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新年のごあいさつと2024年アプリ収益予測トップ10
あけましておめでとうございます。
旧年中は「Game-i」をご利用いただき誠にありがとうございました。
2024年は、AppleやGoogleを通さない外部決済を導入するアプリ(参考事例: FGO)が増加し、特に上位アプリではプラットフォーム間の売上比率に大きな変化が見られた年となりました。
また、非ゲームアプリの売上シェアがさらに拡大し、トップ5のうちゲームタイトルが2本にとどまるなど、モバイルアプリ市場の構造変化が加速しています。
2025年は、こうした市場の変化を踏まえ、かゆいところに手が届く業績予測を目指してシステムの強化に取り組んでまいります。引き続き「Game-i」をご活用頂けますと幸いです。
2024年の総括と年間トップ10
Game-iの売上予測も年間の集計を無事確定することができました。
一年の総括として10位までのアプリをご紹介いたします。皆さんが遊んでいたアプリはランクインしていますでしょうか。
1位: モンスターストライク 【764億G】
2024年、『モンスト』が再び売上1位に輝きました。魅力的なコラボや新規イベントがユーザーを引き付け、安定した人気と収益性が際立つ一年でした。また、2024年8月14日より外部決済サイト「モンストWebショップ」がオープンして売上構造が変化しています。今後公開される決算情報をもとに分析を進めたいと思います。
2位:LINEマンガ【720億G】
LINEマンガは昨年4位からランクアップの2位を達成。オリジナル作品など人気シリーズが牽引し市場シェアを拡大。ピッコマを抜き去りマンガアプリでトップの座を獲得しました。
3位: ピッコマ 【711億G】
昨年2位のピッコマはLINEマンガから僅差の3位。ユーザー投票による「ピッコマAWARD 2024」や「SMARTOON」と「出版漫画」など新たな試みを展開。上場(IPO)に関する続報が無いのが気になります。
4位: YouTube 【414億G】
毎年確実な成長を続けるYouTubeが4位に。ショート動画の普及で視聴時間増加、Premium加入者数も伸び、クリエイターの収益化条件緩和でエコシステムの強化を図っています。
5位: パズル&ドラゴンズ 【404億G】
パズドラは貫禄の5位。12周年を迎え、大型アップデートや人気IPとのコラボで鉄板運営。順位は上がりつつも売上予測は微減、新規ゲームアプリが苦戦している中で安定したファンと人気を維持しています。
6位: プロ野球スピリッツA 【397億G】
プロスピは前年3位から順位を落として6位に。シリーズ20周年としてeBaseball Engineを導入したコンシューマ版タイトルが盛り上がるなど、ニュース性は常にありましたがアプリ自体は落ち着いていたようです。
7位: eFootball™ 【359億G】
eFootballは昨年の10位から浮上して7位に。新シーズンアップデートやコラボが成功し、累計ダウンロード数が8億を突破。グローバルの圧倒的なユーザーベースで安定した運営を続けています。
8位: Fate/Grand Order 【346億G】
2024年、FGOは売上8位。アペンドスキルによる育成要素の拡張や細かなクエスト改良などでユーザー層に合わせたプレイ環境を整備。売上構造がアニプレックスオンラインによる外部決済により変化しています。業績判断にはご注意ください(参考記事)
9位: ウマ娘 プリティーダービー 【329億G】
ウマ娘は昨年の5位から失速して9位。映画公開やリアルイベントなどゲーム外での展開が活発化しましたが、一時期の勢いと比べると売上は落ち着いているようです。
10位: LastWar:Survival 【301億G】
LastWar:Survivalはトップ10に初ランクイン。ゾンビサバイバルゲームとして広告戦略とイベント企画が功を奏し売上を伸ばしました。海外多くの地域で成功しているゲームとしても興味深いタイトルです。
以上、トップ10アプリをご紹介しました。
11位以降は以下のページをご参照ください。
2025年注目のアプリ
13位: Pokémon TCG Pocket【245億G】
2024年配信のアプリの中でも、注目すべきタイトルのひとつが『ポケモンカードゲーム』のデジタル版「ポケポケ」です。2024年10月30日にリリースされたにも関わらず、わずかな期間で連日セルラン1位をキープし、年間売上予測で13位にまで躍進しました。
このアプリは、日本国内にとどまらず、海外でも高い評価と売上を記録しており、ポケモンカードのデジタル化における成功例として大きな話題を集めています。また、新たなファン層の獲得にも成功し、その影響力の高さが窺えます。
開発と運営を手掛けたDeNAにとっても、本作は過去最高のヒット作とされ、同社の実績をさらに押し上げる存在となりました。「ポケポケ」は、ゲーム性の高さとブランド力を兼ね備えたタイトルとして、2024年を象徴するアプリのひとつと言えるでしょう。
19位: 学園アイドルマスター【172億G】
2024年配信のアプリの中で、忘れてはならないタイトルのひとつが『学マス』です。アイドルマスターシリーズの完全新作として、2024年5月のリリース直後から注目を集め、多くのユーザーに支持されることでセルラン1位を獲得しました。
このタイトルは、バンダイナムコのブランド力に加え、開発を担当したQualiArts(CAグループ)の実力を存分に発揮した作品としても評価されています。その影響は業績にも表れており、QualiArtsは2024年9月期決算で最終益6114%増の31億円を達成するという、記録的な最高益を残しました。
『学マス』は、ゲームとしての完成度だけでなく、企業業績への大きなインパクトを与えた点でも、2024年を象徴するアプリとして記憶されることでしょう。
最後に
2024年は、一見するとゲームアプリの売上が落ち込んでいるように見える年でしたが、モンストやFGOなど、外部課金の影響が明確に現れているアプリも見受けられました。
このように、単純な売上予測の数字だけで市場を評価するのではなく、アプリのトレンドや市場の変化を踏まえた深い分析が求められる時代に突入しています。
さらに、非ゲームアプリの動向にも注目すべき点があります。トップ10にはランクインしなかったものの、TikTokやU-NEXTといった動画関連アプリが昨年よりも順位を上げており、モバイルアプリ市場の多様化が進んでいることを示しています。
Game-iでは今後も各ゲーム関連企業の決算情報をもとに、できるだけ分かりやすく詳しい情報をお届けしたいと思います。
最後までお読み頂き有難うございました。よければスキ(ハートマーク)タップやXフォローお願いします。
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