいです。無根拠に批判されるのは悲しいです(;;)
他のゲームや企業の決算情報との比較はこちらで閲覧頂けます。興味ありましたらご覧くださいませ。
最後までお読み頂き有難うございました。よければスキ(ハートマーク)タップしてくださいませ。
最後まで読んでいただきありがとうございます。みなさんからの感想やコメントをいただけると大変うれしいです。